【感想・ネタバレ】出社は月に3日でいいのレビュー

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Posted by ブクログ

21世紀の新たな経営スタイルか。
岐阜県内の一中小企業の急成長ストーリーも読み応えあり。

ただし、喫茶店勤務、webカメラ活用、中国展開などを表面的にやるのは危険すぎるだろう。


<特に参考になった点>
★「生き残るために、強い国と強い客に接し、強い中国人社員をもつ」
★サラリーマン社長が考える、未来のない延命策
★組織そのものは知らない間にどんどん内向きになっていく
★「借金が多い=会社欠点」という先入観の間違い
 →ライバルに打ち勝つには、設備投資か優秀な人を再教育するか

★経営の基本は「営業」「製造」「財務」のバランス
★「人間は自分が一番かわいい」が全ての出発点
★「お金と信用」なら間違いなく「信用」をとる(「商売」と「商い」の違い)
 ・「50年保証」による信頼獲得

<備忘録メモ>
◆「リスクがあるからやめましょう」は誰でも簡単にいうことができる
◆発注者と受注者は、どこまでいっても五分五分が原則
◆優秀な人材に限って、出戻り自由
◆幹部社員より、掃除のオバサンたちとの食事会を優先する
◆経営者は口下手の方がうまくいく
◆中国人社員に信頼される経営者の3つの条件
 →会社の将来性、経営手腕(人事評価、待遇改善)、人間性
◆全て現金払い(母と妻は手元の現金に左右される)

・部下をほめるのは直接メール、叱るのは上司経由の間接メール
・webカメラは「監視カメラ」に使ってはいけない
・中国の手抜き工事は深夜に起こる
・中国人は面子をつぶされることを最も嫌う
・世界に出てしまえば、未上場は「欠点」でも「長所」でもない

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2013年04月01日

Posted by ブクログ

ノマドみたいな働き方したいなぁ、と妄想しながら書店に行って、目に飛び込んできた一冊。

月に三日間の出社、とはいえ抜いて働いているんではなく、
効率化した結果、バリバリ働いてる印象。

お年をめされていながら、若い感覚でWebを使いこなしたり、
直接のコンタクトは少ないながら、むしろコミュニケーションが円滑で、社内の雰囲気が良くなる点には、脱帽!

Webやノマドに興味がある人はもちろん、若い感覚を保ちたい経営関連の方にオススメの一冊。

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2012年04月17日

Posted by ブクログ

今の”ノマド”族の代表と言えるのでしょうか。別にオフィスを設けなくても「喫茶店出社」で冷暖房完備で光熱費もタダ。社長室も秘書も運転手も不要でこれだけでも1000万円のコストダウンになるそうです。また工場などに「Webカメラ」を設置しているのは監視目的ではなく、残業している人や業績をあげた人へのねぎらいのためということが参考になった。

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2011年11月11日

Posted by ブクログ

基本的には、クラウド技術で仕事の仕方ってものすごく柔軟にできるようになったらね、という話、かと思いきや、
1日4時間睡眠で常に倒産の危機感を覚えつつ岐阜・上海を拠点に世界に打って出るバリバリ系の中小企業の話、な気がする。すごい人がいるもんだ。。。

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2011年05月10日

Posted by ブクログ

◆目次◆

第1章 わたしの「出社しない」デジタル仕事術
第2章 Webカメラ徹底活用術
第3章 「社員をやる気にさせる」アナログ仕事術
第4章 「欠点」が「長所」になったときに成功する
第5章 「今日の損」より「未来の得」をとる
第6章 上海から見える日本企業の弱点と課題

松久信夫は、岐阜と上海で、ビルや産業用の給水タンクや給湯設備、化学プラント用の機器などを製造する、
社員数2,600名、年商450億円の森松工業株式会社を経営

ウエブカメラの利用術よりも、後半の中国ビジネスの進め方が参考になる。
『社員を信じて、権限委譲をする。』

【ポイント】
31/部下を褒めるのは直接メール、叱るのは上司経由の間接メール
45/長男に国内事業を譲るにあたって)「どんな失敗も小さいうちに、迅速に対処するだけは忘れるな」
81/「多くの権限と責任を与えて、自由闊達にやらせる」
 「キャリアアップ」というと、昇進昇級と考えがちだが、それは管理する側の偏った見方。
 自分がやりたいとおもったことが、ある程度できる環境を与えることが重要。
87/60歳から29歳へ、工場長の若返り」 まず肩書きを与えて、本人に権限と責任と自覚を持たせる。
88/中国人社員に信頼される経営者の条件
 ?社員が会社に魅力を感じ、忠誠心をもてるか 「自分達の会社」と思えるか (将来性)
 ?業績をあげて数字を残す・社員が頑張りたくなる人事評価・待遇改善する (経営手腕)
 ?ボスについていって損はないと思ってもらえる・飛行機はエコノミー、社員寮に泊まる
  社風は社員が率先してつくりだすもの
104/リスクテイクこそが企業成長のエンジン
  未上場の超ワンマン社長だからこそ、迅速な決断ができる。ものづくりの知識もない株主の顔色を
  伺わないと経営判断できない上場企業のトップではとうていできない。
105/社員への口癖
  ?「50年先を見据えて、もっと考えなさい」→会社の将来の共有と大局的見方
  ?「会社にとってのメリット・デメリットを考えなさい」→「当事者意識」と「経営者感覚」をみにつける
118/経営者は口下手なほうがよい←人一倍努力して考えるようになる
  人は「ないものねだり」をしがち、「あるものさがし」へと切り替えられた時、自分の新たな可能性
  がひらける。
157/「大企業の下請けには絶対ならない」と決めたのと同様に、海外進出では「既存商社には絶対
  頼らない」。社員が商社に頼って自分で考えず、創意工夫をしなくなることを避けたかった。
161/海外事業を考える時一番に考えるべきは、社員の安全
165/中国政府は、少なくとも50年単位で物事を見ている。今の日本に、50年単位に物事をみて
「損して得とれ」を実践できる政治家がいるか?
166/「受けた恩は一生忘れるな。してあげたことはすぐに忘れろ」
180/中国人は日本人のように権威におもねらない。相手が、世界の多国籍企業でも臆することなく
  対等の立場で議論する。
  一部の日系大手企業が中国にきても大企業風を吹かせて、中国企業から仕事をうまく取れない
  理由でもある。

182/挑戦しないと失敗もできない。日本の大手企業は、コンプライアンス重視を言い訳にして
  社員も会社もリスクを遠ざける社会になっている
187/直近のマツヒサ語録
  「生き残るために、強い国と強い客に接し、強い中国人社員をもつ」   

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2019年01月06日

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