【感想・ネタバレ】シリコンバレー精神――グーグルを生むビジネス風土のレビュー

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Posted by ブクログ 2010年02月28日

シリコンバレーの流儀

第一に、事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというある世界でのゲームで、
それを絶対に人生に反映させないこと。

第二に、事業というのは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」という
ある種いい加減な遊び感覚を心の底から持つこと。
「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」とい...続きを読む
まじめな発想を一掃しなければならない。

第三に、失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考え方を捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合良く思い込まなければならない。


成功するプロスポーツ選手が厳しい練習による自己研鑽を怠らないのと同じように、シリコンバレーの起業家たちも実によく頭を使い、実によく勉強する。


「アーリー・リタイアメントのゴール」とい概念は、
「若いときに勢いで稼ぐ金」を頼りに「老いの不安」を払拭しようとする
精神安定剤のような意味もあり、長い目で見れば
「両刃の剣」のような性格を併せ持っているのだ


「シリコンバレー精神」の根底に流れる「好きで好きで仕方ない」こととは、
自分にとって何なのか。どうせ一生仕事を続けていくのなら、
そのことを突き詰めていくしかないんおではないか。

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Posted by ブクログ 2019年01月06日

◎「シリコンバレー精神」で、ベンチャーとは何たるものか、その精神構造を知った。
◎「ウェブ進化論」で、いまなにがおこっているのかにふれた。
◎「ウェブ時代をゆく」でなにをしていかなければならないかの感覚をつかみつつある。
これが、基本の三部作だとおもう。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

刊行の順番は逆だが、ウェブ進化論に触発されて読んだ。

熱いね、シリコンバレー。
行きたくなってしまった。

今後の生き方を考えさせられた本。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

フォーサイトに連載されている「シリコンバレーからの手紙」をまとめて文庫にしたものである。
筆者がそのときそのときの考えをまとめたもので、本を執筆するときに考えをまとめて書いた本ではない。
よって、今からみるとまったく予想がはずれているものもあるが、それが肝心なことではない。
その予想や考えに到るまで...続きを読むの筆者の考えを知ることができたのは、とても大きなことだった。
なにより、筆者の言葉は、シリコンバレー精神が大きく影響しているためか、とても前向きで夢のある言葉である。
筆者の本を読むと、そんな言葉に押されるようにやる気がでてくるのがなにより素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

20070125
梅田さんのシリコンバレーでの日記。
起業をしたり、友達を作ったり。
新しい常識が通用するエキサイティングな世界を垣間見れる。
アメリカ行ったらシリコンバレー行こう。

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Posted by ブクログ 2011年02月25日

やや古い。
すでに多く知られている、日本とシリコンバレーとの資金調達方法、シリコンバレーにいることのメリット等。
・大企業が変わってきたとなっていて、昔は小さい企業を買収することはなかった
・自分が変わることを楽しむ

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Posted by ブクログ 2010年04月09日

シリコンバレーで実際に事業を興した著者が、1996年からの5年間、日本に向けて書いた手紙を「シリコンバレーからの手紙」として出版したもの。

まるで小説を読んでいるかのような感覚を覚えるほど自然な流れで、シリコンバレーの一角で「あわただしくものんびりした時間の流れ」を楽しみながらも、ネット革命とバ...続きを読むブル崩壊の一部始終を当事者の目線で目撃した著者による迫力のある文章には非常に引きつけられるものがある。

印象に残ったポイントを3つ。

1点目に、「シリコンバレーの流儀」。事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームであり、失敗したときに、投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかるという考えを捨てるということ。

日本に多いベンチャーのタイプとして、創業者が多額の個人債務保証つきの借金で資金調達を行い、失敗したら後がないパターンとはかなり異なる。
(自分自身も、ベンチャー企業に勤めていたことがあり、失敗パターンを目の当たりにしているので、妙に納得。)

2点目に、いかに「機会」に対して貪欲で、実践的であるかということ。梅田さんの仲間は、あまりマクロな議論はせず、時代の大きな流れをつかんだら、自分の問題に落とし込んですぐに実行してしまうらしい。

イノベーションはかくして、「プロトタイプ」や「実験」の繰り返しで生まれるのだろう。そう考えると、批評している暇があったらひとつでもふたつでもとにかく「考えながら行動する」ことを実践しなければ・・・と考えせられた。

3点目には、やはり何といってもシリコンバレーという、環境の素晴らしさ!自然環境はもちろん、産学一体の名門スタンフォード、リベラルな雰囲気が生み出す多様性・・・アカデミックな面だけでなく、こんな自由でオープンな文化がイノベーションの創出を助けているのだろう。自分自身もベイエリアの大学で学んだ経験があり、本を読んでいてとてもうらやましくなってしまった。

それにしても梅田さんの日本人離れした(?)前向きな姿勢は素晴らしい!元気づけられた読者も多いのではないかと思う。日本再生への、必読書!

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Posted by ブクログ 2010年03月10日

梅田望夫さんの処女作(?)です。
1996年から2001年にかけて「シリコンバレーからの手紙」
として書かれたものをそのまま使って2001年に発刊されたものを
文庫化したものです。あとから書き足したものは「文庫のための前書き」
と、「文庫のための長いあとがき」のみという潔いもの。ついついいろ...続きを読む
いろと訂正を加えたくなると思うのですが、訂正はありません。
したがって、その当時の人たちの雰囲気がそのまま伝わってきます。
その意味でも非常に参考になります。

そして、「ウェブ進化論」「ウェブ時代をゆく」「ウェブ時代 5つ
の定理」の流れの根底にある人への想いの強さの変化が見えるように
私には思えました。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

梅田望夫さんが、今のように有名になる前の本。


シリコンバレーってどんなところだろう?という本です。

とにかく、天気が良くて、明るくて、広々したイメージが湧いてきます。


「先が見えないこと」を、多くの人は「不安」と意味づけしますが、

かの地の人たちは「楽しいこと」ととらえます。


いろん...続きを読むなことに、別の角度から光のあたる本です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

著者はベストセラーのウェブ進化論を書いた梅田氏。
「シリコンバレー精神」は、1996年から2001年までの、
著者が毎月書き記した「シリコンバレーからの手紙」をまとめて、
書き下ろしを追加したもの。

Web進化論よりも、著者の生活実体験が反映されており、
イメージが膨らみやすい。
そし...続きを読むて、ビルゲイツやLinuxなどにも記述しており、とても刺激される。

以下Minutes。

クオリティオブライフ=生活の質

・Nothing to lose!
ベンチャーキャピタルからの投資という「失敗しても帰さなくていいお金」で
産業全体が回っていて、ベンチャー企業の創業者たちは、自分たちの給料、
雇った社員の給料、開発費、オフィス経費を支払ながら手元の資金が尽きるまでの間に、
アイデアを「大きな価値を現実に生み出す製品やサービス」に創り変え、
それを世に問うというゲームを始める。資金尽き、力尽き倒れても、
ベンチャーキャピタルからの資金は借金ではないし、
事業と個人の間には明確な一線が引かれているから、
経営者の個人資産にまでその債務が及ぶことはない。
「仮に事業が立ち行かなくなって、失うものは何だろう」と、
創業者たちがふと最悪の場面を想像するとき、
それは自分たちが夢を追いかけた厖大な時間とエネルギーだけだと思えるに違いない。

・人生のギアがぜんぜん違う
才能と才能がしのぎを削って驚くべきスピード感の中で新技術開発が進むシリコンバレー。
ここは、人生のある時期をすべて仕事に賭けることの代償に、
運にも恵まれた競争の勝者には、信じられないくらいの富が約束される世界だ。
その真っ只中には、「ギアがトップに入りっぱなしの」休まらない人生である。

・会社を辞めて一人でやっていく権利ができたよ
「すべては個人の中から生まれるんだ。会社じゃないんだ。
価値を生み出すのは会社ではなく個人なんだ。」

・シリコンバレーの流儀(救命胴衣)
1.事業の成功・失敗はあくまでもビジネスというルールのある世界でのゲームで
  それを絶対に人生に反映させないこと
2.事業とは「失敗するのが普通、成功したらすごいぞ」というある種「いい加減な」
  遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」
  という「まじめ」発想を一掃しなければならない。
3.失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という
  考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、
  自分勝手にに都合良く思いこまなければならない。

目次
1.シリコンバレーの基本を体感する
2.ネット革命とバブル崩壊
3.マイクロソフトとリナックス

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

シリコンバレーでは、インテルやアップル、サン・マイクロシステムズ、オラクル、シスコ・システムズ、ヤフー、eベイ、グーグルなど世界的ネット企業が生まれている。そのような企業を生んだシリコンバレーで何が起こっているのか、シリコンバレーで流れている空気とはどういうものなのかということを著者の梅田望夫が同時...続きを読む代的観察で考察している。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

自身のブログの記事を単行本にまとめたもの。シリコンバレーでのビジネス、人材の流動性がわかる。実際に現地に住んでいないとわからないことが克明に記録されており、参考になる。日本もこのような状況になるときがくるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

著者の梅田望夫氏は、1994年10月にシリコンバレーに移住した。「今何が起ころうとしているのか、この目で見きわめたい。産業の大変革を身体で実感したい」との思いで。いったいどんな人たちが集まって何を形成しているのか、今までの世界と何が異なるのか、自分のことばで生き生きと描いているところに人気の秘密があ...続きを読むるようだ。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

シリコンバレーは、「あわただしく、のんびりした時間」の流れる、天才たちが富を創り出す「天気のいい田舎町」だと、著者の梅田さんは書かれています。・・といっても、日本人にはイメージしにくいですよね。そんな方は、ぜひ一読してください。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

ウェブ進化論の梅田望夫の著書。
ある程度の規模の会社に入ると、シリコンバレー精神がどれほど貴重なものかということが理解できる・・・。
現在この本は友達の手元にあるはず。

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Posted by ブクログ 2019年06月05日

シリコンバレーで暮らす著者が、1996年の秋から2001年の夏までの間に、IT革命を牽引する技術者・経営者・資本家たちの活躍をレポートした本です。

シリコンバレーには、アイディアをもった若い企業家たちと、彼らの資金を提供するベンチャー・キャピタルが集っています。また、起業に際して起こるかもしれない...続きを読む問題にアドヴァイスしてくれるコンサルティング会社などがあって、組織と個人、大企業とベンチャーの関係をとりもっています。こうした支援体制とそれを支える人びとの社会通念が、「シリコンバレーをシリコンバレーたらしめるインフラ」になっていると著者はいいます。

また著者は、この時期にもっとも変わったのは大企業だったと主張しています。マイクロソフトなどの大企業は、まだ市場で成功していないベンチャーを次々に買収しており、著者はこうした変化にややとまどいつつも、起こっている変化の本質を見抜こうと鋭い観察眼を注いでいます。「文庫のための長いあとがき」では、こうした変化にはバブル発生やモラル・ハザードといった問題がつきまとうことを確認しつつ、そうした「負の側面」まですべて含めて、シリコンバレーの強靭な経済メカニズムが回転していることを見ようとしています。

本書の後半では、万難を排して独占を維持し、産業全体のイノベーションの活性化を図ろうとするビル・ゲイツの戦いと、マイクロソフトの帝国に風穴を開けようとする無料OSのLinuxの登場が中心テーマになっています。また「文庫のための長いあとがき」では、より明瞭になったIT革命の本質と、それをいち早くつかんだグーグルの台頭とアップルの復活について触れられています。

ウェブ産業について技術面からアプローチした本はいくつか読んだことがあったのですが、経営面からアプローチした本ははじめてだったので、おもしろく読むことができました。ただ、自分にもう少しこの方面の知識があれば、もっと楽しめただろうにと感じました。

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Posted by ブクログ 2013年06月24日

IT音痴ではなかった筈だ。それなのに韓国に来て生きるのに忙しく、スマフォ、タブレット時代に完全に乗り遅れてしまった。ところが先日Nexus7を購入したことがきっかけとなり、またITに興味を持つ。活字派の私としては“失われた6年の空白”を埋めるべく、何冊か読んでみることにした。副題にグーグルが出てくる...続きを読むが、本の内容はシリコンバレーからの現地報告である。96~01年までを扱っているので、今は亡き懐かしいベンチャーやソフトの名前に涙ぐむ。内容は古い。しかしシリコンバレーを理解する為にはここから始めるべきだと思う。

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Posted by ブクログ 2013年02月11日

『シリコンバレー精神とは、
未来を創造するために執拗になにかをし続ける「狂気にも近い営み」を
おもしろがり楽しむ心の有様のことである。
そして「時の常識に挑戦し世界企業を創造する」ことをめざす。』

→私も、狂気がなければ・・・
新しいものが生まれないと思う。
私の中には、『狂気』がうすくなってきて...続きを読むいることに気がついた。
もっと、鋭さがいる・・・
私は、いま『農民』になろうとしている・・・
そうではない、『農業ビジネス』をするのだ。

『限られた情報と限られた能力で、
限られた時間内に 拙いながらも何かを判断しつづけ、
その判断にもとづいてリスクをとって行動する。
行動することで新しい情報が生まれる。
行動する者同士でそれらの情報が連鎖し、未来が創造される。
行動するものがいなければ生まれなかったはずの未来がである。』

→行動するしか、新しいものは生まれない。
その前に、『判断』をキチンとする・・・

『マドルスルー』をやりぬく強い意志と
『絶対にギブアップしない執拗さ;tenaciousness』の二つがいるという

マドルスルーとは
『泥の中を通り抜ける。
先行きが見えない中、手探りで困難に立ち向かう』こと。

→多分、いまの私は、泥の中に浸かっていて・・
なかなか前に進まない状況に、いらだっているのだと思う。
だから、その状況を切り開くのは、
私であるとおもう。
私しかないという現実。

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Posted by ブクログ 2012年10月18日

ウェブ進化論の前哨戦とも言える一冊です。
そういえばブラウザ戦争なんてものもあったな、と思い出になってしまっているわけだが、有料ソフトウェアの終わりはこの時点で見えていたし、Googleの萌芽も感じられていたわけですね。
内容もさることながら、著者自身、迷いながら日々成長しようと悪戦苦闘している姿勢...続きを読むが非常に勉強になりました。

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Posted by ブクログ 2011年09月27日

最初すこしだるかったが、

キーワードは無料の功罪、なぜゲイツは司法省と和解しないのか、ナードの価値、

あたりから面白くなった。

90年代後半のことが書かれているかと思うとゾッとする。

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Posted by ブクログ 2011年08月25日

「ウェブ進化論」で有名な梅田さんのデビュー作。
今更ですが、読んでみました。

1996年~2001年にかけてのシリコンバレーからのレポート。
というわけで、情報の鮮度としては、もはやとっても古いです。。
しかし、この本はそういう風に読むだけでなく、
シリコンバレー特有の(そして日本ではな...続きを読むかなかお目にかかれない)
「精神・考え・スタンス」を感じるために読むのが良いと思います。

梅田さんは楽観主義者と批判されることもあるけれど、
それでも僕はいつもドキドキ・ワクワクさせてくれる
梅田さんが大好きです。
最近出た新刊もすごく楽しみにしています。。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

限られた情報・能力・時間で判断→行動→情報の連鎖→未来、の流れにおける独特の速度と密度が生まれる土壌を感じることができます。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

SFはメシが美味いです。中華もコリアもイケます。ユニオンのゲイは2丁目とノリが違うが、ヤハリ東西問わず受け流します。サンノゼまで1時間、そこは自由闊達な気持ちの良い場所です。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

単行本「シリコンバレーは私をどう変えたか−起業の聖地での知的格闘記」に「文庫版まえがき」と「「文庫のための長いあとがき-シリコンバレー精神で生きる-」を増補したもの。
もともとは、foresight 誌の連載だった。著者は、「単純に時系列に並べるよりも、四つのテーマに分けて、少しだけ並べ替えた方が読...続きを読むみやすくなるだろうことに気づいた。」とあるが、読みにくいと思う。
せめて、全てのトピックスで日付を入れて欲しかった。
シリコンバレーで生きるというのは、大変そうだなと言うのが正直な感想。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

シリコンバレ−の流儀
1.事業の成功.失敗はあくまでもビジネスというル−ルのある世界でのゲ−ムで、それを絶対に人生に反映させないこと。
2.事業とは「失敗するのが普通、成功したら凄いぞ」というある種「いい加減な」遊び感覚を心の底から持つこと。「成功するのが当たり前、失敗したら終わり」という「まじめ」...続きを読む発想を一掃しなければならない。
3.失敗したときに、「投資家や従業員や取引先といった関係者に迷惑がかかる」という考えを捨てること。皆、自己責任の原則で集まってきているのだと、自分勝手に都合よく思い込まなければならない。

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