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めちゃくちゃ読みやすかった。
会話文が多く、余計な描写が少ないので
どちらかと言うとティーンズ向けかもしれない。
転結がコンパクトなので、最後がシュッと終わる、好みが分かれるかもしれない。
Posted by ブクログ
出会いマッチング、個人情報保護等、まさに現代の社会問題を捉えている35年前のハイテク犯罪ミステリー
結婚相談センターに女性オペレーターとして勤める主人公。ある日、登録している兄の個人データを閲覧したいと会社に飛び込んでくる客がいた。どんな理由であっても見せられないと断るが、その物々しい雰囲気に不穏な空気を感じていた…
コンピュータ犯罪、男女のマッチングシステムをテーマに書かれたミステリー。
なにがスゴイって1986年の作品ですよ、コレ。
1986年っていったら、ファミコンで伝説のクソゲー、たけしの挑戦状が発売されたあの時代です。
にもかかわらず、今まさに現代を予見したかのようなテーマ、課題感を描けているのがマジで驚愕なんですけど。岡嶋二人先生は、いつも未来予測ぶりがスゴイんですけど、今回も強烈です。
ストーリーや展開は、若干昔風ではありますが、いまでも十分面白く読み進められます。真相もよく組み立てられていて、納得感もGOOD。ミステリーとしても上出来。
また主人公の彼女が魅力的に描けていてお見事なんです!
当時の結婚適齢期(懐かしい言い回し)の女性が持つ、仕事や恋愛に対する信条や価値観がとてもよく伝わってくるんです。
そして最後には前向きに未来に歩んでいく姿が超素敵なの。こんな女性惚れちゃう!
本作を読むと、これからの情報社会を憂いじゃいますね~
人との出会い、恋愛はどんどん合理化され、スマホアプリ1つで適正なパートナーが探せます。少子化問題から国の施策としても予算が割り当てられているくらいです。当然データベースには、大量のビッグデータが存在してるんですよ。
一方で個人情報保護法は今年も改正されています。もちろんパーソナルデータの扱いは、これからもどんどん厳しくなっていくでしょう。しかしそれを保護するシステムも維持するにはコスト増やリスク管理も重要です。
これからはさらにAIの時代で、データが支配する世の中になっていくでしょう。単に便利になったと甘えていると、我々はしっぺ返しをもらうかもしれませんね。
35年以上も前のハイテクミステリー、ちょっとレトロゲームをやっているような感覚に陥る本作。大変楽しく読めました! 特に40代50代の人にオススメの作品です。
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コンピューターっというか、実は裏で操る人物がいる??みたいな(笑)
岡嶋さんの作品はコンピューターが出てくることも多いので、書かれた当時は最新のコンピューターの知識だったのだろうと感じました。
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今読むと懐かしいコンピュータ用語が頻出していて時代を感じさせるが、個人情報を筆頭に書かれている内容は全く古臭くなく、著者の先見性を改めて感じた。かつプロットも申し分なく十分楽しめた。
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2016年61冊目。
ってか、これが1986年当時の話なのかーと思うと色々考えてしまう。
ここまでなる前にもっと色々出来たことあったよなーとか、このテの話が、80年代から既に存在していたのだなーとか。
音響カプラーとか、マイコンとか色々時代を感じさせる言葉で完全やられた。
途中で犯人は分かってしまったけど、スリル満点で楽しめた。絵里子、すきだなぁ・・。
2022.10再読
分かっているはずなのにハラハラさせられっぱなしであっという間に読み終えた。
やっぱり好きだわー岡嶋二人。
Posted by ブクログ
やっぱり岡嶋二人さんの作品はハマるー!
自分自身、個人情報取り扱ってるので、すごくわかるし入りやすかった☆
それにしても、まだ個人情報あれこれ言われてない時代に書かれたものだと思うのに、今の時代に合ったこのテーマはすごい!
Posted by ブクログ
結婚相談所にあるエムシステム。システム担当だった兄が登録した。
会員数を増やすための、やらせ的な登録。
そして、主人公は意外なことに気づく。
最初に登録していた個人情報が、いつの間にか増えている。
なぜ個人情報が流出し、結婚相談所にあがっていたのか。
エムシステムとは? 殺人事件が起こる中、主人公は真相に迫る。
・・・・・これ、20年以上前のお話しです。
全く岡嶋さんといったら、先見の目があるというか。
その頃はまだ、下手したらネットなんてモデムを受話器に当ててた時代?
ピーーーコロコロって。
少なくとも、インターネットとかいうものは、噂程度の時期。
っか、そんなの無い時代。
そんな時に、ネットワークを駆使しての個人情報うんぬん、なんて話し。
凄いと思います。
今実際にこういうことあってもおかしくないなぁ
って読み終わって恐怖すること間違いなし。
一度読んでみるのも良いかも。
まぁ今となっては古い感じもするけど。
Posted by ブクログ
相性診断によって男女を引き合わせるコンピュータ結婚相談所。オペレータの夏村絵里子は、恋人の名前を登録者リストに見つけて愕然とする。「何かがおかしい」彼のデータを見直し、不審を抱いた絵里子を、正体不明の悪意が捕らえる。相次いで身辺で起きる殺人事件は、増殖する恐怖の始まりでしかなかった。
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相性診断によって男女を引き合わせるコンピュータ結婚相談所。オペレータの夏村絵里子は、
恋人の名前を登録者リストに見つけて愕然とする。「何かがおかしい」彼のデータを見直し、
不審を抱いた絵里子を、正体不明の悪意が捕らえる。相次いで身辺で起きる殺人事件は、
増殖する恐怖の始まりでしかなかった。
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結婚相談所のデータ管理を行う夏村がデータに不信を抱いたところ、周囲でも殺人事件が起こる話。30年以上前の小説とは思えやんくらい現在とリンクする。マイナンバーとかこれっぽいやんと未来予知みたいで凄い。こういうことやってる会社がないと言い切れんのが嫌やな
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流石岡嶋作品。とても読み易く、面白く引き込まれてしまいました。コンピュータからの時代背景はかなり昔ですが、最近でも匹敵する位のストーリー。こんな作品を読み忘れていたとは不甲斐ないです!
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コンピュータを介しての殺人事件。タイトルからはコンピュータの暴走のような印象を受けるが、AIの時代でもなく、結局は人。一昔前のミステリーといった感じ。勧善懲悪一歩手前で少し物足りない気もするがそれは好みの問題。また、叙述トリック一歩手前という印象も受け、なんだかいろんなことが一歩手前だった。
Posted by ブクログ
ぶはっはっは。。。
そうそう、これぞ“岡嶋”作品です。
この本の直前に
・焦茶色のパステル
・あした天気にしておくれ
と、名作2作を読んでの本作ですが
あの息詰まるような緊迫感は
いったいどこへ捨ててしまったんでしょう~(苦笑)
主人公にとって、かなり“ヤバイ”状況なのに
ホイホイといろんな人と二人っきりになりすぎだって(笑)
ドリフのコントなみに“志村~後ろぉ”って
叫びたいくらいです。。。
読みながら“岡嶋二人盛衰記”にある
“衰”の部分を実感として感じてしまいました。
ただ、それはそれとして...
時代の先取感がハンパないです。
いまでこそ“個人情報”の流出やセキュリティについては
厳しい(息苦しいともいう(苦笑))のが
当たりまえとなっていますが
本作が発行されたのが1986/5月とのこと...
なんと26年も前の作品。(携帯電話がないのはもちろん
PCのキーボードを打てるだけで、尊敬のまなざしを向けられた時代です)
そんな時代の作品にもかかわらず、感じる違和感が
“何をそんな当たり前のこと...”
って凄すぎるよなぁ~。
なんか、ネタもとを思いついた時点で
満足しちゃった♪てな感じの作品です。
まぁ、そんなこんなで
楽しく読めたので☆3つです。
Posted by ブクログ
コンピューターシステムが関わるミステリー。
展開としては、読めちゃう感じでして。
終わり方も普通な感じ。
ただ、書かれたのが20年以上前なので、
携帯がなかった頃のお話。
その頃の日常生活がでているので、面白かったです。
Posted by ブクログ
2001年の作品ですが、パソコンの教科書みたいな部分もあり。
トロイの木馬について、「なるほどねー。」と勉強になっちゃったりしました。
ハウスマヌカンなんてな、懐かしい単語もでてきたりして。(笑)
Posted by ブクログ
結婚相談所にて、教えられない個人情報を見せてくれ、と
訪ねてきた、脱会者の妹。
その妹は、後日死体となって新聞の記事に。
一体何がどうなったのか。
むしろどういう事なのか。
もう数ページしか残ってないぞ!? と思う所まで読んで
やっと犯人が分かりましたw
動機云々はおいておいて、犯人のみ。
書き方がうまいと言いましょうか
誤解させるのがうまいと言いましょうか。
こうやって毎回騙されてるんですが
二の足踏みまくりです。
ただちょっと、あの男とまさか…とか思ったのですが
そんな展開にならなくてよかったです。
金があっても、その男は駄目駄目です。
Posted by ブクログ
やーっぱり面白い。
面白くないわけがない。
岡嶋二人最高です。
この作品が1986年のものだなんて信じられない。
内容が新しい。というか、今でも新鮮さをもって読める。
疾走感がたまらないし、犯人がこいつかよ!なんて思えたり。
あー。やっぱりこういうの好き。
どんどん岡嶋二人の作品を読んでいこう。
そして、99人の最終電車なんて作品があるなんて知らなかった!
どこまで新しいんだよ!
いつになったら時代はこの二人に追い付けるのか。
Posted by ブクログ
この作品20年以上も前なのですよ・・・
出てくる単語「音響カプラ」(今でいうモデムとかなのでしょうかね)とかすっかり懐かしい「フロッピー」とか・・・時代を感じさせるアイテムなんかですが、扱ってる題材が「個人情報の流出」やそれにともなう犯罪。
パソコンの性能はドンドン進化して「個人情報保護法」で、だいぶセキュリティーは厳しくはなってますが、行なわれる犯罪は昔も今も変わらず・・・
コレって今だに後をたたない犯罪を題材にしてるので、昔の作品でも違和感なく読めました。
さらりと一気に読めちゃいますね。
Posted by ブクログ
結婚斡旋会社のデータ管理を担当しているオペレーターの絵里子は、恋人のデータが登録してあることにショックを受け、、、。
そこから、何かがおかしいと考え始める。うまく隠された罠が明らかになると!
相変わらず、本の作り方がうまい!
どうしても読まされてしまう。
コンピュータのシステムが古いのはご愛嬌。
それをもってしても古さを感じないどころか、今でも十分に楽しめるところが、時代について先見の明のある作家だったのかもしれない。
練られたトリック。
ぐいぐいと引き込まれてあっという間に本の最後のページへ。
岡嶋二人。面白すぎる。
Posted by ブクログ
岡島二人さんはコンピューター犯罪もの好きですよねえ。はい。私も大好きですが。
結婚相談所のホストコンピューターが暴走して殺人!?これは面白くないわけがないと前半で期待しすぎた分、後半肩透かしくらったw
Posted by ブクログ
結婚相談所の株式会社エム・システムのデータが送られてくるセンターでオペレータとして働いている夏村絵里子はある日、そのデータの中に恋人の名前を見つける。自分と付き合っているはずの彼の名が、なぜ結婚相手を探している者達のリストに入っているのか。ショックを受けつつもさらに調べると、絵里子はおかしな点に気づく。
今から20年以上も前の作品となればしょうがないことだけど、やっぱりコンピュータはコンピュータでもだいぶ古いなぁと。この時点では最高のセキュリティなんだろうけど、今の時代だと、なんて杜撰なというか、個人情報保護法違反・職権乱用も甚だしい(苦笑)。絶対こんな風にはうまくいかないだろうなと。