感情タグBEST3
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前作の蛇棺葬が、実はある作家の実体験を元にして書かれたものであったという前提で、それを出版したい編集者の話が今作。主人公が作者と同じ名前なので、恐怖がじわじわと現実世界に染み出して来るような恐ろしさがあり、更に暴かれた真相にも驚愕という、満点のイヤミス!忌山とか山岳信仰とか憑物筋とか、そのへんが好きな人にはめちゃくちゃハマるはず。
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これは怖い。かなり怖い。
今まで読んできたホラーの中でも上位に入る怖さ。
暗くなってから本を開くのはお勧めしません。
きっとこの人の描く『怖い』というモノと私が思う『怖い』がピタッとはまった結果、一人でトイレへ行くことも出来ず、娘の寝息すら不気味に思える程の恐怖を覚える事になったのだと思う。
何が怖いって最終的に『怖い』ものの正体が良く分からない事が一番怖い。
読み終わった本を封印したくなりました。
怖かったけれど、好きだなこの人の本。
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むう。新書版と結末が変わっている・・・ような・・・新書版の方が好きだったんだけど。笑って終われて、それがまた本当に怖ろしいものをごまかしているというか、そんな終わり方だったのに。ずるっ。
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百蛇堂 怪談作家の語る話
1 奇妙な男
2 百巳家
3 消える子供たち
4 黒い女
5 悍ましき痕跡
6 さらに消える子供たち
7 京都へ
8 怪談語り
9 龍巳家の夜
10 奈良へ
11 飛鳥信一郎の推理
12 蛇迂郡它邑町蕗卯檜へ
13 百蛇堂
14 墓所
15 逃走
16 謎の文言
17 まごうもの
18 ずるずるずるっ
19 混沌
20 郷土史家
21 百巳家の秘密
22 百蛇の檻
蛇足
講談社「百蛇堂 怪談作家の語る話」 2003年12月
解説 柴田よしき
そして真の恐怖は内なる自分に・・・
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ストーリーが進んでいくごとにどんどん怖くなる…
作中作ともいえる前作『蛇棺葬』の原稿内容が主人公の現実に侵食してくる感じがたまらなく嫌だった…
前作の謎が解明されても新たな謎と恐怖が生まれてどんどん身動きがとれなくなる感じ。
後書き的な『蛇足』部分も短いながら破壊力は絶大だった。
ところで同じ著者の死相学探偵シリーズでチラッと言及された消えた民俗学者も、あのあと何かあったんでしょうね…
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本作を読破した後、お風呂に入ったら、案の定目をつむるのが怖くてシャンプーが目に入りまくりました<○><○>カッ
安定の三津田作品です。夜中に1人で読まないほうがいいと分かっているのに、一度ハマるとやめられない止まらない。あーあ、また御不浄いけなくなるよ知らないよ〜\(^o^)/と、何故か他人事で済まそうとするけど、勿論そうはいかない今日この頃です。
長編ホラー小説・蛇棺葬の続編にして回答編である今作は、
「今回は謎解きメインだろうから、前作に比べたらホラーの部分なんてきっと軽くいけるわ〜ε=ε=ε=┌( ^o^)┘うほほーい」
と考えていた甘ちゃんな私の予想の遥か上をいってくれました。
シャンプーが前作に増して目に染みます、三津田先生!
「奇妙な男が語る実話怪談」という体裁を取っていた前作に対し、今作はその実話怪談を聞かされた「作家・三津田の周囲を襲う怪異」と、「怪談の中で語られた不可思議な人間消失現象に対する合理的な謎解き」がメインです。人ならぬ物が平気の平左で(古)ウヨウヨズルズルしてるのに、この部分は本格推理小説しちゃうのね、ってのは毎回思うことなんだけど、本作では一入だったなあ、いつにも増して怖すぎたから(笑)。
前作の少年の目を通して描かれる不気味な家族や因習も恐ろしかったですが、ある日突然、自分と同じ話を聞いた人々が次々と消えて行き、やがて風景の片隅や建物の暗がりに人ならぬ物を見出してしまった主人公の視点を追うのも、ひたすら怖かった。
肝心の謎解きは、ものすごく乱暴なトリックが物語中盤で一案として出てきた時は思わず閉口してしまいました。
が、その後の怒濤の恐怖描写に惑乱されたかと思うと、直後に提示された意外に呆気なさすぎるトリックの真相と、物語の核を根底から覆すような事実が明らかになったところで、「あ、人間消失トリックがメインじゃないわこりゃ」と遅まきながら確信に至ったのでありました。…なんか文の区切り方へったくそで申し訳ない…(°_°)
最終章で「逆転」する立ち位置。
そして、その後の「蛇足」と銘打たれた章の最後の一文で示される驚愕の真実。
でもって、解説の柴田先生の悪ノリ!(笑)
相変わらず、終盤で畳み掛ける三津田先生の剛腕に、今回もただただねじ伏せられるのでありました。
…「三津田信三」は、ずるっ、果たして、「どちら」だったのか?…ずるっ…おっと、誰か来たようd
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蛇棺葬の続編。いやぁ、面白かった。全ての謎が解かれるわけでも、結局科学的には説明が付かないことも色々あるんだけど、面白い。最後は、そう来るかー、とやられた感があり。個人的には前半が特に怖かった。例のアレが忍び寄ってくるところの描写が堪らなく怖い。
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『蛇棺葬』を作中作とした続編。前作で積み残された伏線が回収されることで、さらなる恐怖が……。何気ない日常が徐々に怪異に侵食され、過去と現在、現実と幻想が入り乱れていく酩酊感に酔いしれる。508〜509ページなんて反則レベルの厭さだよ。
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『蛇棺葬』→『百蛇堂』と順番に読んで、まとめて2冊分の感想。
蛇棺葬は百蛇堂へ至るための物語(作中作)の扱いですので、純粋に怪異に翻弄される主人公を愛でながらホラー作品として楽しむ感じ。
百蛇堂は、ミステリ的な解釈が入る解決篇に当たるわけですが、(目次をみれば気づくと思いますが)探偵役の「飛鳥信一郎の推理」が入るのが作品の真ん中辺り…というわけで、その後も三津田作品お得意の二転三転、解釈のつかない事も多々盛り込みつつ、物語は開いたまま終わる…という感じ。ホラー寄りの締め方で、こういうのも良いですね。
「蛇足」としてエピソードを纏めるところも、この「蛇」にまつわる物語の締めとしてはとても良い言葉選びで、ニヤリとしちゃいますね。
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ホラー作家三部作のラスト。
前作がまるまる体験談としての続編。さすがに「ここから読んでも楽しめますよ」とはとても言えない。
前作からは結構刊行の間が空いてるので「評判が良かったから続編書きました」みたいなものかと思ってたんですが一応きちんと伏線なんかも回収されて・・・まあ前作もそうでしたが「ミステリよりのホラー」という感じなのでなにからなにまで全部綺麗に真相が!というわけもないんですが・・・
なんとなーくラストは予想できたので意外ということもありませんでしたが、(ホラーとして)予定調和的な終わり方でよかったと思います。さらなる続編はまず期待できないでしょうけどw
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単純なホラーではないことは確か.真相に迫っていると思いきや恐怖のどん底に叩き込まれ・・・.ホラー好きは本書を手に取ることをおススメします.そして本書を読む前には必ず前作の「蛇棺葬」を読んでからです.
以下あらすじ(背表紙より)
作家兼編集者の三津田信三が紹介された男、龍巳美乃歩が語ったのは、旧家、百巳家での迫真の実話怪談だった。数日後、送られてきた原稿を読んだ三津田と周囲の人々を、怪現象が襲い始める。もうひとつの怪異長編『蛇棺葬』から繋がる謎と怪異が小説の内と外で膨れあがるホラー&ミステリ長編。全面改稿版。