【感想・ネタバレ】三浦綾子 電子全集 石の森のレビュー

550円 (税込)
385円 (税込) 5月2日まで

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3.7
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Posted by ブクログ 2023年10月19日

人間の弱さを理解していることが強く優しく生きるためには大事、みたいなテーマ。いつもの三浦綾子さんらしさを感じる。

親しい友達も家族でもお互いの気持ちを完璧に理解することはできないという点で自分以外はみな他人であり、だから人は孤独。自分も他人のことを心から思ったり理解することはなかなかできなくて、親...続きを読むしい人が悲しんだり苦労していることはよくよく知らずに自分が一番不幸であるかのように思い込んでしまう。そういうことに気づく経験をして人(というか自分)の弱さを知ったときに少し優しくなれる。でもどんなに優しい人でも人を傷つけない人はいない、優しいからこそ人を傷つけうる。っていうお話だなと思いました。

三浦綾子さんの本のテーマはいつもこんな感じで、とても純粋で根源的な愛みたいなものについて描かれたものが多いと思う。捉え方によっては乳くさいとか幼いとか説教くさいテーマかもしれないけど、私は好きというか、大事なことだと思う。
妻とか身近な人に対して負の感情を抱きがちになったときに意識して読むようにしている。
自分を省みること、人に感謝することは本当に大切だと思い起こされる。

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Posted by ブクログ 2016年02月14日

石の森を読んで、尾岱沼に行きたくなり行ってきました。大学時代、20代繰り返し読んだ本。尾岱沼の「地の果て」な感じが好きになり、今でも訪れる好きな場所。

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Posted by ブクログ 2022年05月03日

若者向けの雑誌に連載されていただけあり、青春小説なのかなと読み進めていたが、急展開した末の結末に驚いた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年06月18日

三浦綾子さんには珍しい文章だな、と思ったらセブンティーンで連載されていたものとのこと。
好みの問題は置いといて、連載媒体によって、「三浦綾子の世界観」を残しつつもテイストをたくみに変える、そこがとても見事だと思いました。

恋愛がメインテーマになるかとおもいきや、ストーリーは「男女の性別にとらわれな...続きを読むい人と人の結びつき」が愛である、と結論します。
思い込みがや感情の起伏の激しい主人公にやや疲れながら読み進めましたが、この結末にはほっとしました。
その少々疲れ、うんざりさせるような主人公も20歳そこらの女性としては至極自然な姿です。
三浦綾子さんのほかの作品と比べると、キリスト教色も淡く、非常に自然な形で教えが盛り込まれています。
10代の女子には受け入れやすく、心に響く本ではないでしょうか。

個人的には少々軽いと感じる内容でした。中学校の教材には適しているかもしれません。

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Posted by ブクログ 2012年10月10日

読みやすいと思ったらセブンティーンに連載していた小説なのね。
三浦氏にしてはキリスト教色が少ないので、まぁ無難なところだと思う。
しかしまぁ、設定すべてが古すぎて、ちょっと白ける感は否めない。
あと50年したらその古さがセピアに見えて好ましくなるかもしれないけれど、今は一番鬱陶しいところ。

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Posted by ブクログ 2009年10月17日

2009.03.06. 19歳の乙女の心の潔癖さ、中断してしまう自分の不可解さ・・・。抱え切れない自我を、持て余しすぎてどうしたらいいかわからない主人公に、少しだけ共感を覚えた。「セブンティーン」という雑誌に連載されていた、ということに驚く。(T)

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Posted by ブクログ 2009年10月07日

良い。この人の本には、時間が経つのを早く感じさせる何かがある。
ただ、
人と分かり合えない→死 という発想は飛躍しすぎな感が否めない。それ以外は文句なしなんだけど、
そこがぐだる、かつけっこう長いので☆3つ。
『人間は詮索好きだ。だが、ほんの少しのつつしみ、ほんの少しのプライド、やさしさ、いやらしい...続きを読む目。どれもほんの少しだが、それらの少しの重みが
重なって、私は無理に尋ねだそうとはしないのだ』
『真理の追求と幸福は一致しなくてはならない』
『人間は神様じゃない。人の心を全部知ろうとするのは傲慢』
『知ったからって人間にはどうしようもないことがある』
『人を信じられないのと、人に悩みを打ち明けられないのは同じなのだろうか』
『この世にはとききれない誤解がある』
『愛と言うのは人を生かせもの』
『多くのことを知れば知るほど、その生活を清くしない限り、いっそう厳しくなる』
『生きるということは人と関わりをもつこと。人と関わりをもつということは誤解をするということ。事実をどう受け入れるのかが大事』


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