【感想・ネタバレ】殺人者志願のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年02月12日

 作品解説(冒頭より一部抜粋)「ある人物を、殺してもらいたい」なんて頼まれて、ホイホイ引き受けるヤツ、そういないだろう。普通なら「ご冗談を」ぐらいで片づけるところだ。つまり、その時の俺と鳩子は、普通じゃなかった……ってことになるんだろう、たぶん。

 主人公・菊池隆友は何の才能も無い日本人男性。ある...続きを読むのは膨らんだ借金のみ。妻・鳩子の親戚・宇田川から借金の肩代わりとして、殺人を依頼される。そして作品は一気に暗い展開へ……とはならないのが岡嶋作品のいい所。菊地夫婦は頭のねじが一本外れたような性格だし、殺しを依頼する宇田川でさえも二人の会話にはタジタジ。ミステリーの肝であるラストもさることながら、この作品では人間らしい犯罪者・菊地の心理描写を楽しんでほしい。

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Posted by ブクログ 2021年12月01日

久々の岡嶋二人さん。ちょっと時代が、、、という部分を感じさせない、その構成と筆力。小説なのに、まるで迫ってくるかのようなドキドキハラハラ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月02日

200万円以上の借金を肩代わりする代わりに殺人を依頼された若夫婦。借金が帳消しになるのならと軽い気持ちで引き受け、ターゲットの身辺調査を行い偶然ターゲットの住むマンションの隣の部屋が空いたことからそこへ引っ越し、徐々に交流を深めていく。
状況が全て揃い、あとは決行するだけとなったが、やはり殺人という...続きを読む事の重大さに気づき実行ができない。準備した後片付けをしに、ターゲットの部屋へ合鍵を使って入ると、そこには依頼者が死んでおり、睡眠薬で眠らせておいたターゲットは消えていた。
パニックになり一度自分たちの部屋に戻り、しばらくしてターゲットの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体が消えており、さらにその部屋に閉じ込められてしまう。なんとか窓から自分たちの部屋へ飛び移ろうと試みるが無理。そんなこんなしていたらドアが開くようになっており、慌てて自分たちの部屋に戻ると、今度は依頼者の死体がバスルームに放置されていた。
いったい誰からそんなことをしたのか、ターゲットはどこにいるのか。後半から急展開。

読み始めは主人公の若夫婦の頭の悪さにうんざりして途中でやめようかと思ったが、ターゲットを殺す日までたどり着くと後は早かった。斬新なトリックではないけれども実現可能なリアリティがある。
最後はハッピーエンドなのだが、正当防衛とは言え人を殺してしまった人や、やむなくとは言え死体遺棄をした若夫婦など、のほほんとしていて良いんだっけという感は残る。

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Posted by ブクログ 2018年10月14日

親戚の男性から借金の肩代わりと引き換えにある女性の殺害を依頼された若夫婦が、女性の住むアパートに引っ越し、殺害計画を立てながら見張る中、別の男性の死体を押し付けられて、犯人不明のまま死体遺棄をする。軽快な文章と展開で重苦しくなく、違和感もなく、するすると引き込まれる。若夫婦の自然体な仲の良さに和む。

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Posted by ブクログ 2014年10月20日

ろくに働きもしないのに金遣いが粗いバカ夫婦が借金の為に人殺しを請け負う。
これだけ見ると酷い犯人達なのに、キャラが良いせいか憎めなくて複雑な気持ちにさせられた。

正直途中までダラ読みだったが、一気にサスペンスな展開にハラハラドキドキ、ページを捲る手が止まらない!

最後が上手く纏まり過ぎな気がした...続きを読む為にマイナス一点。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月28日

岡嶋二人によるミステリの佳作。
隆友と鳩子のもとに、鳩子の親戚筋に当たる宇田川から「ある人を殺して欲しい」という依頼が入る。ふたりはサラ金などへの借金の肩代わりに殺人の依頼を受ける。やがて、対象である美由紀の隣の部屋に移り住むことに成功し、殺人の機会を待つことになる。
途中までは馬鹿っぽい隆友と鳩子...続きを読むの会話に若干辟易するが、殺人を実行しようとする辺りから物語が一転、スリリングに展開し始める。
自分たちが殺そうと思った相手を結局殺すことができず、二人して泣いてしまう辺りはなんだか妙にリアリティがあり、人殺しのハードルの高さを思い知らされる。一方で、その後の展開では隆友が妙な頭の冴えを見せ、徐々に真実に近づいていく。
ラストは確かに話はつじつまが合うものの、何ともしっくり来ない感じがやや消化不良気味か。ただ、救いのないラストになっていないことが読後感をよくしている。

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Posted by ブクログ 2014年02月06日

会話から夫婦のおバカっぷりが垣間見え笑ってしまうところもありましたが、事件が始まってからはハラハラドキドキとページをめくる手が止まりませんでした。
こういうスピーディでドキドキハラハラなミステリーが好きです。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

きゃっほい(≧ω≦)b岡嶋作品にはハズレないですねーー。

登場人物の会話がテンポよくってウィットに富んでておもしろい。

ストーリー展開も勢いがあってぐいぐい読み進めてしまう。気が付いたら400ページ弱が読み終わってしまってるんだなぁ(*´ー`)

謎も最後の最後までわからず始終ドキドキワクワク...続きを読むひやひや。

いいねぇーー♪好きだなヽ( ´ー)ノ

一つケチをつけるなら、オチがちょっと・・・。若干肩透かし感が無きにしもあらず。でも、それまでのスピード感やドキドキ感、にやりと笑ってしまうおもしろさなんかを考えれば些末なことですねー♪

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年03月19日

2017年18冊目。
岡嶋二人作品の中ではまぁまぁ。主人公の2人のキャラクターがあまり好きではないのを差し引いても、この先どうなってしまうのだろうとハラハラドキドキしながら読み進めることができた。
ただ、ラストがなぁ・・。ハッピーエンドに越したことはないのだろうけど、自分を殺そうとした相手を許せるも...続きを読むのかとスッキリしない感が残る。
電話喫茶なるものを初めて聞いてそれはそれで衝撃だったw

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Posted by ブクログ 2014年03月20日

はらはら感満載。
うわうわうわうわ、あかんあかんあかんあかんってなるシーンがいくつかあります。結果的には星3つに落ち着きます。

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Posted by ブクログ 2014年03月01日

あればあるだけお金を使ってしまう若夫婦。
そんな彼らが借金を返すために、人を殺す事に。
しかしいざ決行してみたら、驚きの事態が相次いでしまって
もう何が何だか分からない状態に。

確かに、知っている人が死ぬのと知らない人が死ぬのでは
確実に気分が違います。
とはいえ…すごい理由で引き受ける内容。
...続きを読むこまで切羽詰まっていた、と考えるべきでしょうか?
いやでも、こんな彼らに頼むのもどうかと思われますが。

もちろん主人公達が犯罪をする側なので
色々な意味でどきどきです。
本人達は下調べによって入ったお金でうはうはですが
そのせいなのか、知り合った後での感情が。

所詮主人公達は、金遣いが荒いだけの『いい人』なので
こうなるだろうな~という予測はありました。
しかし、まさかのあのご対面にはびっくりです。
登場人物きっちり無駄なく使ってます状態で
そういう立場なのか~と。

決行しよう、となった時から、はらはらした。
それまでは犯人側なので、ばれないかどうかうまくいくのか
びくびくしてましたが、驚きの状態になってから
どうするのかどう逃げるのか、どう追いつめられるのか
一体相手は『誰』なのか、と疑問だらけでしたし。

やはり、主人公側が犯人なのは
心臓に悪いです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年04月21日

主人公の二人が金銭苦から殺人を請け負ってしまうが、どうしても殺せずオロオロする。なのに殺してもいないのに、死んでいたり、違う人の死体になったりするドタバタ劇。岡嶋二人の作品はもう少し登場人物のキャラクターが磨かれているのに、今回はちと不自然なため、感情が入っていかない。

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Posted by ブクログ 2011年01月13日

もう少し説明が欲しい箇所がいくつか
あとキャラクターがあまり好きになれず

しかし一気読み

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

膨らんだ借金の清算のかわりに、若夫婦が依頼されたのは殺人であった。

ノベルス版の画像がないのでこちらで。時代がかってるのはS62だから。(なにせカセットテープ)
そんなことに関わらず読ませるのは、やっぱりすごいなあ。ラストですっきり、見事でした。

「帰りなさい、殺し屋さん」「ただいま、殺し屋さん...続きを読む

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

借金返済のため殺人を請け負った夫婦は、ターゲットの隣室で暮らすことに。二人のテンポのよい会話がかわいらしく楽しく読める。岡嶋二人は本当に「ありえない状況」を書くのが上手いと思う。

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