感情タグBEST3
Posted by ブクログ
映画は観てないけど小説をと思い。
よくある忠臣蔵とはまた違う良さだったし、たぶん映画より小説の方がいいのでは?と思う内容。
ちゃんと描ききれたのかしら…?って。思う。
討入りに参加したけど参加してない人
もしくは途中で逃げた人、お家大事でじっと堪えた人
愛する人を待っていた人などなど
色んな人が出てくるけどそんな寺坂吉右衛門。
最初も途中も最後も泣けるやん…
まぁマニアな人が横から、いや史実云々言うかもしれんが
そんなのは百も承知。うるせぇよ!!と。
討入りした志士ももちろん壮絶だけど
残された家族や、参加していない300人の藩士達のこととかも含め
今後の活計まですべてお見通しな大石内蔵助。
とにかく物語の見せ場が上手いというか、ジーーーーンときた。
Posted by ブクログ
2年くらい前に金曜時代劇でやっていたので、 ストーリーは知っていたが、これはやはり傑作だ。 とにかく物語の見せ場の作り方が抜群に巧い。 四十七士の赦免だとか大石の娘の嫁入り行列だとか、 はっきり言って出来過ぎである。 しかもこれが史実でなく作者の独創なのだから恐れ入る。
Posted by ブクログ
よかった!
事実にかなり脚色されたところはあるとは思うけど、これぞ、武士!!JAPANESE!! って熱くなる!!
今の時代が忘れてたものを思い出させてくれる。
Posted by ブクログ
最後の可女の嫁入りの行列のシーン
暗い闇夜から星が、一つ一つでてきて暗い夜空に天の川が出現する映像がでてきました。
また、一筋の涙が…
二人の足軽が貫く忠義。
一人の足軽が大事を終えて、主人のもとへと旅立つ。
武士の一分。重い。
Posted by ブクログ
吉良家討ち入り四十七士のうちの1人で足軽身分だった寺坂吉右衛門さんが、大石内蔵助さんの指示で捨てたはずの命を死ぬより過酷な生き証人として生きていくお話。
みんなから誤解されて、本当につらかったと思う。
同じように討ち入り前に内蔵助さんの指示で「抜けた」形になっているおじさんのお話も良かったよ。
らじが好きな浅田次郎さんと同じで、本当に悪い人はいないってスタンスのお話が良かったです。
現実には本当に悪い屑みたいな人間もいるからさ。
せめて物語のなかでは、環境とかタイミングが悪かっただけで、本当の悪人がいない世界を楽しみたいじゃない?
良いお話でした♪
Posted by ブクログ
舞台は元禄15年12月14日、大石内蔵助率いる47人の赤穂浪士が元藩主浅野内匠頭の仇を討たんと吉良上野介の屋敷へ討ち入りした後の話である。
主人公である足軽、寺坂吉右衛門に大石内蔵助から極秘の命令が下る。それは討ち入りに入ったものの親族にその顛末を伝える生き証人となる事、そして生活を苦にしている者がいれば助ける事。「侍の本文は美しく生き美しく死ぬ事」と言っていた内蔵助からの生きろという命令だった。
まだ赤穂浪士に幕府の目が光っていた当時である。吉右衛門は決して恥じて隠れるような事はしなかったが訪れた屋敷では全てがあたたかい対応をしてくれたところだけではなかった。
それでもその役目を果たした時吉右衛門は落ち着く場所を見つけていた。とある女性のところである。しかしそれも無いものになってしまった。侍の本文を貫いたゆえの事ではあったがどうしてこうも報われないのか。やるせなくなる。
吉右衛門は討ち入り直後に浪士と離れたが討ち入り直前に脱盟した男がいる。吉右衛門と同じく足軽であった瀬尾孫左衛門という男である。吉右衛門は討ち入りの六年後京都で偶然孫左衛門と再開するのだが、孫左衛門には密かに内蔵助から託された使命があった。
これから先はネタバレになるので言えないがここから最後までのクライマックスが感動する。目が潤んでしまった。
作者についてはよく知らないがあとがきを読むとシナリオライターとして活躍していた方のようで情景を伝えるのがたくみだった。映像が目に浮かぶような細かい描写を無駄の無い文章で書かれていたという印象を受けた。
こちらの勉強不足でまことに恥ずかしいのだが、作者の学が深すぎるせいか読めない漢字、意味の分からない故事が多かった。
それと時代小説はそういうものなのかもしれないが、前準備として出来事のあらすじと登場人物を知っていないとしっかり楽しめないような気がした。他の忠臣蔵関連の話と比較するくらいになればまた楽しみ方も変わるだろう。
この作品は『四十七人目の浪士』が映画、ドラマになった際に改題されたものである。
Posted by ブクログ
面白かった。映画をみてから読んだから、場面も思い浮かぶし、一気に読んでしまった。
やはり最後の、お嫁入りのくだりは映像も良かったが、読んでいても涙がにじんだ。
事実とは異なる部分があろうと思うが、違う面からの忠臣蔵を見ることができて良かったと思う。
Posted by ブクログ
死ぬよりも辛い、生きることを選ばざるをえなかった二人の赤穂浪士の人生。
侍らしく、討ち入り後潔く死を選ぶ姿、盟約を果たすため赤穂浪士の生活を助ける姿、内蔵助の忘れ形見を懸命に育てる姿、どれも素晴らしかった。
侍としての最後も心打たれた。
Posted by ブクログ
赤穂浪士最後の生き残り、寺坂吉右衛門
死ぬことより生きることがつらいことも多い。
大石内蔵助の遺子を助けるために公儀に自首する潔さ。
人生、生きること、死ぬことについて深く考えさせられる一冊。
Posted by ブクログ
忠臣蔵の話にしては華はありません。けれど、渋くも切ないお話でした。主人公・寺坂吉右衛門の忠義に胸を打たれます。最後、行列にどんどんと人が加わっていくシーンには涙腺が緩みました。