感情タグBEST3
Posted by ブクログ
奇蹟の真贋を判定すべく、ヴァチカンから放たれた、若き審問官が一見超常現象に思える事象の謎を解くシリーズ。この手のオカルトハンターものは探偵役が不可能犯罪にばかり挑む理由が正当化しやすいのミソ。とはいえアーサー師は、肝心の奇蹟とは微妙にずれたところで不可能犯罪に出くわしてばかりいる気がするのだが。肝心のトリックはそれほどひねったものではないが、ホワイまで手が抜かれていないので美しい。この手のトリックでいちばんしらけるのが、奇跡を起こすために誰かが仕組んだというアレなので。
Posted by ブクログ
奇蹟審問官アーサーの2作目です。
今回は4本の中短編で宗教論争も無く、
事件とそのトリックだけに集中出来たので読み易かったです。
もちろんそこはアーサーが出向いているのですから、
一見奇蹟とも思われる事件の数々なんですが。
アーサーは地球上のいろいろな場所に出没しています。
実際ヴァチカンにこんな人がいるなら西へ東へと相当忙しいですよね。
また密室物もありますが、
個人的には3つ目の『聖なるアンデッド』が良かったです。
薄暗い雰囲気が好みでした。
アーサー以外にもう一人奇蹟審問官が出てきますが、
ひょうひょうとしたおじいちゃん神父様でいい味出してます。
4つ目の『生まれゆく者のメッセージ』は、
ミステリーとはちょっと違うと思いますが、
キリスト教とチベット仏教のコラボで、
心の琴線に触れる、なんというか、不思議なお話でした。
Posted by ブクログ
バチカンから派遣という設定だけで中世の物語と思い込んでいたので、携帯電話とか出て来てびっくらこきました。ご、ごめんなさい。アーサー様。おしむらくはタイトルロールの「死蝶天国」があまり印象に残らなかった事。個人的に「魔界への十七歩」が痺れました。
Posted by ブクログ
短い奇妙な味わいの話が4編。
奇跡に関する思い入れが少ない分、物語が純粋に楽しめる気がするけど、シリーズとして後々振り返えれば、伏線眠っていそう。
Posted by ブクログ
思っていたよりも、奇蹟審問ではなく事件の解決、という色合いが強かった。
だが、そんな中で、アーサーの活躍が非常に少なく、話としても奇蹟をモチーフにしたエピローグ的な短いものであるラストの一編が好きである。
Posted by ブクログ
世界の不思議な出来事を、奇跡かそうではないか調査するため
あちらこちらに進出する審問官。
今回は短編集で、更にあちらこちら出没中(笑)
最後、はチベットの、あの有名な話…ですが
聞いた時も思いましたが、生まれ変わりって
どの時点を持っていうのでしょうか?
生まれる直前に、その人を形成する魂が入ったと思うなら
子供が腹の中で動くのはなんのためなのでしょうか?
それを考えるなら、宿ったその瞬間から…と思いますが
その辺りはいかがなものなのでしょう?
しかしこの推理のための知識。
3つ目の推理ならば、途中まではできたと思うのですが
まったくもって…難しすぎます。
知識が足りない、という以前の問題かもしれませんがw