【感想・ネタバレ】怪談・奇談のレビュー

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ネタバレ

小泉八雲という名前と「耳なし芳一」で知られている。原著作はKwaidanという綴り。いろいろとりどり作品がある。耳なし法市の典拠は一夕散人「臥遊奇談」第二巻「琵琶秘曲泣幽霊」との節あり。本作品後も研究が進んでいるらしい。海外から来た人の日本文化の吸収の仕方に学ぶところがあるかも。第26回名古屋de朝活読書会で取り上げられたので記録。

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2013年05月29日

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若いころから何度も繰り返して読んでいます。もう何回読み返しているか、わかりませんが、読むたびに新鮮で全く飽きません。ハーンの怪談って怖いだけではないのですよね。なんというか怖い話でも作者の感じ方が優しく、何度も読み返したくなります。稲川さんの怪談にも通じるものがあるかもしれません。
ハーンというといわゆる「怪談(kwaidan)」が有名ですが、他にも「影」「骨董」「日本雑録」など怖い話が収録されている作品がたくさんあります。この角川文庫版は、そんな作品群からたくさんの怪談が収録されています。

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2022年09月06日

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読んだことないの入ってるかな~と思って借りた一冊。
42編は有名な作品ばかりで、残念ながら未読作とは出会えませんでした。
が、怪談と言うよりファンタジーのような、大人のメルヘン世界の感覚は何度読んでも面白く、ますます好きになりました。
中国古典が元になっているのもあるので、久しぶりに漢文にも触れたくなりましたよー。

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2014年11月29日

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日本の伝説民話を元に書かれた物語、42篇が収録されている。耳なし芳一と雪おんな以外は、初めて知る話ばかりだった。不気味さと、不思議さと、美しさ。美しさには色々あって、自然の美しさ、人情の美しさ、女性の美しさなど。日本の怪談には、美しい女性の存在がつきものなのだと改めて感じた。美人が登場する物語がとても多い。恐怖と美しさは、時に共存している。生き物や植物の不思議な話は、梨木香歩さんの「家守綺譚」の世界に通じるものがある。「安芸之助の夢」「衝立の乙女」「常識」が好き。

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2014年01月22日

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ネタバレ

 やはり再読。
 中学生のとき課題図書で読んで以来かな。数年前に松江を旅する機会があって、たしか記念館か資料館のような所で購入。
 旅先で縁の作家さんの本を買うのが習慣になっています。。。

 やはりいい~。
 怪談であっても、とり殺されるような話であっても、恐怖よりもしっとりと、あわれというか人の業、悲しさが伝わってきます。。。
 これを外国の方が書いたのかと思うと、聞き書きではあるでしょうが、ちょっと驚きです。。。
 個人的にはおしどりの話と兄弟の布団の話、「約束」(重陽の節句までに帰ってくると言う約束)、「耳なし芳一」、などが好きです。。。 
 しかし話の種類として女の怨念というか、想いがかなり比重高い様な気がしました。
 
    

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2013年07月09日

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最近聞く怖い話よりも怖く感じる小泉八雲の怪談奇談
表紙は怖いけれど、何度も読み返してしまう怖くて少し切ない怪談話が多かったです

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2010年09月15日

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今までリライトされたものしか読んでなかったハーンの作品ですが、実際読んでみるとその美しさに心打たれました。怖がらそうとしていないからこそ、その透明さが際立ち静かに情景が広がります。そこに作者が見る日本の生死観が加わり、独特の世界観を為しています。
実はこの本を買おうとした切っ掛けのひとつは、天野喜孝による表紙絵なんです。こういうのも縁だと思いますし、読んでみると実に映像的で絵との相乗効果のようなものがありました。これもまた本の持つ面白さですな。

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2010年03月26日

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耳なし芳一、ろくろ首、ゆき女、屏風の女、魂よく一日に千里を往く、重くなる赤ん坊…聞いたことがあるけど、読んだことのない話ばかり。改めて日本に息づく伝統の怪談、昔話(しかも有名なものばかり)を読めてよかった。
「翻案」と言っているけど、小泉八雲を通してきくと、そのまなざしの暖かさ、そして時折挟まれる客観的な注釈が入ると、温故知新というか懐かしく温かく、そして新鮮さを感じる。江戸の名残が色濃く残る明治の時代にこういう怪談を人の口から聞き、収集して記述する、そういうフィールドワークって大切なんだろうな。魂の生まれ変わり、死んだ女の嫉妬の話と恋わずらいの話が多い。死と恋ってそういう不思議なものを生み出す素地が大きいのかもしれない。

「さて、日本には古くから、「なぞらえる」という動詞で、はっきりとではないにしろ、とにかく、それとなく示されている或る精神作用の魔術的な効力にたいして、奇妙な信仰がある。」
「魂を呑み込んだらどんな結果になりそうであるか、読者みずから解決されたほうがよいと思う。」
「「しかし、それは女の考えかたではありません。…」友人の言うことは、正しかった。」

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2021年12月27日

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小泉八雲作の怪談15篇、奇談27篇。多くは勧善懲悪だが、全く理不尽な話もある。日本の名作の一つです。

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2020年10月29日

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怪談15編、奇談27編の計42の話。
怪談のほうは『耳なし芳一のはなし』『むじな』など有名な話が多く、奇談は知らないものがほとんどだった。
なんとなく知ってるものでもちゃんと読んだことはなかったので、こういう話だったんだと興味深く読めた。

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2014年08月10日

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有名な昔話、怪談はは結構ラフカディオさんを通していると考えると、近代への影響は凄まじいものがありますね。
魂が蟻の世界にいく話が好きです。胡蝶の夢なのか。
自分が一生を描く作品に弱いだけなのですが。
あとで調べたところラフカディオさんは蟻が好きらしい。というより虫全体が好きらしい。

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2013年12月08日

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怪談ではあるがホラーな感じはしない。
淡々と語られつつもロマンチックであったり、哀感にしたったりする。
カバー絵は天野喜孝

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2012年10月22日

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昔は夏になると民放でハーンの怪談ドラマやってましたね。。。都市伝説モノより情緒があっていいんだけどな。今年(2010)の夏はNHKで百物語やったけど、語りだけでは子供は見ないかな。。。
翻訳ということで外国人のフィルタがかかると民話としてどうなのか、とか、古典ではないし、と思っていたけど立派な古典。今更ながら読んでおくべき一冊と痛感。ナツイチ。

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2010年09月28日

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夏100の13冊目。

人間の執念の恐ろしさがテーマ、特に女性の・・・
恨みを買うとすぐ八つ裂きにされる。怖い。
耳なし芳一とか、ろくろ首とか有名な話も載ってますが、
こういう話を外国人に紹介してもらっているのが
不思議だ。

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2009年12月04日

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外国の人間が収集した日本の昔話から、日本人の感性が浮かび上がってきている点がおもしろい。
ストーリーにはいろんなバリエーションがあって、なかなか楽しめる。

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2009年10月27日

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有名なのはやはり『耳なし芳一』
ラウカディオ・ハーン(小泉八雲)は、日本の伝説民話を多く取材している。
多くの話が特定の地名や時代が表記されていて、知らなかった逸話を触れる機会を与えてくれる。
多くの伝説や民話は必ずその土地に痕跡があるものだから知っている地名があれば楽しく読める。
この本は、ハーンの多数の著作を網羅したものであるので、ハーンの文学に初めて触れる人には良い本。

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2009年10月04日

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怪奇談を含めた民話というものは、子供向けに短編の絵本は発刊されていても、日本人文学者が巷間より丹念に収集して大人向けに仕上げた作品を知らない。母国の話を外国人の著作の翻訳で知るのである。個々の話は、庶民の言い伝えであって、不可思議な残忍さや結びのすげなさにたびたび戸惑うが、ハーンなればこそ作品としての体裁をなして上梓できたに違いない。

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2014年04月07日

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知ってる話は、ほんの一部。こんなに書いていたとは知らなかった。夫婦愛が絡む話が多いのは、本人の生き様からか?

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2019年10月14日

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ネタバレ

・怪談
 ・耳なし芳一のはなし
 ・おしどり
 ・お貞のはなし
 ・乳母ざくら
 ・はかりごと
 ・鏡と鐘
 ・食人鬼
 ・むじな
 ・ろくろ首
 ・葬られた秘密
 ・雪おんな
 ・青柳のはなし
 ・十六ざくら
 ・安芸之助の夢
 ・力ばか

・奇談
 ・鳥取の布団のはなし
 ・死人が帰ってきたはな
 ・倩女のはなし
 ・振袖
 ・因果ばなし
 ・和解
 ・普賢菩薩のはなし
 ・衝立の乙女
 ・死骸に乗る者
 ・鮫人の感謝
 ・約束
 ・破約
 ・閻魔の庁にて
 ・果心居士のはなし
 ・梅津忠兵衛のはなし
 ・興義和尚のはなし
 ・幽霊滝の伝説
 ・茶碗の中
 ・常識
 ・生霊
 ・死霊
 ・おかめのはなし
 ・蠅のはなし
 ・雉子のはなし
 ・忠五郎のはなし
 ・いつもあること
 ・鏡の乙女

特に印象に残ったのは「安芸之助の夢」。SFみたいだ。

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2017年09月12日

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ラフカディオハーン。
前から気になっていてやっと読破。

オーソドックスでごてごてしてないので好印象です。

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2009年10月04日

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