【感想・ネタバレ】道具箱はささやくのレビュー

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Posted by ブクログ

ストーリー全てが一人称で描かれているので、事件現場に立ち会っているようなハラハラ感。
心理戦、優れた洞察力、巧みな話術、豊富な雑学を駆使し、それらを上質に盛り込んだ人に優しいミステリ。

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2020年11月06日

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短篇集。
読み終わってから背筋がぞくっとしました。
南谷刑事が出世しながら何回か登場していて、それはとてもいい感じでした。
こんな短い中でこれだけ想像力を発揮させてくれるってすごいな~。
長岡弘樹さんの他の本も読んでみようと思います。

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2018年09月09日

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ネタバレ

 長岡弘樹さんの新刊は、やはり短編集だが、今回は全18編も収録された豪華版。1編の長さが原稿用紙20枚と、短編としても短いことが大きな特徴である。

 「声探偵」。パーティーに紛れ込んだ犯人を、見つけ出した方法とは。たまたまとしか言えない。「リバーシブルな秋休み」。別れた夫婦の行動に、親としては突っ込みたいぞ。料理勝負の裏の意図とは、「苦い厨房」。他の方法はなかったのか?

 「風水の紅」。姑との微妙な関係。普通に伝えれば…。「ヴィリプラカの微笑」。夫婦の微妙な関係。……。「仮面の視線」。異国で色々と勘違いした男の末路は。「戦争ごっこ」。今どきの息子の機転が光る。「曇った観覧車」。わずか20枚の悲劇とだけ書いておこう。「不義の旋律」。男の行動はともかく、同情の余地はある。

 「意中の交差点」。女心の機微に、自分は気づけまい。「色褪せたムンテラ」。わずか20枚の大事件とだけ書いておこう。「遠くて近い森」。正直、自分勝手としか思えない。彼は大人だな。「虚飾の闇」とは、芸能界の闇ですか…。「レコーディング・ダイエット」が効くのか知らないが、そんな勝手な「ダイエット」があるか?

 「父の川」。「リバーシブルな秋休み」より突っ込みたい。愚かな父だ。「ある冬のジョーク」。こんな理由で、犯罪が露見するとは…。「嫉妬のストラテジー」。一応、ショック療法なのかなあ…。ラストを飾る、「狩人の日曜日」は、ビジュアル的にすごい。連続狙撃犯を思い留まらせた、仰天の手段とは。

 突っ込みどころがいつもより多いが、それもまた楽しみのうち。わずか20枚という制約の中で、ここまで激動の展開をさせる作家、長岡弘樹。短い分だけ無駄が極限まで排除され、鮮烈な印象を残す。次はショートショートに挑戦してほしい。

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2018年06月22日

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平成最後の一冊に長岡弘樹「道具箱はささやく」読みました。
18個の短編集。意味がわかるとゾッとしたりホッとしたりの長岡さん流うまい話満載で満足。
ただ、タイトルの話はなくて、道具箱ってなんだろなぁ。

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2019年04月30日

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ネタバレ

やっぱり長岡さんは短編集の方が良いような気がします。
1つの作品が20ページ足らず。18作品が収録されています。
『声探偵』『リバーシブルな秋休み』『戦争ごっこ』が印象に残りました。

タイトルから勝手に時代小説だと思い込んでいましたので、現代のミステリー風な話で少し驚いてしまいました。心の準備が(苦笑)。

最後にあっと言わせる展開は小気味よく、20ページ足らずだと隙間時間に読めるので、思ったより満足感を得られました。

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2019年04月10日

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まず18編もの話を書けるのがすごい。
そして9割が面白い。
特に好きなのが「仮面の視線」「ある冬のジョーク」かな。

基本的にこの作者の書く作品はどんよりしてる傾向にあるのだけど、短編ということでそこら辺もあっさりしているように感じられた。その点も良い点だと思う。

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2019年02月16日

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18の短編。一つ一つ読むと、そうなんですかと感心しつつ、それは無理があるなあと思うんだけれど、短い物語でいくつも作っている長岡さんすごいなあと感心。よく考えているなあと思うものがあるんだけれど、特に心理的なもので「嫉妬のストラテジー」、「レコーディング・ダイエット」は印象に残った。短いのでちょっとした時間で読める、それが魅力です。

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2018年08月23日

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ノン・シリーズの短編集。短かめの短編が18作収録されている。
短いながらも結末はどれも想像の上を行き、何度も驚かされた。さりげない伏線も巧い。やはり長岡さんの短編は面白いなあ。

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2018年06月30日

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どの話もシンプルで面白い。南谷という刑事は他のシリーズに出ている人なのだろうか。
別の本も読んでみたい。

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2022年10月28日

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短編ミステリー18篇。かなり無理のある話が多く、白ける物もある。原稿用紙20枚という触れ込みなので、この短く狭い世界で完結しないといけないなら仕方ないとは言え、う、うーん。軽ーく読む分には良かったかな?あっさりして。

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2022年07月09日

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これもフォローしてる方の推薦。教場のコワモテ風の長岡氏とは違い、ショートショートで色んな「長岡」を打ち出している。楽しく想像の世界で心を遊ばせてくれる。

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2021年09月23日

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★2・8 昔に読んだ星新一のショートショートを思い出す。私の読解力では何度も読み返しが必要で疲れた。

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2021年07月20日

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ネタバレ

原稿用紙20枚の超短編で18編。あまりに短くて坂木司の短劇のようだった。ワントリックだからオチが分かるのが多かったな。あんま長岡さんらしく感じなかった。読みやすいけど、後には何も残らないな。

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2020年12月01日

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2020年4月5日
短編集。
種子あかしが鮮やか。
でもなんとなく小さい感じがする。
人間の微妙な習性をついていることに、
なるほどとは思うものの、ちょっと無理ある感じと思ってしまう。
「色褪せたムンテラ」が好き。
リバーシブルな秋休みは妙に映像として頭に残っている。
もう一度話をなぞってみたら、どの話も人物もキャラが立っているし、結構目のつけどころが新しいと思い直した。

「風水の虹」に悪意はあるの?それとも無いの?
あるとしたら、それはわたしの悪意?義母の悪意?
この書き方では、私には通じなかった。

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2020年04月05日

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仕事の休憩時間に気分転換読み。ささやかでちょっと物足りなくもあり、難しいひねりも無い分、読後に「もう少し」と読み進めてあっという間に終わった。

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2019年07月16日

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緻密な伏線、鮮やかな切れ味、驚きと余韻の残る結末…。短編の名手が挑む、原稿用紙たった20枚の世界。ミステリーの醍醐味が味わい尽くせる全18編を収録する

短編ではなくいわゆる掌編集。これだけ短い話の中にきちんと意外なオチをつけるのだから大したものだと思う。通勤電車で読む身にとっては便利な本だった。
(Ⅽ)

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2019年06月02日

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ネタバレ

ショートショートに近いミステリー短編集

・声探偵
・リバーシブルな秋休み
・苦い厨房
・風水の紅
・ヴィリプラカの微笑
・仮面の視線
・戦争ごっこ
・曇った観覧車
・不義の旋律
・意中の交差点
・色褪せたムンテラ
・遠くて近い森
・虚飾の闇
・レコーディング・ダイエット
・父の川
・ある冬のジョー
・嫉妬のストラテジー
・狩人の日曜日
の18作品収録。
特筆すべきインパクトのある作品はないですが、気楽に読めて、落ちも「なるほど」から「やっぱり」まであるので、お得な感じはしました。
個人的にはいくつかの作品に登場する南谷刑事が気になりました。
心理的に犯人を追い詰めるのも好みですし、登場するたびに出世しているのも面白かったです。
最初の相棒の同期の北山がもっと出世しているようなのも気になりました。
彼を主人公にした中編や長編が読みたくなりました。

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2018年12月23日

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どんでん返しの短編の名手が更に短い話を18編描いた超短編集。なるほどと思うものもあればちょっと都合がいいかなぁと思うものもあったが全体的には楽しんで読めた。ただ、短いせいもあって多少インパクトには欠けたかも。たまに出てくる南谷刑事はシリーズ化するのだろうか。

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2018年10月23日

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20ページに満たないほどの短編集。チークのおまじないや裏返された服の謎、ジョークが通じない後輩など。いい話っぽいのもあり、後味悪げなのもあり、各種取り揃えてはいるが全体的に物足りないというか、このページ数で捻り過ぎでは?という印象。あとなんかポジティブ変換されてますけど、それよく考えたら後味悪い系では?私がイヤミスに毒されすぎなのか?と、ちょっと肩透かし感はあった。

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2018年10月03日

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【収録作品】声探偵/リバーシブルな秋休み/苦い厨房/風水の紅/ヴィリプラカの微笑/仮面の視線/戦争ごっこ/曇った観覧車/不義の旋律/意中の交差点/色褪せたムンテラ/遠くて近い森/虚飾の闇/レコーディング・ダイエット/父の川/ある冬のジョーク/嫉妬のストラテジー/狩人の日曜日

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2018年10月02日

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ミステリーの星新一

 ミステリーのショートショート。抜群の切れ味とアップテンポな展開が小気味よい。18編だから、細切れ時間活用にと思ったのだが、どうしても一気読みしてしまう麻薬的誘惑が危険な作品だった。

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2018年09月23日

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ネタバレ

短篇ミステリーというよりは、気の利いたショートショートという印象の、原稿用紙20枚ほどの作品が18編。
どれもが小技とひねりが効いた長岡さんらしい作品で、結末は想像できるもの、そうきたかとニヤリとしてしまうもの、ブラックなもの、胸にじんわりくるものとバラエティに富んでいて、うまいな~と思わせる。
常の謎的なものも多いのだけど、事件が起こる場面では、要所要所に南谷刑事が出世しながら登場して全体としての統一性もあって楽しめた。
少年と義父の情を描いた「遠くて近い森」が一番好き。

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2018年09月14日

Posted by ブクログ

一遍十数ページ、18編のミステリーを収録。枯渇することを知らない泉のように湧き出るそのアイデアには脱帽。読者として、アイデアが惜しみなく短い短編に注ぎ込まれるのでもったいない感も。さらっと読めてどんでん返しも楽しめる。多少無理のある展開も目をつぶれる。

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2018年09月01日

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18編の短編集。
短編のミステリーを書かせたら、今一番上手い作家さんだと思うが、今回収められている18編は全て原稿用紙20枚程度。その短さの中に様々なミステリーが完璧に収まっており、本当に「凄い!」としか言いようがない。
タイトルの「道具箱」はこの本自体のことを示しているのだと、納得の一冊。

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2018年06月29日

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