【感想・ネタバレ】わたしたちが少女と呼ばれていた頃のレビュー

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ネタバレ

もうね、大好きなのこのシリーズが。
碓井優佳は嫌いだけど。いつかぎゃふんと言ってほしい。

血も涙もないサイコパス碓氷優佳の高校時代の話。
かわいい女子高生たちが、年相応に悩みながらも楽しく生きている様子がわかる短編集。
その中で一人おかしい人間。
読者側としては、優佳は冷たい女だってわかってるから最初のほうはあれ?人間生活にちゃんととけこめてた?と思うけどラストまで向けての親友の独白でうあああとなる。
すべて知っていて、それでも何もしない人のほうが悪いと思うよね。
こんな女に捕まった伏見さんかわいそう、と思うけど、
これも予定調和だったらどないしよう。一途な執念が実を結んだというか。
やっぱしこのシリーズは大好き。
ひなさまに幸せになってほしいな。

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2021年08月25日

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ネタバレ

上杉小春の視点で、親友の碓氷優佳との高校生活3年間を描いた短編集。最後の「優佳と、わたしの未来」で、小春は優佳の本質に気づき、親友だと思っていた少女の名前を呼ぶ。そして、最後の一行が、別れを暗示する終わり方になっており、できれば小春は優佳の本質に気づかないまま、ずっと親友のままでいてほしかったなと切ない気持ちになった。

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2020年09月01日

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中高一貫のお嬢様学校の中でも優秀な生徒が集まる特進クラスに外部から入学してきた碓氷優佳。
冷静な分析で日常の謎を次々に解き明かす。

高校生の碓氷優佳。
同級生たちと、はしゃぐ姿は普通の女子高生そのもので微笑ましく。
ただ、彼女の頭脳、性格は学生時代から形成されていたものなのだなと。
時系列は逆になりますが、やはりこのシリーズは順番に読むべき。
ここから『扉は閉ざされたまま』につながる。

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2019年08月08日

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碓氷優佳シリーズの第4弾。
赤信号に引っかかると受験に失敗する? 夏休み中にできた彼氏のおかげで成績も上昇? 二日酔いの優等生? 仲の良い二人の女学生の謎? などといった高校時代の青春ミステリー短編が友人の視点で描かれている。今作は倒叙物ではない。高校の頃から優佳の洞察力がキレキレですごい。わずかな情報から隠された真実を瞬時に解明する。一体いつこの能力が備わったのだろう。高校の頃からここまでの友人がいたらちょっと怖いかもしれない。そして最後は予想つかなかった。

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2024年02月15日

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日常の謎の連作短編集だが、謎が解かれる瞬間に思わず膝を打ちたくなるような楽しさがある。彼女たちの青春の楽しさ、甘さ、そして切なさとほろ苦さがあった。誰にでもある青春の日々、それを彩る謎の数々をぜひ楽しんでもらいたい。

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2023年10月14日

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このシリーズ自体はめちゃくちゃ面白いし、ヒロインである碓氷優佳が魅力的なのは間違いない。
だけどどうしても好きになれない。
言い様のない恐怖を感じてしまうから。
ただ、彼女の推理力には惚れ惚れする。
高校生の時点でこれだったら、確かに“末恐ろしい”以外の表現はないな。

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2022年09月17日

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ネタバレ

前3作品には探偵として登場した碓氷優佳の高校時代の3年間を描いた短編集。人が死ぬと言うことでは無いが、クラスメイトに起きる日常の謎を明らかにしていく物語。今回の語り部は彼女の同級生・上杉小春であり彼女の視点からみた碓氷優佳を中心に描かれていく。そして今回も怖いぐらいに碓氷優佳は謎を解いていき、それによってクラスメイト達の心を救っていくところがとても優しい人だと思っていたが、最後のパートでそれが一気に覆されていく。それは、人には興味が無く自分のためだけに解いているのでは無いか(しかもその部分は不透明なまま終わる)というところであり、前作3作品につながる碓氷優佳の冷たい部分につながっている所に恐ろしさも感じた。
碓氷優佳の本性は、他人に無関心な氷の魔女なのかそれとも...その人の本性は過去を見ていても分からない、なぜならそれは本人にしか分からないのだから。

最後にこの作品をアニメ化したときの声優陣を自分なりのキャスティングにしたので読むときの参考にしてください。
碓氷優佳:沢城みゆき
上杉小春:花澤香菜
東海林奈美絵:直田姫菜
岬ひなの:佐倉綾音
平塚真菜:早見沙織
堀口久美:東山奈央
柿本千早:内田真礼
佐々温子:日笠陽子

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2022年01月03日

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あの天才的な推理力を持つ碓氷優佳の高校生時代を描く短編集。

彼女が登場する前3作から数え、第4作にあたりますが、時間が大きく戻ることに。

高校生活の何気ない彼女たちの人知れぬ謎の数々。誰もが気が付かない何気ない出来事に、彼女だけが気付き、真の謎を解き明かす。
今回は、もちろん殺人事件はありません

・赤信号
・夏休み
・彼女の朝
・握られた手
・夢に向かって
・災い転じて
そして、最後の
・優佳と、わたしの未来

なんと、最後の章で、これまでの6章の推理が大きく転換することに...どんでん返し?

これはすごいですね。
さすが石持浅海さんです。

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2021年06月12日

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碓氷優佳シリーズ4作目で初めて殺人が起きず、犯人目線ではない物語。
碓氷優佳の高校3年間をいくつかの短編で紡いでいく。
学校の噂やクラスメイトの百合疑惑、カンニング疑惑など学校だからこその日常の事件を解決していく優佳を親友目線で見ていく。

時系列的には1作目よりもだいぶ昔だけど刊行順に読むべき。
これを読み終わった後にもう一回1作目から読み返したくなると思う。

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2019年11月26日

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ネタバレ

2018年16冊目。
碓氷優佳シリーズ4冊目。
これまでの碓氷優佳シリーズを読んできてたから、「へぇ、この子友達とかフツーにいて、女子高生っぽい感じだったんだ・・」とか最初は意外だった。でもよくよく考えてみれば片鱗は見えてたね(;^_^A
やっぱりブレーキ効かない車に乗り込むのを止めない女だよ、彼女は。
今までが全て長編だったけど、短編もアリだね。読みやすくてあっという間でした。

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2018年03月13日

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面白かった。普通の青春連作短編ミステリとしてもなかなかだが、『扉は閉ざされたまま』を読んでいると、淡々と論理的に犯人を追い詰めていた碓氷優佳がどんな高校生時代を送ったのかが解るようになっている。やはりロジックの怪物のような振る舞いの片鱗は見せるもののその衝撃は全てが終わった後に気付かされる。第一短編のロジックと真相には特に驚かされるが、最終話にかけての展開も素晴らしい。そして最後の1行は様々な想いの凝縮された1行で印象深い。

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2017年08月01日

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うん、面白い。主人公のこの時代の話をもっともっと読みたくなった。でも、あっさり終了です。
短編集だけど、最後の話が怖い。

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2016年03月23日

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超才女な女子高生が日常の謎を鋭利に解明する 碓氷優佳シリーズ短編集 #わたしたちが少女と呼ばれていた頃

高校入学から卒業までの3年間、女子高校時代の碓氷優佳の周りでおこる、日常の謎を解き明かす短編集。
碓氷優佳シリーズの第4弾にあたりますが、時間軸としては過去にさかのぼっています。またこれまでの碓氷優佳シリーズは倒叙ミステリーでしたが、本作は違いますね。

碓氷優佳がまだ幼く、可愛らしくも知性溢れる感じで各短編が綴られていきます。他の登場人物である友人たちとの会話も、女子高生らしくキュートに軽やかに描写されていて、読んでてホッコリしますね。優佳の推理も見事で、楽しく読み進められました。

ただし、最終話だけは、しっかり碓氷優佳の片鱗が垣間見えます。これまでシリーズを読んできた人は知っている、あの優佳がしっかり現れます。末恐ろしい… というか、ホントに恐ろしいことになるんだけども。

各短編としては「夢に向かって」「災い転じて」がお話として綺麗で好きでした。これからも楽しみな碓氷優佳シリーズ、どんどん続編を待っています!

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2022年05月08日

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ネタバレ

【収録作品】赤信号/夏休み/彼女の朝/握られた手/夢に向かって/災い転じて/優佳と、わたしの未来
 碓氷優佳の高校生時代を描いた連作。
 赤信号にまつわるジンクス、友人の秘密の恋愛、委員長の飲酒癖アピール、百合だと噂される二人の友人の関係、漫画家志望の友人が急に志望校のレベルを上げた理由、受験直前の初詣での事故で右手を骨折した友人が気持ちを持ち直した理由… 全てを見抜いていた優佳に感心していた小春は、優の本質に気づく。

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2021年11月01日

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石持作品のレギュラーである碓氷優佳の高校生時代を描いた作品。
残念ながらシリーズの明確な記憶がないため、スピンアウト的な楽しみ方ができなかった。
ただ、人の言動から裏に隠れた真実を読み取る石持氏得意のパターンにしては、全体的にキレがなく、こじつけ感が強かったです。

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2017年06月26日

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