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Posted by ブクログ
短歌の技術的な面が、かなり勉強になりました。
添削スタイルなのもわかりやすくて良かったです。
今すぐ真似できる技術ばかりなので、少しずつ意識して取り入れてみたいと思います。
短歌というのは、余分な部分を削って説明的にならないようにシンプルにして、感情の部分は読者に読み取ってもらうようにするんだなぁと思いました。
・必要以上に「も」を使わない
・句切れを入れてリズムをひきしめる
・構造を推敲する
・動詞は多くて3つまで
・体言止めは1つまで
・副詞に頼らない
・具体的な数字を使う
・比喩に統一感を持たせる
・現在形を使う
・正しい「の」の使い方をする
・初句を印象的にする
・色彩を取り入れる
・固有名詞を活用する
・主観的な形容詞は避ける
・会話体を活用する
Posted by ブクログ
「考える短歌」で私が試みてみたいのは、短歌を作るうえでの「言葉の技術」をどこまで伝えられるか、ということだ。そのためには抽象的な理屈を並べるのではなく、なるべく具体的な方法をとりたい。そこで「添削」ということを中心に据えることにした。ーはじめにより。
第一講
「も」があったら疑ってみる。
必然性のある「も」
必然性のある「も」の入った歌
○あなたからきたるはがきのかきだしの「雨ですね」さう、けふもさみだれ 松平修文
第二講
句切れを入れてみよう
思い切って構造改革をしよう
せっかく定型に納まったと思わずに
句切れなしの名歌
○ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲
佐佐木信綱
第三講
動詞が四つ以上あったら考えよう
体言止めは一つだけにしよう
動詞が五つ使われている名歌
○大海の磯もとどろに寄する波破れて砕けて裂けて散るかも 源 実朝
第四講
副詞には頼らないでおこう
数字を効果的に使おう
数字の入った秀歌
○一つ駅を乗り越せば違った人生もあると思えり午前八時五十分 光栄たか夫
第五講
比喩に統一感を持たせよう
現在形を活用しよう
現在形で降る雪の歌
○体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐ雪のことかよ 穂村弘
第六講
あいまいな「の」に気をつけよう
初句を印象的にしよう
初句が印象的な名歌
○たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらって行ってはくれぬか 河野裕子
第七講
色彩をとりいれてみよう
固有名詞を活用しよう
固有名詞を使った秀歌
○あまりよい比喩ではないが東山魁夷のやうな山霧は降る 中山 明
第八講
主観的な形容詞は避けよう
会話体を活用しよう
主観的な形容詞が表現の中で生きている例
○サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい 穂村弘
会話体の応酬
○<反省の色が見えない><反省の色はなにいろ>教師と少年 今井恵子
※ところで、短歌好きの皆さまにお知らせです。
2023年5月28日(日)午後9時から
NHKスペシャル 響きあう歌ーコロナ禍喪失と再生の物語を放送します。
出演は東直子さん他。
再放送は2023年6月1日午前0時35分からです。
お見逃しなく!
(私のTwitter見ていただけると、リツイートしていますのでどのような番組かわかるかと思います)
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伝えたいことをより的確に、印象的に短歌にあらわすテクニックが書いてある。俵万智さんのBefore/Afterつきで勉強になる(個人的にはBeforeの方が好きだが、会話体になるとAfterが断然良い)。
短歌の技法ではあるが、言葉による表現のエッセンスが詰まっていると思う。普段から何かを伝えるときに意識したいと思った。
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薄い本の中に短歌のエッセンスが詰まった本。
いろいろな歌人がこういった短歌の指南書や入門書を出しているけど、各人の正確が出るものだと思います。
わかりやすくて良書。
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短歌のブラッシュアップを感情によらず理論的に行う姿勢にとても好感がもてるというか、腑におちる。
投稿された歌を大切にして、ルールを守って添削…というデリケートな作業がこれだけ上手にできるのはさすが元教師。
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短歌を始めるきっかけとなった本
短歌入門〔作る手ほどき、読む技術)
短歌の魅力
まず読む 理解する
気持ちをどうすれば伝えることができるか?
1.優れた先人の作品に触れること
2.自作を徹底的に推吟味すること
一寸した言葉使いに注意!!これで世界がかわる。
言葉は大事!!
第一講「も」があったら疑ってみよう。 必然性在る「も」もある。
第二講句切れをいれてみよう思い切って構造改革!!
第三講 動詞が四つ以上あったら考えよう 体言止めは1つだけにしよう
第四講 副詞には頼らない。数字を効果的に
第五講比喩に統一感を待たせよう。現在形を活用しよう
第六講あいまいな「の」に気をつけよう。初句を印象的にしよう。
第七講色彩を取り入れよう。固有名詞の活用
第八講主観的形容詞を避ける。会話体を活用。
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枡野浩一『一人で始める短歌入門』で引用されていたので読んだ。三十一文字に削ぎ落としていく、三十一文字を切り取っていく、ということが何倍も楽しくなる本。
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添削された短歌がいきいきと輝きだすのが魔法のようです。語順を入れかえたり時制をかえるだけでみちがえちゃうなんてすてき!思わす感動しちゃいます。ためいきがもれる。
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短歌のコツを集めてあって、お〜こりゃすげえ添削だ となることもあれば、元のもいいね となることもあり、短歌を教えること自体の難しさを感じた一冊だった。
コツの用例集として捉えた方が良いのかもしれないが、短歌の本質に言及する一章が加えられたりしてもよかったような…少し内容が寂しかったかもしれません 読みやすくて良いとも言える!!!!!!!!
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わかりやすいし、具体的だった。
言いたいこともすっきりまとめられていた。
添削というのが良い。
そうだったのか!というような気づきが特にあるわけでもなく、割と言われなくても分かっていたことが多い印象。
比喩を重ね過ぎてぼやけるとか、体言止めは使い過ぎるとバランス悪いとか、言われてみたらそうだけどおそらく本人が真面目に推敲したら割と気づきそうでもある。
Posted by ブクログ
俵万智(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の歌人。大学卒業後、高校の国語教員として働きながら発表した『野球ゲーム』が1985年の角川短歌賞次席となり、その奔放で斬新な表現で現代口語短歌のホープとして一躍脚光を浴びた。『八月の朝』で1986年の角川短歌賞を受賞。翌年に発行した第一歌集『サラダ記念日』は刊行前から話題を集め、歌集としては異例の大ベストセラーとなり(280万部で1987年度ベストセラーランキング1位)、社会現象を引き起こした。その後も、歌集、エッセイなどを多数執筆。
私は著者とほぼ同世代で、『サラダ』は発表当時に一読したものの、引越しを繰り返すうちにどこかへ行ってしまったのだが、最近短歌を詠む友人に刺激を受けてぽつぽつと歌を詠み始めたことから、本書を手に取った。(『サラダ』も文庫版で入手した)
本書は著者が、短歌を作る上での「言葉の技術」を語ったものであり、季刊誌「考える人」に2002~2004年に連載された「考える短歌」と、『三十一文字のパレット』、『記憶の色 三十一文字のパレット2』(共に中公文庫)からの再録(大幅加筆修正)である。
構成は以下の通りで、そのまま一言アドバイスになっている。
第一講:「も」があったら疑ってみよう
第二講:句切れを入れてみよう/思い切って構造改革をしよう
第三講:動詞が四つ以上あったら考えよう/体言止めは一つだけにしよう
第四講:副詞には頼らないでおこう/数字を効果的に使おう
第五講:比喩に統一感を持たせよう/現在形を活用しよう
第六講:あいまいな「の」に気をつけよう/初句を印象的にしよう
第七講:色彩をとりいれてみよう/固有名詞を活用しよう
第八講:主観的な形容詞は避けよう/会話体を活用しよう
また、著者は技術面に先立って、「はじめに」で以下のように語っているのだが、歌を詠むにあたって心に残る記述である。
「短歌は、心と言葉からできている。まず、ものごとに感じる心がなくては、歌は生まれようがない。心が揺れたとき、その「揺れ」が出発点となって、作歌はスタートする。・・・日頃から、心の筋肉を柔らかくしておくことが、大切だ。・・・私にとっては「短歌を作ること」そのこと自体が、なによりの柔軟体操になっている。もし、自分が短歌を作っていなかったら、慌ただしい毎日のなかで、「あっ」と思うことがあったとしても、思いっぱなしで過ぎてしまうだろう。短歌を作っているからこそ、その「あっ」を見つめる時間が、生まれる。たとえ隙間のような時間であっても、毎日の小さなつみかさねこそが、大切だ。「あっ」を見つめて、立ちどまって、味わいつくすことが、心そのものを揉みほぐしてゆく。」
著者の語る「心」と「言葉(の技術)」を心に留めて、これから地道に歌を詠んでいきたいと思う。
(2021年3月了)
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添削が主なので、入門書とはちょっと違った感じ。
短歌を作るうえでの、ちょっとした心構えがわかる本。
かなり実践的な添削なので、
読むだけでちょっと短歌が上手くなった気がします(笑)
自分でも何首か作ってみて、
本書の指摘と照らし合わせてみるといいと思います。
短歌とは、
たえず見つめ直す姿勢が大事なんだと教えてもらいました。
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中学生のときに買っていた本で、片付けをしていて久しぶりに見つけたので再読しました。
とても読みやすいことばで書かれていますし、すこし短歌に興味があるような方にはぜひともおすすめしたい一冊です。この本は、一般の人が詠んだ短歌を俵万智さんが添削する部分と、それに関連して俵さんがピックアップしたプロの歌人の短歌を何首か鑑賞する部分からなっています。章もけっこう細かく分けてあって、扱われているテーマも絞り込んであるので、予備知識がなくてもさくさく読み進められます。どなたでも「ひとこと使い方をかえるだけで、こんなにことばがかがやくんだ!」というさわやかなよろこびが楽しめるはずです。
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俵万智が短歌の例を取り上げて添削しながら、そのコツを伝授する!という趣旨のもの?
実際彼女の感性は鋭くて、「たしかにここを直すとよくなった!」となることがしばしば。
その一方で「なんで直したの?」というものもあるから、やっぱり一首ごとの評価は人の感性次第なのかな、とも思ったり。
それでもちゃんとカテゴライズされて、推敲するときのポイントを教えてくれるので面白い。
なんも考えずにまず短歌を詠んでみて、それからこれをもとに直していくといいものができそうって思える一冊です。
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どうすれば気持ちを正確に伝えることができるのか。
短歌上達の秘訣は、優れた先人の作品に触れることと、
自作を徹底的に推敲吟味すること。
ちょっとした言葉遣いに注意するだけで、世界は飛躍的に広がる。
今を代表する歌人・俵万智が、読者からの投稿を元に
「こうすればもっと良くなる」を添削指導。
この実践編にプラスし、先達の作品鑑賞の面からも、
表現の可能性を追求する。短歌だけに留まらない、俵版「文章読本」。
(帯より)
新潮社の「考える人」に応募された何千という作品の中から幾つかが添削例として載せられている。
心が揺れたからこそ言葉になり、歌になる、という観点から無駄をなくし、より読者に伝わる歌を詠めるように指導がなされている。
目のつけどころ、視点の転換、言葉の用法など様々な切り口で鑑賞し、添削される。
定型に上手い具合に収まった一首ができたと思っても、もういちど徹底的に推敲してみると、別のよりよい収め方があるかもしれない、というのが印象的だった。
初心者にはとてもわかりやすい一冊だった。
Posted by ブクログ
短歌に触れ始めたばかりなので、作る技術も読む技術もない状態で少し心細かったが、この本を通して少し「ポイント」のようなものが分かった。これから様々な作品に触れて、しっかり読む方に専念してみたい。
Posted by ブクログ
易しい文章でわかりやすく、読みやすかった。けれど、俵万智さんの手直し後より手直し前の短歌の方が生き生きしていて個人的には好きなものもあった。とても常識的で優等生な短歌の書き方が記されている。しかし、少しつまらない。それが率直な感想だ。
Posted by ブクログ
・「も」があったら疑ってみる
・句切れを入れてみる
・動詞が4つ以上あったら考える
・体言止めは一つだけにする
・副詞には頼らない
・数字を効果的に使う
・比喩に統一感を持たせる
・現在形を活用する
・あいまいな「の」に気をつける
・初句を印象的にする
・色彩を取り入れる
・固有名詞を活用する
普通名詞に比べて、情報量が多い
日本酒より越乃寒梅、シングルモルトよりラフロイグ
・主観的な形容詞は避ける
嬉しい、愛しい、苦しい
・会話体を活用する
Posted by ブクログ
読者が投稿する短歌を、俵万智さんが添削する形で構成されている。投稿者の住所、氏名までも掲載されているのだが、茨木市や高槻市在住の人もおられて、何かと親近感が湧いた。また、高槻市在住だった人が、途中から八王子市在住に変わっていて、あ、転勤されたのかな?なんて想像してみたり。日本全国に、隠れ歌詠み人人?は多いのかも知れない。
Posted by ブクログ
俵さんが短歌の添削をしてくれると言うもの。
初心者には良い本らしい.......
でも、短歌と言うよりも、日本語の基本的な動詞だの助詞だのが何なのかきちんと理解していないものにはちんぷんかんぷんかもしれない.......
あぁ、日本語って難しい!ってか、それは、ちゃんと勉強せんかったうちだけ?(^^ゞ