感情タグBEST3
Posted by ブクログ
剣さんの人生は破天荒であり、そしてだからこそあれだけの芳醇な音楽が生まれるんだろうな、とかそんな事を思ったりした。人生無駄なことなんて何もないよなーとそんなことも思うなど。
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東洋一のサウンドマシーンCKB横山剣さんの自伝のようなもの。最初は時系列いったりきたりだわ剣さん独特の文体に慣れず、これは手強い…感があったんですが、途中から時系列で読みやすくなった。小さい頃からずっと頭の中にメロディーがなっていて、ずっと作曲していたという剣さん。色々なバンド組んでは止めたり、別の仕事をしながらいかに剣さんが音楽をやる自由を勝ち取っていったかがわかり非常に良かった。後日テレビで見た独学で覚えたキーボードの鍵盤をあやつる手つきが、体よりソウルで弾いてるなって感じで感動した。かっこいい。
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「え~、AKBのメンバーの名前、言えないの~?」
中学生の姪に呆れられたのは今年の夏だった。えっと…芸能人はよく
分からないのだ。嵐のメンバーの名前と顔が一致したのだって最近
なんだぞ。
でも、ARBとかCKBならよ~~く知っている。ARBは、今ではすっかり
俳優稼業が板についた石橋凌がヴォーカルを務めたバンド。
そして、CKBは本書の著者である横山剣のクレイジー・ケン・バンドだ。
ふふ~ん。どうだ、知らないだろうと名に自慢してみたら無反応だった。
いいんだ、いいんだ。若人が無関心だって。ええ、昭和の匂いがしますよ。
でも、その泥臭さが格好いいんだもん。
この人の生み出す歌もいいけど、文章も上手いんだな。ぐいぐいと引き
込まれて行く。
彼を育んだ本牧の街の風景。そんなに馴染みのある街ではないのに、
知っているような気にされらちゃうんだよな。まるで自分もそこにいた
みたいに。
幼い頃から頭のなかで音楽が鳴っているって凄いよな。そして、それを
曲にしちゃうのだもの。
苦労している時代のことも書かれているが、軽く流している感じだから
読んでいても深刻にはならない。
「ここはひとつ眉間に寄せた皺を伸ばして、笑顔になってみるというのは
どうだろう。どんな武器より、無敵な笑顔だ。」
笑って前へ進めっていいなぁ。もう、本当に「イイネ!イイネ!イイネ!」
だわ。