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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
10年ほど前に、山風先生の明治シリーズに嵌って読破した記憶、久しぶりに手に取るが、とてつもない傑物だった。
折しものウクライナ、キエフ爆撃を見て頭の中で繋がる。この作品、欧州の現代史にヒントを得て執筆とあるのも頷く。
氏独特の死生観~人間臨終寸前のオンパレード、しかもその4巻を皆読んだ記憶もあり、「神も仏も無いのか」⇒「無い!」という事に。。。
ここで描かれた死は虫けらのようなのも含め、庶民の死だが「理不尽に奪われることの空しさ」が歴然。
懲りない日本人・変わらない日本人を見据えて、「死」というアイテムを用いつつ、自在に繰り広げ描くアフォリズムはたまらない。
柳生シリーズ、魔界転生すらもちゃちく感じてしまう。
340頁の中身ぎっしり煮詰まったモノの重さ!しかもこんなに感じ、熟語がぎっしりという文を久しく読んでいなかったことにも愕然というか酔ってしまった。
圧倒的な素晴らしさは最後!「みんな生きよう」というメッセージ。