【感想・ネタバレ】太陽の村のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年10月02日

父親の退職記念のハワイ旅行の帰り、167センチ、124kgの坂木龍馬(さかきりょうま)は飛行機事故に遭った。

意識を取り戻したのは砂浜。家族の姿はなく、金太郎を含む子ども達に囲まれ、「海坊主!」と罵られ、棒切れで叩かれ、突かれているところだった。

なんとか村長に救われて時代を聞くと、そこは「宝命...続きを読む19年」。鎌倉や室町時代のような電気やお店もない世界であった。

朱川さんの作品としては、他の評価、読者の感想にもあるように異色中の異色。

9年ぶりの再読。不明瞭な部分が消えて、ストーリーやメッセージが腑に落ちた。

かなり笑わされたが、難点は、「下ネタはズルい」と感じた点のみ。

ファンの身贔屓と受け取られるかもしれないが、傑作だと思う。

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Posted by ブクログ 2015年09月25日

 飛行機事故が原因で理解不可能な不思議な村に入ることになった主人公の話。大半はコメディタッチで進み、シモネタも含んだギャグも満載のエンターテイメント小説である。
 作者は私の同級生であり、作中に散りばめられる小ネタ的なギャグもいちいち分かってしまうところが面白い。最後になって明かされる秘密は夢オチで...続きを読むなくてよかったが、奇想天外で無理もある。
 主人公がいわゆる引きこもり型のオタクであり、没社会性の持ち主であることが、話の展開に欠かせない要素になっているのも面白い。
 ただ、家族の死があっさりと語られるなど、作品世界の軽さが際立っていて少々気になった。
 2010年に上梓され、2012年に文庫化している。東日本大震災後の出版であったせいもあって、文明批評の書であるなどの宣伝文もつくが気楽に読み飛ばすべき娯楽本である。

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Posted by ブクログ 2021年09月25日

昭和40年代の方が、あれね、と懐かしく思い出すネタが満載。ネタ、ツッコミが多くて少し疲れました。安心が保証された世界、好きになってくれる人がいる世界、自分で切り開く世界、決断を宿題にされました。

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Posted by ブクログ 2013年10月17日

去年くらいに読みましたが、めっちゃ笑いました。夢中で読みました。素直に面白かったです。
最っ高のお気に入り! とするには至らないけれど、もし実際にこんな場所があったら……と、時折想像しています。

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Posted by ブクログ 2013年02月07日

SF? ミステリ?
フリーターなデブが、家族旅行でのハワイからの帰りに飛行機事故である浜辺に打ち上げられる。その地は江戸時代よりも前の日本だった…。
ちゃんと後半にはオチ(ネタ)があるのだけど、それにしても、現代の青年が、大昔に行けば、もう少し賢く生きられそうな感じだけど、どっぷり消費社会に浸かって...続きを読むしまうと、こんなものか?
最後のオチがやや苦しい。

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Posted by ブクログ 2012年12月16日

その頃 私も浮かれていたけど・・・・・・「人類の進歩と調和」
誰に 何に 向かって 言ってたんだろう。

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Posted by ブクログ 2015年12月04日

あらすじ(背表紙より)
父親の定年を祝うハワイ旅行で飛行機事故に遭ったフリーターの坂木龍馬。目が覚めると、そこはド田舎の村だった。電気・ガス・水道すらない中、村人は鎌倉時代のような生活をしている。幻術を使う怪しい地頭、父親の仇討ちのため修行する少年など、教科書にも載っていない年号の村での不思議な日々...続きを読むに、戸惑いながらも馴染みはじめた龍馬は、やがて隠された村の秘密にたどりつく。そして龍馬を待ち受ける究極の問いとは。脱原発の世論が高まる中、「文明と未開」の間に揺れる青年を直木賞作家が描くノンストップ・エタテインメント。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年06月01日

アホな主人公だけどこの話、憎めない。
ライトな展開が続くので、これ本当に水銀虫の人?と一度表紙を確認してしまった(苦笑)
つっこみどころはあるけど、この荒削りな小説もありだと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月29日

今まで読んできた朱川湊人作品とは毛色の変わった小説。懐かしのヨコジュンハチャハチャ系ではじまり、最後は環境警告系で終わる。

ハチャハチャで行くなら、もっと突き抜けるべきだし、環境警告で行くなら(お笑い要素を入れたとしても)もっとそっちを突き詰めるべきだっただろうし、いずれにしても中途半端感が否めな...続きを読むい。

この作品あたりから、一皮が剝け出すのかも知れないが、この作品だけをとって評価するならせいぜい☆3、気負わず手軽に読めるのは良かった。

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Posted by ブクログ 2017年01月18日

the suns project. in the last, Ryoma, he must choose the love with lie or lonely with free. which one do you choice? he don't want to be a rainy ...続きを読むdrop at page 256.

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Posted by ブクログ 2016年06月17日

家族でハワイ旅行の帰りに飛行機事故に遭った坂木龍馬。たどり着いた島は、電気もガスも水道もない鎌倉時代のような村だった。文明と未開をテーマにする不可思議なストーリー。
主人公と同様にタイムスリップものと思いながら読み進めていたが、予想外の展開。でも、スッキリ感や満足感はない。例えに出てくるサブカルが微...続きを読む妙に古臭く感じるのも欠点か。壮大なオチを期待しただけに物足りない。

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Posted by ブクログ 2015年01月04日

朱川さんのエッセイも読もうっと。絶対面白いと思う。楽しいのでどんどん読み進んだ。でもこれって宗教にも通じることだけど、果たして子供達は幸せなんだろうか。大人の価値観で善し悪しを判断して与えるって好きじゃない。

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Posted by ブクログ 2016年07月23日

新境地というか、これまでの朱川さんとはかなり趣が違います。
一種のタイムスリップSFです。高評価の人も多いようですが、どうも疑問に感じます。
一つのテーマは文明批判(というか「今の日本をどう思うか?」)でしょうが、それに対抗するこの村が妙にふざけた設定になっていること。もう一つのテーマは引きこもりか...続きを読むらの脱却ですが、これも最終的な決め手が仲良くしてくれる女性の存在では、説得力がありません。
何か中途半端なのです。エンターテインメントとして描くのなら、もっと徹底してほしい。そんな気がします。

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Posted by ブクログ 2012年10月13日

これまでに読んだ朱川作品とは全然違うコミカルな展開。主人公の気持ちをなぞると、巷のオタクたちも、環境が作りだしたということかな、と思える。そういう意味では、荒唐無稽なようでいて、意外とリアリティがある。

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