【感想・ネタバレ】凍りのくじらのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ドラえもん見たことないから、理解できるのか/面白いのか不安だったけどすっかり読み込んだしまった。。なんとなく自分と主人公の思考回路が似てるような気がしてそれが言語化されていることに感銘を受けた。本を通して私も強い光を浴びたような気がする。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めの方は主人公に共感出来なかったが、時間が出来れば読み進め3日で読み終わりました!
自分が親になってからは、どうしても親目線で物語を読んでしまうから468頁からの母の最期の別れの挨拶は大号泣で、子供に心配されました〜!!

辻村先生大好きです〜!!

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

芦田愛菜ちゃんが辻村さん作品を読むならまずはこれからと紹介していた凍りのくじら。

今回は伏線に気づくぞ!と意気込んで読むものの、最後はやはりしてやられました。
こんな現実的な話の最後にファンタジー要素が入ってくるとは思ってもみなかった。
でもドラえもんだもんね。ファンタジー要素が入ってくることも後から納得です。

なんだかんだ若尾はリホの理解者なんだと途中思わせてからのまたどんでん返し。若尾にも良いところがあった。だからリホは惹かれた。でも子どもを狙った誘拐やストーカー行為に至るまでのその人の変化はこういうものなのかと恐ろしさからドキドキしました。
あまり心情まで描かれなかったけれど、とても友達思いの美也についてももっと知りたかった。リホにとってずっと素敵な友達でいてほしい。

自分の気持ちを誰かに言ってもいいんだよ
子ども・大人どちらに向けても大切なメッセージです。

なんでこんなに多種多様な人物の心の中を描けるのか。また次に読む本も辻村さん作品を選んでしまいそうです。

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2024年05月07日

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ネタバレ

読んでいて、すごく疲れた。歩くのもふらふらしちゃうくらい。例えの意味を考えたり、それぞれの人が何を思っているのか一生懸命考えていたからなんだとおもう。
すごく良い作品だった。
テキオー灯。
結末を知ってから、読み返すとまた得るものがあると思う。
私もsukoshi•fuzai だと思う。
誰かに縋っていいんだよ。
私もこの作品からテキオー灯を照らされ、効果がきれないうちに勇気を出してみようとおもう。

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2024年04月05日

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ネタバレ

寂しさから人とのつながりを求める一方で、斜に構えた態度で本心を見せずに心の壁を作る主人公。高校生の時の自分に通づるところがあり、どんどん引き込まれた。
今も尚、物事を第三者的に捉え、何かに執着できずどこか不在気味な自分は存在し、
人生で何かやりたいことを持ち、それに傾注できる人を羨ましく感じてしまう
主人公は最終的にはカメラマンになり、父親の呪いとも捉えうるが、"写真"に執着できるようになった結果に思える。テキトー灯を当ててもらいたいなあ。

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2024年04月05日

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「別所あきら」の存在がこの作品をすごく面白くしてるように感じた。
いろんなキャラとの対比関係に位置していて、なおかつ作中で1番達観しているから彼が出てくると読んでいて安定感があった。

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2024年04月05日

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最後の結末がびっくりで、すごく面白かった。若尾のヤバさがよく分かって、若尾が次どんな行動をするのかドキドキしながら見ていた。

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2024年04月01日

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藤子先生がSFをsukoshi fushigiな物語。と言った事が印象に残った。スラスラ読めて心あったまる晴々させてくれる作品でした。

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2024年03月12日

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とても良かった。1章ずつ大事に読みました。自分だけの神様がいることは、とても良いことだと思う。少し、不思議な物語。

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2024年03月12日

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感動。
ドラえもん好きにはたまらない。
想像していなかった展開と、また読み直したくなる結末だった。
最後のひみつ道具の効果が泣ける。

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2024年03月10日

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読んでる途中で少し違和感を覚える瞬間が幾度かあり、その違和感が最後に回収された時に今までのシーンがフラッシュバックして、また最初から読み返したくなった。
とても良い作品。

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2024年03月09日

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ネタバレ

欲しいものがあるときは、それを言っていいんだよ
痛かったら泣いて、苦しかったら、助けてって言っちゃえばいいんだよ。きっと誰かがどうにか、力を貸してくれる。もう嫌だって、逃げちゃえばいいんだよ。そうすることだって、出きるんだよ。っていうセリフがあるんだけど、
我慢して頑張って苦しんでいる人に、届いて欲しい言葉だなぁと思った

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2024年03月05日

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ネタバレ

主人公の理帆子は写真家の父の影響で、幼い頃からたくさん本を読む子どもだった。そのせいか、現実感がとても薄い。達観した子どもになった。本の中の方が刺激的て、どうして現実はこんなにも退屈なのだろうと。
理帆子が心の中でする遊び。人の個性をSF、少し〇〇で表現すること。これは藤子F不二雄氏が語ったSFに起因している。「SFは少し・不思議(Sukoshi•Fushimi)」心の中で人の個性を笑ってしまう。また、理帆子自身には少し・不在(Sukoshi•Funai)とし、どこにいてもそこを自分の居場所だと思えない。自分の居場所を探している。居場所を探す旅なのかもしれない。

最後には、あっと驚く小説ならではの仕掛けがあり楽しかった。SFものに対してとても親しみやすくなるのではないだろうか。また、主人公に対して読書好きは共感する部分がとても多いのではないだろうか。



初めての辻村作品に大満足の一冊。
あらすじ?のようなものを書くのはやっぱり苦手だなと感じる。文章を書く力、要約する力、伝える力がまだまだだなと感じた。

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

面白かった。終盤までたいした事件は起きないが、退屈せず読ませる文章はさすがです。ラストに来て一気に盛り上がる。
ドラえもんを通しての父との交流はなかなか斬新な設定でした。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

名作。後半は涙が止まらなかった。


 主人公(理帆子)が、自分を「少し、不在」と思っているところに共感できた。

 彼女の様に優秀ではないけれど、人の中に居て、ちょっとした孤独を感じてしまう時がある。自分には本当の居場所があるのかな。と思うことがある。

 彼女が確かな人間関係を掴んでいく過程が嬉しくて仕方がなかった。自分も、ささやかであっても光が見えてくる時がくる。そう思えた。

 ドラえもんと絡めて物語は進んでいく。作品が懐かしさと優しい雰囲気に包まれている気がした。

 辻村深月は、心の闇と光を深く掘り下げて書くことができる素晴らしい作家さんだと思う。

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2024年02月05日

匿名

購入済み

何度読んでも感動します。
ずっと悲しくて切なかったけれど、最後は心が温まる。

#感動する #泣ける #切ない

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2023年06月15日

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最初は全然感情移入ができない話だと思ったけど、物語が進むにつれ、お母さんや友達を本当は大切に思っていること、若尾をバカにしてたけど自分も変わらないこと、現実を受け入れることから逃げていること、色んなことに気づきながら成長するところに心がぎゅってなった。
まさに魅力的で「すこし・ふしぎ」な物語。

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2024年02月20日

購入済み

凍りのクジラ

辻村さんの大好きな『ドラえもん』愛が詰まった作品です。道具にちなんだエピソードが最高!そして、登場人物の心理描写がすごい、一気に読み終えました。後半に感じる親の愛情とかに号泣しました。読み終えた時には『ドラえもん』こおを読みたくなりましたn

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2021年03月06日

ネタバレ 購入済み

大好きです!大切な本です!

凄い苦しくて、凄いキレイで、抱きしめるように愛してしまう物語です!!登場人物も全て素敵(若尾くんはダメすぎるけど、理帆子ちゃんがそれすらも愛するから、やはり尊い命に見えてしまう)

お母さんが編集した写真集の描写と、別所さん(お父さん)の最後のセリフ(最後の最後だけじゃなく、その一連のとこ)は、何度読んでも涙が出てきて熱くなります。

辻村さんの作品では、これと「ぼくのメジャースプーン」が私の中で殿堂入りです!

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2020年09月22日

Posted by ブクログ

辻村深月さんの作品を最近買いあさって読んでいます。
この凍りのくじらはその題名に惹かれて購入しました。
551頁、10章からなる大作でしたが、苦なくすらすらと読めてしまいました。
10章全てにドラエモンの道具の名前が付いています。
1どこでもドア
2カワイソメダル
3もしもボックス
4いやなことヒューズ
5先取り予約機
6ムードもりあげ楽団
7ツーカー錠
8タイムカプセル
9どくさいスイッチ
10四次元ポケット
〇エピローグ
藤子不二雄先生を愛する父親芦沢光とその影響をもろに受けたこの物語の主人公芦沢理帆子。
藤子不二雄はSF作品の事を少し不思議な物語なのだと言ったことがあるそうで、この作品も勿論SF物になります。
主人公の理帆子は人を見下すような高校生。
そんな中、周りの同級生や大人達とは違った同じ高校の先輩あきらと出会う。
理帆子を写真のモデルとして撮りたいと願うあきらとやり取りしているうちに自分の近しかった人物と重なることとなる。

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2024年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 誰とでもそれなりに仲良くやっていけるけど、本心では周りと同じ熱量で人と関われない、むしろどこかで見下している、そんなどこか冷淡で無機質な主人公の性格に、なぜか共感するものがあった。はっきり言語化できなかっただけで、私も学生時代そういうところがあったのかもしれないなと。
 元彼がキツすぎて、ずるずると関係を切れないところは理解に苦しんだけど。でも、元彼のあの壊れ方は、こちらに憐れみの感情を抱かせる何かがあって、やっぱりカワイソメダルの効果⁉︎とか思ってしまった。あそこまで行くともうひたすら惨めに見える。
 途中で出てきた芦沢光のサインのイニシャルがAだった時点で察しはしたが、まさか本当に同一人物だったとは……。プロローグの彼はてっきり別所のことだと思ってたのでびっくりです。
 母親が亡くなる前後のシーンが大好き。危篤のときにドラえもんの巾着がなくなって多恵さんの前で取り乱すシーンとか、写真集の原稿を見ているシーン、涙がボロボロ溢れて止まりませんでした。本当に感情を揺さぶるのが上手い作家さんだと思います。
 二度読みするには体力が要るという理由で⭐︎-1。でもすごくいい作品だと思います。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

やっぱり辻村深月さんの作品は好き…!どういう展開になるのか全くわからなくて読み進めていくけど、いろーんな感情を味わいながら、最後は温かな気持ちになる。この作品はどんなだった?と言われてもうまく伝えられないけど、人間の本性が生々しく描かれていて、こういう人いるいる、といつも思わされる。

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2024年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あきらが松永さんにお子さんの存在を教えたって言ってるけど小学生の時…?そんなことある…?
と不思議に思っていたのですが、別所さん=お父さんだったとは…!
てっきり冒頭の、写真家になった主人公が会いに行く相手があきらだと思っていたのですが、郁也君だったのですね。
メジャースプーンからの登場人物もいて非常に楽しめました。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

SF(スコシ ナントカ)...
読み終えて初めて自分にも、理帆子と同じ部分があると感じました。読んでる最中は、理帆子の性格に不快すら感じていたのに...
私は、少し不誠実...かな。笑
でも、スゴくで表現するなら『スゴく誠実!』
Sの捉え方で、180度変わる。
理帆子が高校時代の郁也との淀んだ時を経て、いま、ポジティブな日々の生活を送っていることに喜びを感じています。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

藤子・F・不二雄先生が遺した言葉の
『SFはサイエンス・フィクションではなくて、少し不思議/Sukoshi Fushigiな物語』がこの本を読んだ感想!

分析化の理帆子が嫌で珍しくダラダラ読んじゃったけどもう一度読み返したいかもしれない

たまにSukoshi Fungaiで自分の怒りを向ける抵抗勢力を見つけるのが大好きで不満を漏らしながらボルテージを高めて怒りと不快感に依存しなければ生きていけない人いる。
私は苦手なタイプだけど人間らしくて愛おしいかも。

ドラえもんの『どくさいスイッチ』が出てくる話見たいな〜。
周りがうるさいってことは楽しい。

536ページの言葉が好き!

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ドラえもん愛が詰まった物語。若尾がヤバい人物すぎて引いた。子供の頃に見ていたドラえもんの映画をまた見たいなと思った。りほこが自分の周りにいる人達を好きだと最後に確信できたのは良かった。

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2024年04月06日

Posted by ブクログ

淡々とした物語だったけど、最後が予想外の人物の暴露でびっくりした。若尾のサイコパス具合がこわい。理帆子がそれと決別するまで結構かかったなぁという印象。

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2024年04月03日

Posted by ブクログ

370ページ
9月23日〜9月25日

藤子F・不二雄をこよなく愛する有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから5年。残された病気の母と2人、壊れそうな家族を一人で支えてきた高校生・理帆子の前に思いがけず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう。家族と大切な人との繋がりを描いた〝少し不思議〟な物語。

はじめの50ページは読むのがきつかった。主人公の名前が芦沢(あしざわ)だけど、芹沢(せりざわ)だと思って読んでいたことに途中で気づく。写真のイニシャルがAとなっているから、父の光と別所あきらの関係にあれ?とその辺が不思議な感覚を思わせた。それでも、まさか別所あきらが父の過去の姿だったとは、ドラえもんの話が随所に描かれていたけど、まさかこの物語自体がSFだったなんて…と最後にいい意味で裏切られた感じがした。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

ドラえもんが題材になっている不思議なストーリー。作者に完全に騙されるトリックがある。辻村深月っぽい作品。良作。

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2024年03月12日

Posted by ブクログ

ドラえもんを、子どものコミック、アニメ…と捉えていたワタシにとっては、新しい感覚で読み進めることができた
SFをあまり手に取ることがないけど、主人公を取りまく人、状況がぐいぐい引き込ませてくれた
お母さんのメッセージからは、強さ、優しさ、深さが感じられて、ぐっときた
また読み返したくなる一冊

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2024年02月18日

Posted by ブクログ

最初は全然入り込めなくて全く読み進められなかったけど諦めないで読んだら最後は読む手が止まらなかった
読み終わるまで2年かかってる(半分以降は2日で読んだ)
面白かった

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2024年02月17日

Posted by ブクログ

すごかったなー
舞台は同じ街の中にある学校と自宅と病院と、といった大して広くもない行動範囲の中でしかないのに、なぜか宇宙の広さを感じ、海の深さを感じる。
ただ、宇宙の端は暗い。海の底は暗い。この物語の色も暗い。
暗い過去を持ったヒトは、きっと笑ってても暗さを抱えたまま生きてるんだろうな。
まぁ、そんな私の感想は、りほこやいくやにとっては大きなお世話だろう。

別所さんが実はお父さんの幽霊だったってオチは、私にとっては若干シラケ要素だけど、それでも余りある程、情景描写と心理描写が美しい。
精神の弱さや甘えが、人間をどのように腐らせていくかワカオを見ていてよくわかった。
再読必至の物語でした。

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2024年02月13日

購入済み

泣けます。

ちょっと引っかかってた描写も、後に伏線として綺麗に回収された。クズ男の現実に対する価値観が私と似ていて途中読むのが辛かった。

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2020年06月24日

Posted by ブクログ

あっという間に読み終えた。高校生なのに学校のポジションが薄くていい。どこにも馴染めない感じが現代ぽくて現実味があった。

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2024年04月19日

Posted by 読むコレ

そう。大事な事は全て「ドラえもん」が教えてくれた。
それは揺るぎようのない事実。
ボクも胸をはって「ドラえもん、大好き!」って言える。

面白かったし、凄く染みるいい本だったとは思います。
でも、こういった女性の視点で描かれる世界感や
空気感に対して、反応できない年齢に
自分がなってしまったんだな...
と痛感してしまいました。
素直に反応できない自分...。悲しいことだが、
仕方ないことなのか?

でも凄く良い本だなーって思います。

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2013年01月30日

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