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Posted by ブクログ 2016年08月12日
いろいろな試験を受けてきたが、試験を受け終わるたび、「次に何か試験を受ける時は、計画をきちんと立てて、その計画通りに、モチベーションを高く維持したまま、仕事や家事とも両立させてがんばって勉強を進めていくようにしよう」などと、「理想の受験生像」を勝手にぶち上げて反省するのだが、新たな試験勉強が始まると...続きを読む、計画通りに勉強できたことはなく、直前期には家事も手抜きして一夜漬け…また最初の反省に戻る、を繰り返してきた（数か月後に、合格通知は手にしているのだが）。
だが、この本は「頑張って勉強する必要はなく、ただ単に合格点を取るために必要な最低限のことをやればいいだけ」「一発合格などにこだわらず、受かるまで受け続ければいいだけ」と言ってくれる。確かに、私は自分で勝手に「勉強をしている自分」の理想像を作り上げ、それが実現できないと言って後悔しているだけなのだ。この本はあくまでも結果にコミットすべきとして、「頑張らなければいけない」とか「勉強に何十時間も費やさなければいけない」「テクニックで問題を解いてはいけない」という「勉強に対する価値観」を変えてしまおうと言っていて、自分の固定観念を指摘してもらえたような気になった。
ただ、具体的な方法論については、参考になるところもあるし、どうかなと思うところもあるし、自分にあうものは取り入れさせてもらおうという感じ。「家族みんなで同じ試験を受けよう」とか「勉強より嫌いなものを創ろう」とか「勉強なんかしなくていいという貼り紙を貼っておこう」などという提案は面白かったので試してみようかと思う。また、今まで自分がやっていてでもちょっとずるっぽいかなと思っていた解法テクニックが、テクニックとして堂々と紹介されていたのには、ちょっとほっとした。
