【感想・ネタバレ】旧友は春に帰るのレビュー

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ネタバレ

ススキノ探偵1作目2作目を読んですっかりはまって、
思わず新作を手に取ってしまいました。

1作目の登場人物が25年後に再び登場。
どれだけの時間が流れ、探偵に何が起きてきたのか
めっちゃ気になりました。
時間を追って読み進めていけばよかったのかな?
とも、思いますが、その穴埋めをするのも楽しいかなと☆

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2011年09月19日

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複数再読。かつてファムファタールだったモンローが醜悪なオバサンになってしまうのが切ない。単なる老いではなくて、あの頃のまま、子供のまま、年齢を重ねてしまったということだろう。
アキラさんもどんどん弱っていく感じがして、いつか死んでしまうんだなと思わせる。

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2017年06月07日

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理由もわからないままトラブルに巻き込まれ、いつものことがけれどやくざから追われるはめになった「俺」。
かつてススキノを席巻したモンローから、久しぶりの連絡を受けた「俺」は、面倒がりながらも結局は手を貸すことになる。
過去から這い出てきたような女の存在は、「俺」を思いもよらぬ事態へと引きずり込んでいく
あるのかないのか、まるで信憑性のない蜃気楼のような「印紙」を追い求め、入り乱れる人間たち。
損得勘定で動く彼らには、真実はいつまでたっても見えないのだろう。
自分たちの見たいものしか目に入らないし、自分たちの信じたいものしか信じないのだから。
何ごともほどほどがいい。
過ぎたるは及ばざるがごとし。
モンローは過ぎた美貌が仇となって、自分自身も周りも振り回され続けた一生だったように思う。
光に害虫が集まるように、モンローのもとには負のエネルギーが集まってしまったのかもしれない。
モンローは幸せだったのだろうか?
幸せになることが、幸せでいることが、幸せでいつづけることが、怖かったんだろうか?
「俺」の後悔が、切なく哀しい。

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2017年03月13日

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すっかりいい歳になった「俺」の言動は、若い頃から持っている独特の美学を残しつつも大人の分別や優しさも身に付き、成熟した魅力になっている。
桐原や種田も然り。
本シリーズのベスト作品じゃないかな。

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2017年03月04日

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シリーズ1作目「探偵はバーにいる」に登場したあのモンローから、四半世紀ぶりに「お願い。助けて」と言うメールが来たところから周囲が慌ただしくなり、それから最後までハラハラしながらも懐かしくなったり悲しくなったりする話だった。
とにかくモンローと一緒になって追っ手から逃げようとする前半と、大切な人を守ろうと戦う後半で流れが一気に変わっていて飽きない。
消えた少年もそうだったけど、誰かを守ろうとする時の主人公〈俺〉が格好良い。

事件の解決法はなかなか気持ちの良いものだったけど、その後に判明する事件のその後と、真相があまりに悲しい。心に残る名作です。

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2015年06月19日

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あー、モンローかぁ。そうかぁ。
そうくるかぁ。

長く続くシリーズで実際にも同じ時間がたっているのが
リアリティがあるなぁ。

「俺」もいちいちネットカフェに入るんなら
携帯持てばいいのに・・・となるけれど。
そこが「俺」らしさ。

いい加減だし、悪いことばっかりしてるけど
意外ときちんとしていて
意外と真面目、なんだよなぁ。
人に対しては。

中年のデブの便利屋だけど、
いい味出してきてますなぁ。

聞潮庵のおばあちゃん達には長生きしてほしいなぁ。
これまた、いい味だしてます。

モンローの人生の後半は
悲しくて、切ないことばっかりだった、というわけではないのかしら
あまりに最期が哀しい。


モンローの描写で
スタイルの良さが顔が老けたのを際立たせるとか
25年前なら可愛かった仕草。。。とか
中年おばさんへの容赦ない描写に
現実を感じる。
やっぱり、そうなんだぁ。
若く見えるとか美魔女とか言うけど
んー、やっぱりそう見えてんだなぁ。

聞潮庵のおばあちゃんになるまでの間の
素敵な歳のとり方って
どっかに見本がないかしらねぇ

と、つい、そこに食いついてしまう私。

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2014年01月30日

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ススキノ探偵シリーズ11作目。

1作目に出てきたススキノで断トツNO.1デリヘル嬢「モンロー」が再登場する。

当時から25年が経過。
心身ともに落ちぶれたモンローに若干ショックを受ける。

しかしそれはあくまでも輝かしい過去を知っている主人公・「俺」の描写であり、他の登場人物からは『美人』『綺麗』と言わている。

細かい部分ではあるが、
そのフォローの仕方というか、さりげない表現力にやたらと感心した。


もちろん物語自体も面白い。

シリーズお馴染み・桐原や種谷の活躍、夕張でのカーチェイス、北海道からの脱出・・・。

いよいよ50歳を越えた主人公・「俺」が今後どんな活躍をするのか、
次回作はまだ刊行されていないが、楽しみ。

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2012年05月10日

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数年ぶりに連絡をしてきた友人モンローを、北海道から逃がすという脱出劇から始まり、深いナゾでもないんだけど、何だか先が気になりだし、あっという間に読破。このススキノ探偵シリーズは、テンポがよく軽快で話が進むので、とても読みやすく楽しい。主人公の携帯が嫌いや洗浄便座への執着が相変わらずで面白い。

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2011年12月05日

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ハードボイルド!
男は黙ってを地でいくスタイルが良い。

それにしてもハヤカワはでかい。
ブックカバーに入れるの苦戦した。。

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2024年03月09日

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ススキノ探偵シリーズ。
第1作に登場したモンローが再登場。

久々に登場させた割に、魅力的な部分が文中では表現されず…

結末は…
しかも残酷な…

作者が読者を傷つけるのもアリだとおもいますが、これはチョット…

個人的には、ルパン三世における 峰不二子的な振舞い&オチがよかったなーと思った次第です。

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2020年09月24日

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「…ただ、お願い。助けて」突然送られてきたモンローからのメッセージは、“俺”の眠気を覚ますのに充分なものだった。どうしても事情を話そうとしない彼女を夕張のホテルから助け出し、無事に本州へと逃がしてやった直後から、“俺”の周りを怪しげな輩がうろつき始める。正体不明のトラブルに巻き込まれ、地元やくざに追われるはめになった“俺”は、ひとり調査を開始するが…旧友との再会、そして別れが哀切を誘う感動作。

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2018年06月25日

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ネタバレ

再読。せっかく俺が苦労して逃がしてやったのに、結局モンローは何をしたかったのか。そこがどうしても解せなくて、あんまり面白くなかった。でも俺と華がやられそうになって、間一髪で高田が助けてくれたのはちょっと泣きそうになった。ほんと高田はかっちょいい。またアンジェラ登場したし。どうして松井省吾がグロ大に行ってるのか。読んだはずだけど覚えてないわ。はやくこのシリーズ読み終わって、ハーフボイルドの方読まなきゃ。

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2018年03月02日

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2014.11.24ー77
25年ぶりに助けを求めて来たモンローを逃がす俺。25年の歳月の重みが切なく・・。

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2014年11月30日

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いつもながらの俺さん物語なんだけど、なんと1巻に出てきたモンローが再登場。
前回は絶世の美女のように書かれていたような気もするが寄る年波には勝てぬということか。
最後のモンロー旦那の独白とラストの1行が泣ける。
ちなみに俺さんが新聞は朝日新聞と言っていたのにはちょっと笑えた。さすがは似非インテリ!

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2014年05月01日

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ついに主人公の俺も、還暦...
組長の桐原に至っては古希を迎えるという。

スタート時には学生だったのに。

渋みが増しているのが、よく伝わる。

登場人物だけでなく、描写される街や文化も進歩している。第一弾の頃は、ポケベル、マッチだったのに。

本作で、ようやっとネットカフェ。
次作では、スマホ登場かな。


しかし、ここでモンローが出て来るとは。
なんだか、懐かしさがこみあげる。

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2014年04月17日

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俺シリーズ。
自分の思うがままに進む。
そんな俺らしいところがいっぱいある作品。
年を重ねても、変わらない普遍的な俺。
いつまでも変わらないで欲しい。

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2012年09月20日

Posted by ブクログ

ススキノ探偵シリーズ。

何故だろうか?
映画で『探偵はBARにいる』を見たからだろうか?
基本的に、ハードボイルド小説のはずなんだけど、
大泉洋が何処かに潜んでいるような気がして、
何かコミカルさを感じてしまいます。

で、本当はシリアスなハードボイルド小説。
なんでいつもいつも、凄惨な事件になってしまうんだろうね?
今回も、“俺”の周囲で、そんな事が起きてしまいます。

そういえば最近の、“俺”は、【便利屋】であるはずなんだけど、
本業の(?)【便利屋】よりも、事件の解決を図ろうとする
探偵的仕事ばかりしているような気がするのは、気のせい?
まぁ、ススキノ探偵シリーズなので、探偵稼業で間違いないんだけどね。

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2012年07月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ススキノ探偵シリーズ10作目。

1作目に登場したモンローがここで再登場。20代だった1作目から50代に歳を重ねた「俺」だが、モンローももちろん同様に歳を重ねている。久しぶりの再会にもかかわらず、喜びよりもモンローの老けぶりに落胆し、更に必死でそれを取り繕う「俺」の姿が何かリアル。そしてそんなモンローの為に、「俺」は身体を張って北海道からの脱出を手助けしたり、勝手に押し付けられた印紙の束のせいでヤクザに追われたり。「俺」の活躍は確かに読んでいて楽しかったが、結局モンローは周りの人間を振り回すだけの身勝手なオンナにしか見えず、後味悪い感じで終わったのがちょっと残念。

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2012年06月11日

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