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ダークな夫婦たち。
全体的に不倫やサレ女ばかりで読んでいて気持ちの良い物ではなかったですが、最後のストーリーは母親は最低だったけれど数年ぶりに一緒に住む事となった息子とお隣りに住んでいる青年に感動しました。
母親は若いときに婚約まで考えていた男の浮気現場を見てしまいます。
後日、彼からその浮気女が今カノとどうしても別れて欲しいと言っているので別れてくれと告げられますが、しかしその時点で主人公はすでに妊娠していたのでショックを受けてしまい、それ以来その女の事が忘れられず恨み続けており、新しい恋愛もなかなか出来ずにいました。
その後出産しましたが、その後直ぐに施設に預けており、今では10歳になった息子を３か月前に引き取り、自宅で一緒に住むようになりましたが…。
息子は精神的な事で口がきけない状態で手話で、母親も出産までの経緯もあって産んだものの母親としての愛情を感じられずに息子に冷たく接していました。
そんな辛いとき等に息子はお隣りの尾崎という青年の家へ遊びに行ったり、尾崎が面倒を見てくれたりと息子の避難所的な存在になっていて。
そして母親はピアノ講師をしているが、なんと偶然にも、10年前のあの浮気女の娘のピアノ講師として勤め始めて、10年間の恨みを晴らすチャンスとして旦那に接近します。
結果的に全て良い方へと向かって良かったけれど、１番の被害者は息子くんですね。辛かっただろうし、母親が憎かっただろうけど、精神的に大人よりも大人で感動しました。そしてお隣りの尾崎さんも。
この母親が１番、自暴自棄になっていて、なんで自分だけが不幸なの？！と10年間も恨みを抱えていて騒がしかったです。浮気した元カレが１番最低でしたが、この母親もみんなに迷惑かけて最低だったけど。
それまでの話がほとんど暗いストーリーだったので、最後は良かったです。
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