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北海道は斜里出身の主人公青年・方貝耕平。浪人の末、関東の無名大学を卒業し、新卒で二部上場会社に就職したものの、上司とそりが合わず、直ぐに退職。その後、派遣社員として働くも、直ぐに辞めるといったことを繰り返し、行きつくところは、消費者金融とギャンブル。多額の借金を一括返済してくれた新聞販売店で働き始めた。しかし、新聞販売店で働く同僚たちは、過去を持つ一筋縄ではいかない人ばかり。そうこうしながらも、懸命に日々自分をころし働き、ついには借金も返済。あるきっかけが発端となり、新聞販売店を辞める決意をした主人公。果たして、その後、主人公・耕平の人生岐路は?下巻に続く。
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何をやってもうまくいかない。自分が完ぺきじゃないなんて知ってるけど。でも一応がんばってるつもり…失敗して学ぶ。そうやっていくつになっても生きてく。不器用だけどそれが自分との真剣なつきあい方。
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今時?の若者が転落、そして這い上がっていく様を悲壮感無く軽快に描かれていて一気に読みました。
乃南さんはミステリーのイメージが強いですが、こういった小説でもグイグイと惹きつけられ、下巻も楽しみです。
読み始めた時からこの主人公はちょいクズ⁉と感じイライラしました。だって頭も良くないのにプライドばかり人一倍高くて現実を解ってないから~それでも中盤から何故か少し応援したくなりスラスラ読み進めて行けてしまうのはこの先このちょいクズがこれからの人の関わり、出逢いによってどう変わって行くのか見たいからです。下巻に期待~
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評価は4.
内容(BOOKデーターベース)
転職した会社が倒産してしまった片貝耕平は、人材派遣会社に登録したがどの仕事も長続きせず、担当者と喧嘩して辞めてしまう。アパートの更新もできなくなり、一発逆転を夢見てギャンブルにのめりこんで消費者金融の「回収担当」に追われる身となった耕平は、ようやく住み込みの新聞配達の仕事を見つける。
まだまだ日本では新卒以外の就職はかなり困難。決して小説だからでは無い現実の問題なんだろうな~と。
下巻・・・
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いわゆる真面目系クズと言われる、コツコツ安定を望みながらも辛さからは逃げ、すぐ向いてい無いと転職を繰り返して次第に転落していく姿を見せつけられて、非常に身につまされて辛かったです。やはり人が転落していく話は辛くてなかなか読み進みません。ギャンブルで借金をして首が回らなくなるのですが、なんとかがんばって借金返し切るあたり、で頑張りを応援したくなってきました。次第に上向いて来ているのでだんだんと楽しくなってきました。下巻が楽しみです。
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夢を持てず、自らの自堕落さかつ不甲斐なさを他人や世の中のせいにしてしまう若者の姿をリアルに描いていると思う。
世の中は不条理であり、生きづらいのは所与のことである。それらを自分の不甲斐なさに原因があるとみて頑張ろうとしても、ますます難しくなるのはよくあることだが、かといって自分は悪くない、と開きなおったところでなんの解決にもならない、というのも真実だろうと思うのだ。
では、どうするのか。その一つの答えのようなものが本書には描かれていると思う。
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大学卒業後、就職するも続かず、それを繰り返す上、全く自分の悪い部分に気付かない片貝耕平という男。
でも、親に迷惑をかけまいと、なんとかダメなりにも頑張るところはすごい!
さて、下巻では社会人としての成長を見せるのか?!
2013.10.7
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ごく普通に大学を卒業し、就職した片貝耕平は、
転職した会社が倒産、派遣会社に登録するがバカにされているとか
差別されてるとか不満ばかりでどの派遣先でも長続きせず辞めてしまう。さらに、ギャンブルに手を出し大当たりした後、女に騙され有り金を奪われる。
ホームレスになりかけたところを、新聞販売店に拾われる。
これでもか、これでもかという転落人生。
しかし、それは世の中のせいにしたり、誰かが悪いと決めつけたり、
自分の身から出た錆だということに気がつかない主人公。
どこにでもいるような世の中をナメてる甘いバカな男。
もうちょっと魅力があればいいのに、
まったく共感はできない。
なのに、するすると読めちゃう。
いったいこの主人公はどうなるのか、
どこまで落ちるんだと気になってしまうのだ。
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上巻は、暗い。(下巻もだけど。。)
下巻を読まないと(上巻だけだと)、間違っても★5つはつけられない。
ということで、感想は下巻にて!
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Rさまオススメの乃南さん。とりあえず上巻。
なんともどうしようもなく堪え性のない若者に思えて、最初は読むのがつらかったけど、上巻も終わりごろになってようやく面白くなってきた。
このあと耕平はどうするのか?下巻を楽しみにすぐ読もう。
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どん底からのどん底。
良い事が起これば悪い事も起こる。
そんなリアルな感じに引き込まれる。
ここまで落ちるの…?もう救われて良くない?
と暗い展開に落ち込みながらも、
だからこそ、次が気になってどんどん読んでしまった。
楽天的な友達への嫉妬、どん底まで落ちても存在する自分のプライド、
それがなければうまくいったかもしれないのに・・・と思えど、
そんなちょっと醜い部分がリアルでむしろ愛おしい。
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上巻の感想としては、このオトコイライラする!!って感じでしょうか。上手くいかないのを社会のせいにしている若者がいますが、そういう人を生温かく見ているような感覚に浸ってしまいます。
頑張っても頑張っても報われない、と嘆く時は確かに誰しもある筈で、本人はその渦中にいると気付かないのだけれど、周囲は何故転がるように堕ちて行くのかがよく分かる。
そんな視点を読者に持たせられる乃南さんはやはり描写力がすごいのだなあ。
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あえて裏の要約を読まずに読んでみた。
男の転げ落ちる人生
作者が仕事がない人のことをリアルに把握してるのに驚く
人生は堕ちるときゆっくりゆっくり確実に堕ちて行く
Posted by ブクログ
今転職を考えている私にはホラー。笑
仕事なんて結局贅沢言わなきゃあるだろうって思ってるけど、都会って厳しいんですね・・・。
最初の頃は主人公の性格にも難ありですが。
上巻の内容はとにかく「人生の転落」。
下巻では救われていくといいな。