【感想・ネタバレ】外国人墓地を見て死ね――十津川警部捜査行のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

○アメリカに嫁いだ日本人女性の歴史をたどり、不可解な分配の鍵を探る

西本刑事は大学の同級生女子、篠塚から相談があると連絡を受け、横浜の外国人墓地で待ち合わせをすることになった。しかしなかなか篠塚が現れない中、墓の前で女性が殺された。その女性は篠塚と言うらしく、同姓同名かと思いきや西本が知っているはずの篠塚と同じ住所だった。ところが西本は知らない顔の人だった。神奈川県警の川口警部とも捜査連携しつつ、篠塚の死んだ墓がケイコトーマスと言うアメリカ人に嫁いだ日本人女性だったことから、ケイコトーマスについて調べはじめると、いま相続人を探しているという。その相続人と思われる男性が東京で殺されたことから、十津川警部も捜査協力をすることになり少しずつコマが進んでいく…!

物語の鍵になるのは、K・サユリという日本人弁護士だ。ケイコ・トーマスと何らか関連する人物を探している役目だが、肝心要の部分を証言せず、この事件の確信に踏み込ませない。
しびれを切らした十津川も北条刑事をサユリ弁護士のサポートにつけるが、名簿を入手するミッションがばれてしまう。かなり警戒心が強いことが伺える。
いったいサユリ弁護士がどんな目的で黙秘しているのか。目的をどうやって果たそうとするのか。そして十津川はこの目的をどうやって解明しようとするのか。執念の捜査を目撃することができるだろう。

0
2018年06月07日

「小説」ランキング