【感想・ネタバレ】水の危機をどう救うか 環境工学が変える未来のレビュー

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Posted by ブクログ

著名な丹保先生が書かれたものです.これを読んでいて思うのは,環境工学の分野は,今まで「質」の制御に重点が置かれていて,「量」の制御に関しては比較的オーソドックスな枠組みの中で扱われてきていることです.その方が研究を進めやすいということだと思いますが,これからは何とか量の制御に関しても貢献することが大事では?と思いました.

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2013年01月06日

Posted by ブクログ

2007年の「水戦争」(柴田明夫)が問題提起の書だとすると、こちらはその処方箋となっています。
豊富な図表を駆使して、現状を分析(1人1日平均の水使用量は風呂66ℓ、トイレ58ℓ、台所54ℓ、洗たく49ℓ、洗面その他で21ℓで合計248ℓだそうです)しながら水不足の問題を明らかにしていきます。
水の惑星といわれながらも地球の淡水量はわずかで、水不足を解消するためには、大量に必要な農業などで使う量をコントロールしたり、海水を淡水化したり、上下水道の概念に中水道(飲めるほどではない位の水質で工業用向け)を使いながら循環型・再生型の水供給システムを早急に構築することなどにより、まず生きるために必要な飲み水確保を優先するべきだと提言しています。2012年に書かれた本書ですが、このあたりの問題意識から環境省で何らかの具体的アクションを起こしたという記憶がありませんが、大丈夫か?

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2020年05月24日

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