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同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。最上階にいたのは38歳の田宮瑤子、2階にいたのは41歳の吉崎満紀子。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは?二つの殺人をつなぐ接点とは?新人ルポライターの楢本野江が辿り着いた真相は、驚くべきものだった…。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
満紀子は、大学在学中に司法試験に合格するほど優秀で一流企業に入社したにも関わらず、実務能力とコミュニケーション能力に欠けるために子会社に出向、36歳の時にマンションを衝動買いし宝塚とジャニーズを足しっぱなしにしたような劇団に入れ込んで誰よりも良い席で憧れの人を見るために不特定多数の男に身体を売っていた。瑤子は、仕事も出来るが彼女は裏のビジネスに手を染めていた。彼女2人を繋ぐキーワードは、胎児を使ったビジネス、エリザベート事件。彼女2人を破滅に追いやった原因は、度を超えた強がりや充実感を貪欲に追い求める衝動。被害者女性2人の忌まわしい秘密と過去、そして事件を追う記者の繋がりが解き明かされる展開の緻密で力強いミステリーの中にある女性の業を浮き彫りにする作法は、真梨幸子ならではで面白かったです。
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負けず嫌いな女性ばかりが登場する。
女性同士のマウント。独身、結婚、仕事、専業主婦、年収、パート、子ども、26歳、35歳…今回もいろんなワードが出てくる。
事件の記事でも何でもそうだが、どこまでいっても当事者以外が関わってしまえば、その人の思いが上乗せされて、見えなくなってしまうという危うさを改めて感じた。
あったこと、出来事をたんたんと書くのは難しい。日記もしかり。あたりまえだが、自分のことも他人のことも全部を知ることはできないと、つきつけられた感じ。
余談として、海外の小説が苦手だ。翻訳されたものを読む気になれない。翻訳される前の人の文章が、そのままに表現されているのかと疑問に思ったりしてしまうから。どうしても翻訳した人の人生経験や言葉のニュアンスが反映されてしまうのではないかと感じてしまう。本当にその人が書きたかった本質をとらえているのかと思ってしまう。というのも、映画でも、英語がわかる人に聞くと、「意味合いが違うものがあるから、訳は見ない」のだとか。見えている世界が違うのかと思うと手がのびない。「画面に収まる訳には限界があるからね」とは、言っていたけど。
登場人物AとBがいたとして、Aが見ているもの、Bが見ているもの、全く関係のない第三者が見ているもの。どこまでいっても、噛み合わないものがあって7割8割合っていれば(多いか…)、事実として完成するのか、成立してしまうのか、それ以下もじゅうぶん存在しているんだ、それが限界でしょうがない…など答えのでないことをぐるぐると。
相手を理解する、理解したい、自分を知っている、知ってほしいは、難しい。
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女性の抱えてる闇が、人それぞれだけど深いなーと思いました。
どこかで繋がってるってとこも、怖いなと。
真梨さんの作品は、読みやすいです。
最後まで、ちゃんと読まないとダメなので、読み応えがあります。
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お得意のタワマン&女のしがらみ満載です!
途中までは週刊誌の一読者のような、野次馬心満載で読み進められますが、最後は切なすぎます…
子どもへの虐待、ダメ、ゼッタイ!
ところで真梨さんの中でタワマンが成功の象徴なのでしょうか?笑
私は一軒家の方が好きです(←どうでも良い話)笑
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過去の描写が辛い。
まともじゃないことって、頭の中で一つ何かを掛け違えてしまうだけで疑いもなくできてしもうのかな?
救われてほしかったのに…そこはイヤミスですね。面白かった。
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ルポライター楢本野江がマンションで起きた2件の殺人事件の取材を重ね事件の真相に迫る。亡くなった2人の個性的な生立ちと関係者への聞き取り取材の臨場感と野江の複雑な心情の綴りに読みすすみを止められなくなる。
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【あらすじ】
同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは? 二つの殺人をつなぐ接点とは? 新人ルポライターの楢本野江(ならもとのえ)が辿り着いた真相は、驚くべきものだった……。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
【感想】
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ドロドロ~で、グログロ~で、ゲロゲロ~~~w
『殺人鬼フジコの衝動』『みんな邪魔』と並ぶ
“ドロドロ三部作”最初の作品だってww
「女ともだち」って題だけで絶対ヤバいし~w
生まれ持っての性格ってあると思うんだけど、やっぱ育った環境でも性格って作られちゃうのかな?
お金とかじゃなくて、やっぱ愛情が大事なんだよね。
依存症って、病気だもんね。欠損してるから、別のもので埋めたくなっちゃうのよねぇ。
本を読むのも、何かを埋めているのかな?
いや、ただの現実逃避の気もするなw
めんどくさい人との関係も、ナイフでサクッと切り捨てちゃえればいいのになーw
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『東電OL』に似てるなぁ…と思いながら読んでると、やっぱりモデルになってたんや。
サラッと引いてあった伏線に「誰や、お前!?」って思ったけど全て読み終わって納得。
取り敢えず、解説にあるように次は『深く深く、砂に埋めて』を読みたいと思います。
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読後に嫌な気持ちになるイヤミスの部類で、かつフリーライターである主人公が実はそもそも亡くなった人と深い親交があった、という点ではどんでん返しの部類に入るかも。最後までアキは誰か疑いながら読みましたが、そうくるか。
ドロドロ感は思ったより薄め。
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【2022年72冊目】
私の理解力が足りなくて、つまりどういうことだってばよ?!って度々なりがちなのが真梨幸子さんの作品なのですが、今回も「えっ?」ってなったまま終わりました。置いてかないで…タイトルの意味を回収して終わった感じではありますが、最後の最後で混乱させられる感じでした。
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久々に真梨幸子さんを読んで、
ドッズグロい気持ちになっております………。
「女ともだち」というこのタイトルが
物語にどう通じていくのか、
最後の最後まで読んで震え立つ感じ〜〜。
はい、大好きです。
表紙みたいな黒いものを想像して読んでたけど、
読むほどに赤かったーーーー。
作中の、思い込みの話、
すごく分かってしまう。
自分とは全然関係ないところで
なにかミスが起きてたとして、
周りが誰だ誰だと騒いでるうちに、
自分なんじゃないかと思ってしまう。
瑤子は不憫で仕方ない、、
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同じマンションで独身のキャリアウーマンが2人、
殺された。
犯人は捕まっているが、でも、どう考えても
辻褄が合わない。
犯人は別にいるのではないかと、ライターの楢本野江が
調べていく。
いろいろな登場人物が出てきて、それが繋がっていくと、
「なるほどー」となりますが、
途中で誰が誰だか分からなくなりました。
真梨幸子さんの作品は一気に読まないとダメですね…。
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登場人物はそんなに多くないんだけど、ペンネームみたいなのが出てくるので複雑で誰が誰だか分かんなくなりがち。
内容は面白い。
2人が殺された時少し視点を変えるとこんなにも事件の構図が違ってくるのかと思った。
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過去と現在が語られていたり、被害者2人の生い立ちが掘り下げられていたり一気に読まないと分からなくなってしまう。実際これは誰だっけ?とページを戻ることも数回、そして繋がっていくものの読後のミステリー解明のすっきり感はあまりなかった。2人の女性の過去から女友達の関係によっては複雑な感情が生まれること、著者が巧みにあぶりだしている。
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女性のダークな部分を表現するのが凄く上手なあと感じました。
タイトルの女ともだちも最後の展開を考えるとゾッとしました。
今回も楽しく読めました!
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殺された二人のOLの裏の顔を女性記者が追う。宝塚風の劇団の青年のファン活動や演劇研究会を立ち上げ台本を書いた学生時代、下着売りや凄絶なネグレクトや中絶薬と十六世紀の血まみれ伯爵夫人エリザベート等その場その場で人物と出来事が上手く繋がらないまま引き込まれた。錯綜する展開がややこしく結末への反応が遅れた。
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同じマンションで殺された2人の女性
駆け出しのルポライターが真相を探るうちに
明かされてゆく真実。
イヤミスというより、ドロドロで怖い怖い。
中年にさしかかった女たちの闇の深さに
自分の中にもあるであろう姿を見てゾゾゾ
表面と内側と。
「女ともだち」の真の意味に「そうかもしれない。。」
Posted by ブクログ
「女は怖い」
人間関係のトラブルや表沙汰にはならない水面下での闘いなど、男女を問わず日常的にどこにでもあるありふれた出来事だ。
でも、こと「女」に限定するとその凄まじさは男の比ではないような気がする。
常に自分を被害者だと思い込み、自分は悪くない、すべては他の人のせい。
自分を正当化することだけには長けている。
したたかに開き直り、歪んだ方向へと善良な市民の仮面を被りながら突き進んで行く。
リアルな不気味さを感じたのは小松佳苗だった。
初対面の野江にさえ感じ取れた不安定な精神状態。
その原因がどこにあるのか。
誰よりも知っているのは佳苗自身だったのだろう。
それでも虚栄を張らずにはいられない哀れさと危うさが佳苗にはある。
逃げ道を知っている者は強い。
けれど現実の生活の中に逃げ道を見つけられなかった者は、人ととして外れた道へ進むしかないのだろうか。
野江のしたたかさの向こう側にあるものは、いったい何なのだろう。
身近に感じられる恐怖が詰まっている物語だった。
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2016冉、21冊目はコヤツ❗❗
フリーライター、楢本野江。年齢的にも、仕事内容的にもギリギリである。そんな彼女の元へ二重殺人の報が届く……。
正直、出来すぎ感が否めないなぁ……。
ソレでも、面白かったよ。まぁ、ネタバレにしたくないので、書かないが、出来すぎ感は、「楢本野江の策なの?」この一点。ソレが、微妙なサジ加減でボカされてる。ソコが評価の分かれ目かな。完全な「策」なら、★★★★☆なんだけど……。敷いたレールが思わぬ方向に転んでった的に、「策」でないととらえて、★★★☆☆としました。
Posted by ブクログ
林真理子さんと見間違え誤って購入。
しかし結果オーライ。
楽しめました。
『殺人鬼フジコ』ぶりの真梨幸子作品。
相変わらずの作風ですね(褒め言葉)。
途中タイトルに違和感を感じたけど最後まで読んだらやっぱりこれか、と。
解説を読んだら『深く深く、砂に埋めて』、気になっちゃいました。
そのうち読もう。
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マンションでそれぞれに発見された二人の遺体。
共通点はキャリアウーマン、独身。
しかし、一人は裏の顔を持っていた。
そんな事件を記事にするライターの野江。
女性のドロドロとした心の闇と衝撃的な事実。
殺人犯が誰かよりも、彼女たちの普段の生活と心の内側に関心が集まる。
216.3.12
Posted by ブクログ
「女ともだち」というタイトルからして、何かドロドロしたものを含んでいるのを想像してしまう。
実際に読んでみて、ドロドロの上をいくグロさが怖かった。
途中、読んでいて話が混乱してしまった部分もあったが、最後まで読んで「あぁ、題名の“女ともだち”ってこういうことね」と理解できた。
グロさがくせになる作家さんなんだよなぁ。