【感想・ネタバレ】悩まない! 技術 人生を変えるリフレーミング思考のレビュー

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Posted by ブクログ

<感想>
自己啓発本を100冊以上読んだ。認知心理学やアンガーマネジメントなど、リフレーミングの手法を取り上げている本も多かったが、本書ほど具体的なHOW(方法)を解説しているものは初めてだ。
多くは「今に意識を置く」「自分を俯瞰して見る」といった「できている状態」の説明であり、どうすればその状態になれるのか、という「手順」は示されていなかった。要するに実用書ではなかった。
私は感が鈍いタイプなので、本書のように実用的な内容だと理解が進み、ひじょうに助かる。メンタル的にも助けになる一冊であった。

<アンダーライン>
・枠組みを決めれば、対象の意味が明らかになります。言い方を変えれば、「枠組みが変われば、意味が変わる」ということです。
・「狂気とは、同じことを何回も繰り返しながら、違った結果を期待すること」
★アインシュタインはこんな名言も残しています。問題を解決するためには、問題の背景にある発想から抜け出さなくてはいけない。
・リフレーミングの最初のステップは、起こったこと(事象)を、できるだけ疑いのない事実として取り出すことです。
★リフレーミングの基本ステップ
STEP1 悩みの元になる事象を明らかにする
STEP2 前提となる枠組みを見つけ出す
STEP3 フレームを変えて悩みを見直してみる
★問題や悩みというのは、ほとんどの場合、「一般論」で語られます。
★★★★的確にリフレーミングするにはボキャブラリー(語彙)が要るのです。
★リフレーミングでは、ポジティブな捉え方を利得フレーム、ネガティブな捉え方を損失フレームと呼びます。
・自分を損失フレームでばかり見ていると、どんどん自尊感情が下がっていきます。
・切り口の豊富さが、転換の視点の豊富さにつながっているのです。
・二字熟語でいえば、大小、長短、男女、高低、上下、明暗、新旧、貧富、損得、善悪、公私、遠近、需給、内外、異同、自他、質量、強弱、主客
★一般論で考えるから暗くなる
★★運、つまり運命や偶然は、自分の人生を決める大きな要素であるにもかかわらず、自分ではどうにもできません。自分で舵取りできるのは選択だけです。
・起こった状況は変えられず、私たちが変えられるのは、それに対する反応です。過去を変えるのではなく、未来に向けて何ができるかを考えるしかないのです。
★★★一般論から抜け出したいときは、原因を探すのではなく、新たな事実を見つけ出す。
★★★★偶然とは、一定の確率で起こることが、たまたま自分のところで起こることです。
★私たちは、うまくいったときは内的フレームで、うまくいかなかったときは外的フレームで考えがちになります。偶然の中に必然を見つけ出すことが大切です。
・万が一、不都合なラベルを貼られてしまったら、私たちにできるのはラベルと事実を切り離すことです。
★ラベルというのは、誰かの判断や解釈であって、事実ではありません。見方を変えればプラスに解釈できるはずです。
★★★★★問題は解決しないといけないのか?
★★★★★「問題は解決すべきだ」というのも、私たちがとらわれているフレームの一つ。
★★★★★数学や物理に法則なまだしも、私たちが暮らす世の中で100%正しいことも、100%間違っていることもありません。そんな、ありえない前提をおいたのでは、解決できるものもできなくなってしまいます。
★★★★★「ねばならない」「べきである」という必然性フレームを「もできる」「でもよい」という可能性フレームに転換すると、悩みを消しやすくなります。
★変えるのは自分のリアクションです。
・何かを得るために行動する「プロモーション(促進)志向」
・何かを失わないために行動する「プリベンション(防止)志向」
・「他人は変えられない」
★★★誰かを嫌いになりそうなら、「I think」を使って「この人が悪いのではなく、私がこの人が悪いと思っている」と変換してみましょう。それから、「もしこの人にもいいところがあるとしたら」と仮定法で考えてみるのです。
★相手に解決を迫るのではなく、相手が抱える問題に対して自分が貢献できることを考えるわけです。
★いずれのやり方にせよ、リフレーミングによって基盤となる共通認識(コモングラウンド)が見つかれば、対立を矮小化して見せることができます。
・パイの奪い合いから抜け出す
・それは、損をかぶることに、何らかの意味が見いだせたからです。
★★問題解決とは、問題の原因を見つけ出し、それを取り除くための対策を打つことです。「問題には原因がある」「原因を取り除けば解決する」というのが前提となっています。ところが、「やる気が出ない」といった人の内面がからむ話は、この前提が成り立ちません。なぜ、なぜ、なぜ…と原因を探れば探るほど分からなくなります。
★本質フレームによる問題解決は、悪いところを取り除く、どちらかといえばネガティブなアプローチです。それに対して実際フレームは、できることを見つけ出す、ポジティブなアプローチとなります。話し合いのムードもまるで違い、解決よりも実行を優先するときは後者を使います。
★★★「問題とは行動が変わらないことである」
★「みんなが同じように問題を見ている」という前提がそもそも間違っている。
★★★★★悩みや苦しみというのは、悩み苦しむからそこにある。
・リフレーミング思考が目指しているものをあえて言うとしたら、ポジティブ・シンキングではなく、「セルフ・マネジメント」(自律)です。
★すべての出来事は自分の考え方が生み出したものだ。そう思って、リフレーミングを駆使して考えれば、自分で何とかできるものがきっと見つかるはずです。どうにかできることは、どうにかできます。
★★★どうしようもないときは、「私のせいじゃない!」と他力フレームで気持ちを楽にすることも必要です。
★★★★★「ひどい味の薬だったが患者には必要だった」
★★大胆なリフレーミングをするには二つのことが求められます。一つは、「これもアリなんじゃないの」と考える”無節操さ”です。もう一つは、「それも面白いんじゃないの」と考える”遊び心”です。

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2021年03月16日

Posted by ブクログ

リフレーミングの考え方をビジネス的に応用して、「リフレーミング思考」と名付けて、社会人としてのいろいろな困難なことを、プラスに考えていくことができるようなアイディアをまとめた本。

1章では、逆転的な発想をするリフレーミングの基本とNLPの発展などの歴史的な背景の紹介をしている

2章では、リフレーミングの3つのステップの紹介、状況・意味のリフレーミングの紹介をしている。

1.2章の基礎編の上に、応用編に入り、3章と4章は自分へのリフレーミング、5章と6章は他者へのリフレ―イング、問題へのリフレーミングは6章と7章、8章のまとめとなっている。

本書は、(ビジネスマンが使えるような)リフレーミング思考の本であり、カウンセリングで使うようなリフレーミングスキルを学ぶような本ではないので、その点は注意が必要かなと思うが、リフレーミングのような事例を知るには良い書籍だと思うし、筆者も書き方が上手で読みやすい本だと思う。

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2016年12月23日

Posted by ブクログ

 素晴らしくよかった。
 「困っている」問題を「困った」という固定された枠組み(フレーム)で捉えるのをやめ、柔軟な発想でフレームを書き換えること(リフレーミング)により、悩みが悩みでなくなるという。そのための方法論が具体的に書かれている。個人であれ組織であれ、利害、善悪、全体と部分など、多角的な視点から物事をとらえていけば、問題解決につながっていく。あらゆる問題に対して自律的に立ち向かっていくために、リフレーミングは非常に有効な方法であると分かった。
 明快な語り口で論理的に語られており、心底納得がいく。時々読み返したい。

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2015年11月04日

Posted by ブクログ

「リフレーミング」の教科書兼ワークブックといった印象。

リフレーミングの名人として生協の白石さんやお釈迦様が出てくるなど、肩ひじ張らずに読める。ビジネスマンが直面しそうな悩みへの、リフレーミングをふまえた助言例も多い。

どのようなリフレーミング技法があるのかを知るためには有益。

実際にリフレーミングを理解して使えるようになるには、さらに類書を読んでいく必要性も感じる。

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2015年10月04日

Posted by ブクログ

リフレーミングに関する入門書を探していて、この本に出会った。明日からリフレーミングを取り入れたくなりました。

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2014年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

NLP(神経言語プログラム)というカウンセリングで利用されてきた手法を応用して、悩まずに生きてける手法を紹介している本。さっくり読めて役に立つ。
「悩まない技術」とは、起きている問題を解決するわけではなく、解決せずに、悩まない状態を作る技術。目からウロコ。問題とは解決するものだと思っていた。それらがフレームであり、それを再構成する(リフレーミングする)ことを提唱している。
リフレーミングの基本ステップは3つ
(1)悩みの元になる事象を明らかにする
   →事象とは具体的な行動や思考
   →解釈を排除し、なるべく具体的に示す
(2)前提となる枠組みを見つけ出す
   →なぜなぜをする
   →常識、思い込みを探す
(3)フレームを変えて悩みを見直す
   →状況のフレーム。都合の良い状況(人、時期、場所、目的)を探す
   →意味のフレーム。よい方向に言い換えてみる

その他、気になるフレーズ
・「・・・でなければならない」「べきである」を見直す
 →こんな発言が多い会議は議論はまとまらない。
・人が他人を変えることはできない
・相対フレームと絶対フレーム(あの人と比べる、全体で見てみる)
・運不運は受け止め方
・I thinkのテクニック。客観的に見るために、思ったことを「・・・・・・」と私は考えていると言い換えてみる
・ラべリング。昇進に実力は関係ない、その人が能力を持っていると上司に信念を抱かせるかどうか。東大生が優秀なのは優秀であるというラベルがあるので、何度もチャンスをもらえるから。
・人のやる気なんて見えない。やる気がなくてもやっていればやる気があるように見える。
・スティーブ・ジョブズの言葉。「人生では頭をレンガで打たれるような出来事もあるでしょう。でも、信じることを止めてはいけません。私は、自分のやっていることがたまらなく好きであり、それが私を突き動かしている唯一のものだと堅く信じています・・・(中略)・・・探し続けてください。妥協せずに・・・・(略)」

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2012年07月10日

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