【感想・ネタバレ】パラサイト社会のゆくえ――データで読み解く日本の家族のレビュー

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Posted by ブクログ

金融機関の相次ぐ倒産、企業の不良債権発覚、リストラなどによって社会構造が変化した節目を「1998年」とし、そのあたりで社会の価値観も大きく変化した。それが自殺の増加、就職、結婚難、若者の不登校、犯罪の増加、子供の勉強意欲の後退など様々な面に波及している、と指摘する。本書を読んで、今まで漠然と感じていたこと、ニュースで聞いたこと、肌で感じていたことが、線でつながっていくような感じがした。

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2012年11月30日

Posted by ブクログ

10年以上前に
パラサイトという言葉で
親に寄生するおとなの子を表現し
とても話題になった本の続編

2004年に書かれた本ではあるが、
その時点で社会が変容し
パラサイトせざるおえなくなっている
若い世代が生まれている

1998年に社会が大きく変容し
自殺者が突然3万人に急増し
正社員になりたくてもなれない社会となり
フリーターが急激に増えた

そんな社会は2012年のいまも変わらず
むしろこのごろの方がより
生きにくくなっているように感じます

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2012年08月18日

Posted by ブクログ

結婚して自立できない人が増えているのは本人の問題ではなく、社会的問題が原因。景気が悪いことや若者の労働環境の悪化が社会ぜんたいwに影響している。

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2010年11月20日

Posted by ブクログ

『希望格差社会』の山田先生。山田先生の本を読むと大学院にいかない方がいいのかな・・・と思ってしまう。大学院生を「不良債権」なんて表現されたら行きたくなくなる。もちろん院生の全員が不良債権化するということじゃないでしょうが。家族制度についての考察は本当に鋭いと思う。フリーターに対して批判的な記述も刺激になる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

パラサイト・シングルの時代の続編。概ね前作と主張は変わらないが新たな事象もでてきたりして、おもしろいです。説得力があり、わかりやすい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

おもしろい!98年問題は実感をもって読むことができます。
だからといって自分がどうすればいいかまではわからないのですが。。。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この本のキモは、1998年を境に社会の構造に変化があり、これまで親と同居してリッチな独身生活を謳歌しているとされたパラサイト・シングルが、リッチでもなく独立して暮らせない生活困窮者と定義付けが変わったということである。
その理由を探るために社会変化を可視化し推考しているが、多くが原因を当事者に求めている結果、社会がなぜそのように変化したのかへの記述が少なく、なんだかなぁという思いが残る読後感となった。

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2023年05月06日

Posted by ブクログ

2004年初版の山田先生の本。
最近、山田先生の本ばっかり読んでるような…

親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラシトたちは密かに変容していた!かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手掛かりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。

(以上、本の帯より)
個人的には納得感のある本なのだけど、なんとなく分かっていたことの追認というニュアンスが強いので、個人的には満足度は高くなかった。読みやすい本だけども。
パラサイト・シングルという現象自体、日本的な要素が強いので、他の国に対して適用できるかどうか微妙だが、進み過ぎてしまった社会の分析という意味では参考になるかも。

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2013年04月15日

Posted by ブクログ

パラサイト、何かに依存して生きている。人に頼るというより、相手に任せてしまう、という感じか?シングルでいる人たちが多い。その方が楽であるから。夫婦関係、結婚は一方に依存するのは、ちょっと違う。親子関係、子供は親に依存する。教育、先生は、生徒は、人としての関係をうまく頼れない。ハリーポッターが受けたのも、学園物であったこと、努力すれば認められるという内容であったこと、(イギリスでは社会ランクを変えることは難しい)という理由らしい。家庭においては⇒ペットに依存&年金も、若者は支払えない。(生活は)他の方法に頼る?

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
親に基本的生活を依存する独身者を著者が「パラサイト・シングル」と呼び始めてから、七年あまりがすぎた。
この言葉はすっかり定着したが、実はこの間にパラサイトたちは密かに変容していた!
かつては、「本当は自立できるのにリッチな生活をしたいから」パラサイトしたのだが、現在では「正社員にもなれず、自立したくても自立できない」貧乏パラサイトが主流となっているのだ。
この九〇年代後半のパラサイトたちの変容の背景には、日本社会の地殻変動がある。
自殺者数の増加、離婚率の高まり、青少年犯罪の増加などさまざまなデータ・現象を手がかりに、日本の家族のゆくえを多面的に分析する。

[ 目次 ]
パラサイト・シングルの変質―一九九八年問題
1 永久就職は今や昔―平成結婚事情(「離婚、一分四九秒に一組」 二〇五〇年にお年寄り三五%超す 四人に一人「できちゃった婚」 ほか)
2 欲しいモノがない―子ども社会の変容(三人に一人は夢がない パラサイト親子の背後に祖父母あり 「お年玉二年連続減少」 ほか)
3 パラサイト社会の裏側(中年女性がプリモプエルにはまる理由 「若年フリーター増に警鐘」 中年男性の自殺急増 ほか)

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月27日

Posted by ブクログ

 読んでいると心が暗くなります。
 データとしては正しく、確かにその通りなのですが、現状に対する問題点を提示するだけの本なので、どうすれば社会がよくなるのかがわからない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

結構普通のことが書いてあって、

特に斬新な感じはしませんでした。



「1998年問題」って筆者が取り上げてて、

大きな転換期っていうのが、

データをもとに書いてあったので読みやすかったことは読みやすかったです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「パラサイトシングル」と言うと親と一緒に住んで自分の給料は全て自分の娯楽に使うリッチな若者のイメージがあります。しかし現代のパラサイトは、正社員になれず経済的に自立できない、その結果結婚できない若者だ、ということが、データを駆使して書かれています。自分もまだ就職できず(せず、と言った方が正しいか)親に経済的に頼る若者なので、将来の不安を煽られた気分でした…。高度経済成長の時代は、きちんと学校を出れば男性→企業の正社員で一生安泰、女性→専業主婦で一生安泰というコースに乗れたけど、今はそれが崩壊している。
昔に戻ろうというのではないが、「これだけ頑張ったらこれだけ報われる」というのを社会が示せるようにしないと若者・子どもは救われない、というのが筆者の主張だと思われます。
確かに言うことはもっともですが、「努力した」「報われた」という感じ方も人それぞれになってきている現代、統一的な基準を示すのはなかなか難しいかと。でも雇用の確保は絶対必要だと思います!!!

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2009年10月04日

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