【感想・ネタバレ】伯爵様の花嫁選び【イラスト入り】のレビュー

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Posted by ブクログ

▼あらすじ
同性に惹かれる気持ちに蓋をして生きてきた玻瑠。ある日、玻瑠と瓜二つの従兄弟に頼まれ、アンティークショップの顧客である英国伯爵・アシュレイに会うことに。おとなしい玻瑠は、明るい従兄弟のふりがプレッシャーだったが、美貌で理知的なアシュレイに一目で恋をしてしまう。アシュレイのキスを拒めない玻瑠は身を任せ、何度も絶頂に達し、甘く激しい快楽を知る。また会いたいと言われるが、アシュレイを騙していること、そして身分が違いすぎる…と玻瑠は恋を諦めようとするが…?

***

ストーリーの完全度:普通
トーン:あまあま
エロ度:非常に高い
萌え度:高い
総合評価:★4.0

積み本崩し。一つの小説に2CPのお話が収録されているちょっと珍しい形式の作品で最初は吃驚しましたが、いざ読んでみたらお目当てだった表題CPよりも別CPの方が断然好みでした。
あんな立派なモノをぶら下げておきながら自分の事を嫁とか妻とか言っちゃう千里に笑えたし、同じようなタイプの攻めならアシュレイよりも千里の方が一途さが際立っていて好感が持てました。

ただ、やっぱりどちらのお話も展開の早さは気になりましたね。運命の出会いとか一目惚れとか言われたらそれまでだけど出会って直ぐヤってるし、その後もエロ描写もてんこ盛りなのでどちらかと言えばエロ重視派の方向きの作品です。
私はエロよりもエロに至るまでの過程を大事にした作品が好きなので正直、ちょっと「うーん…?」って思う部分もあったのですが、それでもストーリーは短編なりに上手くまとめられていると思いましたし、何より私はあさぎり先生の書く文章が好きなので、自分でも驚くぐらいすらすら読めてしまいました。

あさぎり先生の紡ぐ文章ってちょっと文学的な香りがするんですよね。古臭いと言われたらそれまでですが、様々な経験とキャリアを重ねたあさぎり先生だからこそ書ける重みのある文章と言いますか、とにかく説得力が凄いんです。
エロエロで展開の早い作品なんて普段だったら休み休み読むか最悪途中で読むのをやめてしまうレベルなんですけど、あさぎり先生が書くとあら不思議。一度も飽きる事なくあっという間に読み終えてしまいました。
まぁ、絵に好き嫌いがあるように文章にも好き嫌いがあって当然なので賛否は分かれると思いますけどね。さすがの私も森蘭丸発言や薔薇の花束には時代のズレを感じずにはいられませんでしたし(笑)

とはいえ個人的にはやっぱり好きな作家さんだなぁと再確認させられた作品でした。
作中に「人生にはある日突然、悔やんでもどうしようもないことがおこるものだ。誰の上にも等しく、必ずいつかは……」というフレーズが出て来るのですが、説得力があり過ぎて胸が苦しかったです。あとがきにも年々仕事をしていくのが大変になっていく、と書いてあったので先生がご存命の時にもっと全力で応援すべきだったと後悔しています。それにもっと早くに先生に出会っていれば…。本当に、悔やんでも悔やみきれません。
誰の上にも等しく、必ずいつかは……。胸にしっかりと刻みます。

1
2020年10月15日

購入済み

従兄弟の二人のお話

二部構成?身代わりをしていた従兄弟の恋と、初恋を女性と間違えていた間抜けで、何処か憎めない二人の恋。
笑えるのは後半
溺愛とスパダリとの恋は前半。
二部構成もよいけど1つのお話をじっくりよみたかった。

0
2022年06月28日

Posted by ブクログ

顔は似ていても性格がここまで違うのは面白いな。と、玻瑠と悠仁を見て思った。真面目で真っ直ぐな玻瑠の方が好きだなぁ。と思ったけれど、悠仁の天真爛漫さも周りの人にとって大切なのかも。そんな2人にぴったり合う相手が見つかったのは本当に嬉しい。幸せに暮らして欲しい。

0
2020年01月05日

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