感情タグBEST3
Posted by ブクログ
あるクリスマス・イヴの日を境に「隣人愛」という言葉は消えた。
サイコパスの殺人鬼が起こす事件というのではなく、ごく普通に
生活している人々がアタッシュケース(大きな力)を受け取ることにより、
悪魔の心宿す。
ヒロイン(主人公)の葉子の強さに 圧巻されました。
マラソンという競技自体、精神的な部分が大きいスポーツだとは
思いますが、肉体を超えて、精神だけで走るというのは
いささか、無理難題に思えます。
彼女もその力を一度は得た人物ですが、何の迷いもなく
警察に届け出ます。
その後の展開は葉子の精神力が事件とも深く関わっています。
というか、アタッシュケースをクリスマス・プレゼントとして
配った、愉快犯とでもいいましょうか・・
かなり、葉子に執着してて、正直理解不能です。(笑)
ヒロインが魅力的だなぁというのが印象深いのと
その他にも力を得た人物が多数出てきますが、
戦争を経験し、日本に帰国後、妻と細々と暮らしていたが
妻を失って一人暮らしをしていたおじいさんのエピソードが
良かったと思います。
今の日本と、昔国のために死んでいった若者達、何が良くて
何がいいのかわからないけど、このおじいさんのように
思うご老人の方々もきっと現実にいることでしょう。
話としては、スピード感もあり、共感できる部分もあり
面白かったです。いいお話でした。
Posted by ブクログ
大石圭といえば、エロさだと思っていた僕は今までとは違う作品だと思いました。
それでも、それぞれの人間の思想は大石圭らしさを感じました。
最後まで読んだ感想としては、ナオコの中に住む「強い生き物」が生まれた原因の発端などが知りたかった。
Posted by ブクログ
この世はというかここ日本では
今のところ金さえあれば何でも買える、
そう…こんなものもな!
銭ゲバ大好き43zoomです。
原作も大好きですがドラマ化されたときに松ケンが
「お前たち金持ちはこういうのが好きなんだよなあ?」
とつぶやくところが大変につぼで
うん!わかるわかる!と心震えた次第。
それはさておき運命のいたずらか
無作為的に(実は作為的に)複数人に届けられたアタッシュケース。
付記された手紙によると半径50mは木っ端微塵にする
爆弾が入っているとのこと。
リストラされ家族には無視される中年、
第2次大戦で友人たちを全員亡くし生き残ってしまった老人、
恋人もなく職場でバカにされる30代フリーター、
ダメンズにばかりひっかかるシングルマザーSM嬢、
オリンピック選考で1位を獲ったものの
悪天候だったため再選考で落ちた元マラソンランナーなどなど
爆弾を手に入れた人物の共通点はズバリ!『不幸』!
ほぼ全員が手紙を信用しなかったが
そのうちの1つが偶然爆発したことがニュースで流れ
本物であると知ったときに市井の一般人はどうするのか。
警察に届けるかそれとも…という作品。
まあそれとも…部分がないと小説にならないのだけど
個人的には犯人が葉子に固執することなく
「マジ一般人怖いっすよねwwwwww」くらいの
殺人ゲームを楽しむお気楽犯だともっと良かった。
結局葉子のこと好きなんやんか!この40代が!
後、葉子の「わたしの努力はきょうも報われなかった」
と割と冒頭で出てくるこの心情が重すぎるんだぜ。
Posted by ブクログ
ある日突然、時限爆弾が送りつけられる。
警察に届ける者、使用しようと考える者・・。
う〜ん、 実際送られたら、どうするんでしょうね。
思わぬ悪意が目覚めてしまうんでしょうか。
Posted by ブクログ
普通の人々が、アタッシュケースひとつに踊らされる。
大きな力を手にすると、人は変わってしまう。
勿論、変わらない人もいるけれど、世の中、優しい人たちばかりではない……。
Posted by ブクログ
ホラー、というよりサスペンスに近いかな。
突然、ひとつかみの人たちに贈られた、すさまじい破壊力の爆弾。
あなたはそれを手に入れたら、どうしますか?
ていう話です。
凶器を手に入れた隣人の狂気を描いていて、さくっと読めるかんじでした。
Posted by ブクログ
ビルを一つ、簡単に吹き飛ばすことのできる爆弾を手に入れたら、あなたはどうしますか?
警察に届ける・使う。選択肢は2つでも、人の数だけ物語が生まれます。
主人公と犯人、そして爆弾を前にした10人の一般人。
とーっても読みやすい。
さくさくっと話が進んで、さくさくっと大爆発。
犯人とラストがあまりにも想像しやすく、意外性がないのは残念。
産後初めて読んだ長編小説。