【感想・ネタバレ】チョコレートゲーム 新装版のレビュー

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Posted by ブクログ

ミステリーとしての完成度が高いこともさることながら、青春小説としても高い完成度だと感じた。また、中学生の自分と大人になった今の自分とを重ねて没頭して読み進めた。岡島作品は99%の誘拐に続いて読んだが、他の作品も読みたくなった。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

もう40年近く前に書かれたものなので、出てくるものがかなーり古いです
私は良く知ってるものばかりなので大丈夫ですが、若い方には、ん??って思うところも多いかもですねー

読んでいて不自然な箇所が後々謎解きの時に出てきたりするのですが、かなり単純なことなのに警察は何やってんだろ…と思うこともしばしば^^;
まぁそれでも私好みのページ数で、最後まで楽しく読むことが出来ました

昔の表紙のものを読みましたが、表紙にネタバレの絵とか描いてあって不思議な作品だなと思いましたです(^o^;

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

面白い。
300pほどでここ迄引き込まれる作品はそうないのではないか。
推理の部分と親子の微妙な気まずさを出した文学的側面の両方が良かった。
動機の問題もしっくり来てとても好き

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2021年09月10日

Posted by ブクログ

作品発表時、私は大学1年生。当時を振り返ると普通に思えるが、学校や教師、親たちの言動が違和感満載。たった30数年しかたってないのに隔世の感がある。という普遍的ではないところが唯一の欠点かな。プロットは一級品。

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2019年04月07日

Posted by ブクログ

「チョコレートゲーム 新装版」
1985年刊行。日本推理作家協会賞受賞作。


遊びは本来、本物に近ければ近いほど面白い。高度な遊びになればなるほどそこに要求されるものは本物らしさ。チョコレートゲームも最初は遊びだったが、それは次第に面白さを求めて本物に近づいていく。


中学生は、自分たちの持つ危うさをきっかけに戻れない所まで落ちていき、遂に連続殺人事件が発生する。中学生は体は大人になっていくが、心は子供のまま。それが悪いことではない。大切なのは、子供は子供なりに考えて行動すべきで、その行動の先にあるものを想像すべきだということ。と言うものの、これは大人にも当てはまる。中学生は子供だから大人は大人として接するべきである。


本書は、連続殺人事件を扱うミステリーと共に近内泰洋(父)の省吾(息子)に対する贖罪も扱っていると感じた。


普段は息子を気にかけていなかった為に、息子がトラブルに巻き込まれても頼られない。警察と言う絶対の存在が登場し、息子への疑惑が拭い取れ無くなる。その疑惑をなんとか解こうと接するものの相手にしてくれない。そんな中息子は、自殺してしまう。残された父は、息子に罪を被せた真犯人を見つける為、誰に何を言われようと突き進む。


個人的には、泰洋が省吾が優しい声をかけていた相手がいたことを知り、省吾は人を殺す人間ではないと改めて思うシーンが印象的だった。内容としてはシンプルだけど、変な破綻もないように思える。何より古さを感じない。チョコレートゲームのような遊びは昔より今の方がどこかの中学校で教師にばれずに敢行されていそうな怖さもある。


岡嶋二人を振り返る上では通るべき作品かも知れない。

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2018年10月01日

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非常に読みやすく、ミステリー小説の初級編のような小説だと思った。
(但し、ノミ屋の仕組みなど若い人たちには知識として難しい部分はあるが…)

また、中学生の頃の絶妙な描写や感性を描いているとも感じた。

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2017年09月18日

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落ちるとこに落ちて安心した。もし現実に起こったら、本当に恐ろしい。今の時代なら起こってもおかしくないかもしれないけど。それにしても、どっちなのか知らないけど相変わらず馬好きね。

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2015年07月18日

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ネタバレ

事件の展開のさせ方がとても上手いなと感じた。父親が執念で事件の真相にたどり着くのは、読んでいて爽快感がある。

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2015年04月25日

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何冊か岡嶋二人の作品は読んでるが、ハズレがないなあ。
読みやすいながらも豊かな心情描写、無駄のないプロット、この分量でしっかり収めてくるのも含めて上手い作家(たち?)。

印象的なのは、父親が、子どもの学校の生徒や父兄、教師に何度も話を聞くうちに露骨に疎まれ罵詈雑言を浴びせられていくところ。
ただ一人、子どものために行動する姿がつらい。
親が子どもに対してどう関係していくのかが、この真相でさらにあぶり出されたのだと思う。親と言えども、子どもに対する行動は間違えるばかりなのかも知れない。

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2013年10月18日

Posted by ブクログ

事件自体の謎もそうですが、親にとって理解不能な存在と化した中学生たちの行動を解き明かすところが最大の見所だと思います。
「息子を失った父親」の心理描写が緊迫感を生み出しています。伏線の張り方も自然で良く出来ていると思います。とても面白かったです。集団心理って怖いなと思いました。

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2015年10月15日

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読み始めた時は、
ゆっくり読んでいたのですが
半分を読み切った後から
スラスラと最後まで
一気に読み終えてしまいました

ミステリーなのに
凄く読みやすくわかりやすい

子供が大人の真似をする
それはきっと面白くて満足感が
出てくることだと思います

でもそれが災いの引き金に
なってしまったチョコレートゲーム


個人的に省吾と逸子のお互いを
思い合う気持ちに感動しました

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2013年04月05日

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とある中学校で生徒が次々と殺されていく。犯人と疑われたのは主人公の息子であったがその息子も自殺をする。懸命に事件の謎を探るうちに生徒からでてきたチョコレートゲームという名の謎のゲーム。息子の罪の潔白を証明する為主人公は翻弄していく。
親の見えない所で子供達は悪さをし、親子に距離感を持たせる思春期独特の空気感が、この作品では生々しく描かれていた。それでも自分の子供を最後まで信じひたすらに行動する父親の姿に感動した。

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2024年05月20日

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中学生が次々と殺され、自分の息子が犯人とされた父親が事件に挑む話。タイトルのチョコレートゲームが鍵なんやけど、これが何なのか全然分からんからこそ分かった時の衝撃!父親の執念とも呼べる行動力がすごい。

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2023年08月06日

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初めの方展開が遅くてあんまりのらない。
後半は理詰めの理詰めって感じで、でも物理トリックではなくて論理的に穴を埋めていく感じだからそれは読みやすかった。

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2022年11月04日

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1日で読み切ってしまった!
自分の息子が殺人犯じゃないのかと、動き回る父の話。学校や、友達の家にもがんがん押しかけていく父がとても頼もしかった。
中学3年生同士の隠語チョコレートゲームも、リアリティあったな。。

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2022年09月12日

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久しぶりの岡嶋二人さん。
やはり面白かった。

「チョコレートゲーム」とは何なのか?
「ジャック」とはいったい誰のことなんだ?

短いながらも、綺麗にまとめられていてスッキリしたラストでした。

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2022年07月03日

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直前に京極夏彦を読んでいたせいかな?フラットな文体って感じでサラッと読めました。
リアルな人達もこうしてどっぷりハマっていくんだろうなぁ。しかし学生の集団ルールの恐ろしさよ(・・;)コワイコワイ。

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2022年04月14日

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ネタバレ

ヤクザなどは出てこなくて、中学生同士のやり取りなのにここまで追い詰められてしまうことがショックだった。
他のクラスメイトもそうだが、友達思いだったのに巻き込まれた省吾が気の毒すぎる。
父親が無罪を証明してくれたが、本人はそんなことは知らないまま亡くなってしまって、自分の親も信じられず恐怖の中で・・・と思うといたたまれなかった。近内と省吾が和解できていたら良かったのに。
・・・読んだのは新装版じゃなかったので、、盛大にネタバレしてるとは知らなかった。出版社、なぜOKしたんだろう?
岡嶋二人さん、面白かったので他のも順番に読んでみます。

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2022年02月27日

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「チョコレートゲーム」とは何なのか? 中学生たちの秘密の遊びと、殺人事件に打ち震えるミステリー。

中学校で発生した殺人事件。巻き込まれてしまった息子を守るため、家庭をかえりみない作家が解決のため奔走する物語。

85年の作品ですか、非行に走って家庭内暴力とかが問題になり始めた頃ですかね。家族の気持ちが離れている様子が、ありありと伝わってきます。
昔の作品とは思えないほどの物語の展開が切れ味よく、現在でも楽しく読み進められる良作だと思いました。

本作はなんといっても「チョコレートゲーム」の謎が面白いですね。なるほどなるほど、確かに自分も中学生の頃に同じようなことをしていたのを思い出しました。さすがにここまで大炎上なことにはなりませんでしたが。ただ大人が思う以上に、子供たちは大人ですからね…

作者から「自分の子供に向き合えていますか」と問われている気がして、身震いがしてきます。ミステリー好きにおすすめの一冊です。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

これは新装版ですが私は新装版じゃないのを読んだのでタイトルのイラストでガッツリネタバレイラストが載っていて何だかなーって感じでした。こちらの表紙は良いですね。
話は面白かったですが、暴行などした時に指紋とか残るもんじゃないんですか?昔だから指紋検証とか無かったとか?警察の行動に少し違和感…

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2021年11月09日

Posted by ブクログ

1986年日本推理作家協会賞受賞作品。
岡嶋二人を読むのは初めて。

誕生月に生まれた頃に生まれた作品を読もうと思い、
本棚に積まれていた本書を手に取る。
誕生日の甘いケーキの代わりに、ビターなチョコレートゲームを味わった。

家庭に関心の薄い作家と、学校に行かずに怪しい行動の増えた息子。
事件を契機に息子と向き合い始める父親と、
「チョコレートゲーム」というキーワードを軸に展開されるテンポの良いストーリーは、
どこで読み止め、また再開してもすぐに物語のなかに戻ることができる。

スマートフォンもSNSもない時代。
登場するガジェットには懐かしさを感じ、トリック成立は難しいかもしれない。
しかし、本書がそれにより色褪せた印象は受けない。

「親子愛」や「学校で共有される秘密」といった時代が変わっても不変のテーマ。
執念深い聞き込みによる真実の探索等、文筆業の父親が展開するハードボイルド。
むしろ30年以上昔の小説だからこそ、
様々な脚色や特色が演出された現在の小説よりも、王道を味わうことのできる作品。

古き良き王道のハードボイルドを求める方は是非。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

名門中学で起こった連続殺人事件を描いたミステリー。

発刊は1985年とかなり昔の作品。固定電話がでてきたり、アリバイトリックだったりはさすがに時代を感じるところも多く、犯人の検討もつけやすかったりもしたのですが、ストーリーのテンポの良さや文章のスマートさは現代にも通じるものがあった気がします。

あとは謎の提示の見せ方がさすが。生徒の父親視点で話は進みますが、息子の非行や身体のあざといった謎から始まり、息子への不信、連続して起こる殺人事件、「チョコレートゲーム」といった謎の言葉。テンポの良さと相まって、謎が次々と移り変わっていき話に引き込む。

時代こそ古いものの、子供をめぐる環境は現代に通じるものもありそう。親から見えない子供の謎めいた友人関係、軽いゲームのつもりが思わぬ犯罪の深みにはまっていく子供たち。ネット、ケータイ、スマホ、SNSと子供をめぐる人間関係、そして犯罪はどんどん閉鎖的になり外から見えにくくなっていく。

時代を超えるミステリーは、何か普遍的なものがあるのだと、感じた一冊でもありました。

第39回日本推理作家協会賞

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2021年08月12日

Posted by ブクログ

現実味があり、完成度が高く、コンパクト。
ただ、個人的にはミステリーにおいて"現実味"はあまり重要ではないと思う。
例え現実では無理そうなトリックでも、机上ではできるものであり、インパクトがあり、読者を驚かせられるならば、十分に価値がある。
その点、本書は少し「驚き」という要素は少なかったかなと思う。

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2021年05月10日

Posted by ブクログ

“ラジカセ”なんて出てくるのに古臭いどころか今時っぽさまで感じてしまう。読みやすくて分かりやすくてテンポがいい。
親心が分かるだけに切ないミステリー。

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2020年10月17日

Posted by ブクログ

初・岡嶋二人。
息子の同級生が次々と亡くなり、息子に容疑がかけられていく中で、「チョコレートゲーム」という謎のゲームの存在が浮上するー。

面白かったんだけど、どんでん返し具合はちょっとだけ期待はずれだったかなー。
逸子ちゃんがただただかわいそう。

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2019年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2016年32冊目。
1985年に書かれたと考えると、当時はわりとセンセーショナルな作品だっただろうと思う。
この作品よりも後に書かれた作品で似たような展開を既に読んでしまっているからか、やはりどうしてもそこまで惹きつけられなかった。
中学生くらいの子どもとどう接するかってホント難しいんだろうな・・


2022年6月 再読。
6年前に読んだ時よりも、やっぱり作り方が凄いなという点に尽きる。
蜂須賀とのやり取り、ちょっとした所から順序立てて推理していく近内。息子を亡くしておかしくなっているように見えて、冷静に真実を追求していく姿に、こちらも力が入る。
事件全体を考えればやり切れないけど、最後がああいうカタチで良かった。

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2016年05月22日

Posted by ブクログ

私が幼い頃に発表された作品。
名前は聞いたことがあったものの、読んだことはなかった。
自宅の固定電話、ラジカセ、カセットテープ、新聞。。。自分の学生時代を彷彿させるアイテム。現在学生時代の子達が読んだら、ちょっとイメージ違うだろうな。
テーマは現代でも共通。当時は情報収集方法は限られていたし、情報も大人と学生の違いが明確だった。携帯やpcが当たり前になった時代だからこそ、読むと面白い。今だったら、どうなのだろう?エスカレートの方向性も違っていたのではないか...など、所々考えながら読んでしまった。

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2016年02月05日

Posted by ブクログ

作者の作品には、本当にハズレがないですね。しかもひと昔の小説とは感じさせないところも魅力です。
今回は、謎のチョコレートゲームと呼ばれる存在が、まだ若い犯罪を引き起こしていきます。犯人・トリック・チョコレートゲームとは何か…を追いかけていくのですが、どれをとっても面白いです。
そして、親の醜さ。現在の社会問題になりそうな、親の存在があります。読んでいてとても不快になるのですが、決して小説の中と割り切れることではなく、ひと昔前に書かれたとは思えないリアルさが感心です。

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2014年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生に親はどこまで関わってあげたらいいんだろ?
過保護すぎず放任すぎずのバランスが難しい。

チョコレートゲームだなんて、可愛らしい名前だけど、
子供がそんな遊びをしちゃダメ。大人ぶりたい
年頃なのはわかるけど、お金が絡んだ遊びはしちゃダメ。

菅原君のお母さんは「子供に縄をつけて育てるような
ネはしない。遊びぐらい自由にできないとかわいそう」
と言いましたが、中学生はまだ子供でしょ?。
小学生より少し行動範囲や許容範囲を広げてもいいけど、
自由を与え過ぎちゃいけないと思うの。
門限や約束事など様々なことに制限があること、
自由がある分、義務や守るべき一線があることを
教えないと。だからウザイ親って思われてるけど・・・。

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2014年05月02日

Posted by ブクログ

連続殺人の犯人とされた息子、事件の謎、チョコレートゲームとは何か?親子の間のことでも知りたいと思わなければ他人になっていくんですよね。まぁ、ゲームは博打の始まりってことで

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2013年03月12日

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