【感想・ネタバレ】正・続 まんが パレスチナ問題のレビュー

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Posted by ブクログ

2005年〜2015年について。
前作を読んで衝撃でしたが本作も衝撃でした。
物事はこんな風に悪化してきたのかと。

宗教や派閥が馴染みがなく複雑でややこしいな、と日本の中でどれだけの人がきちんとこの問題を理解し重要視できているのかなとふと思いました。
きちんと状況や人々の行動の理由の原因などを把握していないと、外交で悪手を取りかねないのではと思う。

読みながら、この先世界平和もイスラエル・パレスチナ問題の解決も不可能なのではと絶望しかけましたけど、終盤のねこのコメントでちょっと持ち直しました。
何かを変えようとしたら命懸けなのだなと改めて思わされました。
正直、イスラエル独立を阻んだオバマの拒否権にはがっかりしてしまいました。自分が可愛いんだ、と。
でもオバマさんにも家族がいるし、アメリカほど大きな国だと難しいこともあるのかもしれない。
だからと言ってパレスチナの人たちにも大事な家族がいてどちらが、とかそういう比較の問題でもないのだけれど。。

第二次世界大戦後のアメリカの日本統治がどれほど奇跡的な成功だったのか。
自分は日本人の倫理観で、嫌だなと思うところもあるけどやっぱり良いなと思うこともある。
相手を信じられるところ、他人のものを奪わないこと。一部に、倫理観が欠如して自分が良ければ良いと思う人がいるのも事実ですが、それになびかず自分を律することができる人が多くいるのは誇りだと思います。
自分が良ければそれで良いと言う身勝手な人はSNSの発展に伴い注目度を浴びるためにか目につくようになりましたが、そういうのに流されずきちんとした倫理の教育が日本の子供達に受け継がれていくのを願うばかりです。

憎しみの連鎖を断ち切る、並大抵の覚悟ではないと思う。誰だって苛立つし悲しいしやり返したい感情はあるはず。そこで止められるか否か。目先ではなくもっと先の未来の平和の展望のために行動できるか。
ワンピースのしらほしを思い出しちゃうね。

中国経済の影響力が高まったらハリウッド映画の悪役から中国人がいなくなったという記事を見たことあります。
逆に、ユダヤ人がハリウッド映画も牛耳ってるのであれば、ユダヤ人のポジティブキャンペーンみたいな意識があるのかなと思い至りました(今更?)
ホロコースト題材の映画は賞レースなど評価高いのも、ユダヤ人に対する同情を広めたいとかあるのでしょうか。
映画は政治的なものと肯定的に思ってきましたが、そこで偏った発信になっていたとしたら、慎重に見極めなくてはならないと思わされました。

今現在、ガザで起きてること。
注視していかなくてはならないなと思いました。

それと、日本は安全だし暮らしやすいし、出生率が下がっているから外国の移民受け入れが求められるということで外国人が増えていくと思うけれど、それにあたって今ある日本の良さを失わずにいけるように、日本の価値観・倫理観の良いところは譲らず貫いていきたいと思いました。
移住してきた外国人の都合の良いように言うことを聞いてしまったら、日本の良さがなくなり、アラブの一部の国や人のように報復する価値観になっていったとしたら争いが尽きない国になる可能性もあるのかな?と。だいぶ飛躍してますが。。
過去の歴史や今の現状をきちんと知って過ちは繰り返さないように、そして希望は捨てずに平和に向けて行動しなくてはいけないな。

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2023年11月24日

Posted by ブクログ

続編も読みやすく、中東とその周辺の国の歴史と実事を知れる。
アラブの春で、独裁者を市民が打倒したにも関わらず、
国を安定出来ず、生活がますます苦しくなってしまい最終的には軍に再度統治されてしまう悪循環は切ない。
この本の最後にもあるように今の日本は「奇跡」であると強く感じた。

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2023年11月23日

Posted by ブクログ

前作と続けて読み、中東問題について更なる興味が湧きました。
今度はアラブの春についての本も読んでみたいと思います。

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2022年10月08日

Posted by ブクログ

パレスチナ問題やアラブの春について、分かりやすく、可愛らしいイラストとともに。
中東での戦争や内紛に、西欧諸国が軍事的に参加するのは、やっぱり「利益」があるからなのね…と。特に、米国の動きに結構着目して批判している。

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2018年11月23日

Posted by ブクログ

今まで読んできた中でも最高のランクに入ると
思っている。”まんがパレスチナ問題”の続編の本書。
前作ほどの感動と衝撃は正直いってありませんが、
今回作も分かり易く、とてもいい視点での
話と、二人の主人公の交流が少しチープでは
ありますが、前作と同様素直に感動します。

ユダヤ・イスラエル・パレスチナ・アラブ・イスラム
関連の問題や世界の課題について一番分かりやすい
解説書だと思います。関心のある人はぜひ読んでほしい
と思える本です。前作・本作とも

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2015年10月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

前作から10年。この10年間のパレスチナの動きを概観。その時々のニュースでは知っていたことを、つながりとして理解できた。そろそろ、さらに10年。続々編はあるのだろうか。出るとしたら、今、大問題となっているガザ地区の問題はどう描くだろう?

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

前作「まんが パレスチナ問題」に引き続き本作を読みました。
前作の長い歴史に関する著述に比すとピンポイントの歴史ですが、分かりにくい中東問題を丁寧に教えてくれます。

利害を考え過ぎず平和に解決して行く道は無いのかな。

アメリカが嫌いになること請け合い…^^;

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

早速だが、前作レビューのラストで抱いたモヤモヤが明らかになった。
「リアル・ポリティックス(現実的政治)」。利害優先の政治であり、噛み砕けばエゴということになる。
リビアで自国の旅客機が爆破されたにも拘らず、相手が賠償金と石油採掘権を差し出すや易々と乗ったアメリカ。ユダヤ人団体の圧力に屈して、パレスチナの独立を承認しなかったオバマ政権。対してシリアでは、政府による反政府運動へのジェノサイドが起こっても、石油が出ないからとアメリカばかりか国際社会まで救済を拒んだ。

「ユダヤ人は2000年もの間民族差別を受けたけど暴力で反撃しなかった。神がユダヤ人に与えた試練だと思って耐えてきたんだ。でもホロコーストでは世界から見殺しにされた。だからイスラエルを建国した時ユダヤ人は誓ったんだ。『これからは暴力に対しては暴力で反撃しよう』って」

前作『まんが パレスチナ問題』のエピローグで、ユダヤ人のニッシム少年はそう言っていた。
前作から10年ぶりの再会を果たしたニッシム・パレスチナ人のアリ・エルサレムのねこだったが、情況は悪化の一途を辿る一方だ。エピローグのあの言葉を彷彿とさせるかのように、イスラエル軍によるガザ地区への空爆は続いている。
本書では主に、チュニジアを発端とした独裁政権への反政府運動(通称「アラブの春」)や「イスラム国」の誕生・暴走をピックアップ。2人の国(イスラエル・パレスチナ)は直接関わっていないものの、充分に影響されている。

前作よりも気が重くなり、憤りも強まった。前作よりも複雑になっていて、ますます暴力が世界を支配していた。暴力には暴力の厚塗り。「地上から人がいなくなるまで戦闘を続けるのか?」って何度思ったことか。

「国民ってのは、いつの時代でも、とても好戦的なもの。イスラエルでも戦争をすると政府の支持率が上がる。ハマスはイスラエルにとって格好の、必要不可欠の『敵』なんだ」

恐らくこれが世界的な真理なのだろう。あまり言いたくないが、日本人的には理解し難い。

では日本はどうなのか。(以下は、あくまで個人の意見になります)
本書でも言及されているように、日本が原爆投下への復讐心を止められているのは大したモンだけど、何でもアメリカの言いなりになるのは間違いではないだろうか。ハマスやイスラエル軍みたいに攻撃的でなくても、アメリカが我々に暴力の厚塗りをした結果(核兵器を二度も用いた罪)を立ち止まって思い出すくらい、強気に出ることも少しは必要なのではと。
「アメリカから、国際社会から嫌われたらおしまいだ」と八方美人しているから、映画『オッペンハイマー』の宣伝で見られたような原爆軽視の風潮が起こる。(正直まだ腹の虫がおさまっていない) 核廃絶がいつまで経っても進まない。

これが日本式「リアル・ポリティックス」であるならば、パレスチナ問題だって国際社会もろとも看過していた…なんてことになりかねない。好戦的はさることながら、こと勿れ主義も考えものである。

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2023年11月26日

Posted by ブクログ

2015年刊ということでイスラム国までで終わっていますのでその後は自分で補う必要がありますが、こちら、良書と思います。「パレスチナ問題」という題名ですが、「点」ではなく「面」そして「流れ」で追っていますので、背後にある絡み合った大国の事情もつなげて理解することができます。とてもよい頭の整理になりました。

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2021年05月31日

Posted by ブクログ

最後の憲法の話いらない‥これだけ厳しい現実を解説しておきながらなぜ9条を称賛できるのか、教えてくれ。

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2018年03月01日

Posted by ブクログ

暴力には暴力でしか戦うことができないのだろう?
憎しみは憎しみでしか塗り替えることはできないのだろうか?

ガザ地区に留まるパレスチナ人たち。
イスラエルを建国したユダヤ人たち。
お互いの想いが交錯したくさんの人たちが亡くなった。

場所は変わりアフリカ。
報道規制があるなかで、インターネットの発達、Facebookへの投稿、
自由に発言できる力が、アラブの春を呼び起こす。
しかし自由は暴力でなぎ倒されてしまう。

今もなお続くイスラエル国の意味が少しわかった気がしました。

(以下抜粋)
○血縁を重視してモハメッドの従兄弟のアリがいいって言う「シーア派」と、
 血縁に関係なく皆から優秀な人を選ぶほうがいいっていう「スンニー派」(P.58)
○「最後の審判」を信じる一神教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、普通火葬は避けられる。
 死体は土葬され、墓の下で最後の審判の日によみがえるのをじっと待っているニョだ。(P.67)
○だって、エジプトじゃ、100%民主的な方法―――デモで、
 それも多くの若者が命をかけて非暴力で腐敗した独裁政権を倒した。
 そしたら巨大な軍の暴力―――
 クーデターでひっくり返されたんだぜ!
 しかも、若者は機動隊を襲った罪で無期懲役だよ!
 「イスラム国」は言うんだ。
 「平和的なデモをいくらやっても意味はない。
 こうなれば実力行為だ。暴力に訴えなければダメだ!」。(P.86)

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2017年01月01日

Posted by ブクログ

2015年前半までのパレスチナ問題を解説。前著に続いて、簡潔で分かりやすい。

あとがきを読むと、筆者の見方にも偏りというか、これはこうであると考えるものが見えてくる。それでも、ある特定の視点から物事を捉えた後に、反対側から見ると、全体像を立体的に理解できるものである。

そう考えると、本書を読んで終えてしまうのではなく、関心を持った箇所をさらに学び、理解を深めていくことが良いのだろうと思う。

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2016年05月06日

Posted by ブクログ

最近の中東情勢のおさらいに。
アラブの春のころはまさかこんなんなるなんて思ってなかったよなあ・・・。

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2015年11月20日

Posted by ブクログ

2015年刊行の本書であっても近刊のように読めてしまうほどに、国際問題の課題解決は難しいということか。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

前作「まんが パレスチナ問題」はユダヤ人とパレスチナを歴史的に振り返るのに役立ったので続編となる今作品も手に取ってみた。物語の設定は前作から10年後。農園の約束を交わしたニッシムとアリが出会うシーンに始まる。ニッシムはイスラエル人で兵役を終えた後。パレスチナに住むアリとは双方の言い分に乖離がある事に気づき始める…。
戦争は外交の延長戦と言われる。話し合いで決着のつかない問題は最終的に力対力の構図をとる。イスラエルとパレスチナも長年その様な歴史を繰り返してきた。イスラエル側も首相が変わる度に対パレスチナ政策は変わるものの程度の差こそあれ威圧的な態度は変わらない。いや変われないといった方が正しいかもしれない。国民はパレスチナ強行姿勢をとる政治家を支持するし、双方が小規模大規模の戦闘・小競り合いを続ける。武力には武力を、復讐には復讐のスパイラルは変わらない。
アラブ世界はチュニジアのジャスミン革命に始まりエジプトやリビア、更に広範囲に革命的機運が広まった事で、一気に複数の独裁政権が打倒された。しかしその様な混乱した政治状況で従来からの過激なイスラム組織や国境を持たないイスラム国などが力を付け、益々混沌としている。背景にはSNSや動画サイト、検索サイトに国際的なハッカー集団の協力などネット社会を通じた圧倒的な拡大と拡散スピードにあると思われる。そうした仮想空間では人の移動やモノの流通よりも情報の伝播スピードは圧倒な早さを持つ。混乱に乗じて力を蓄えるイスラム国などもネットを駆使した世界規模の勧誘を続けており、傾倒する若者も少なくない。原因の一つは増加の一途を辿り世界に移民していくイスラム教徒の迫害がある。日本でも一時期はイスラム原理主義=テロ組織的な報道が大半で、ムスリムの人々に対する静かな恐怖心が植え込まれた。小さな恐怖が迫害を生み、ネットやニュースで流れる自爆テロに恐怖や誤解がさらに助長され、最後には迫害や憎しみにさえ変わっていく。大半の人は情報だけに支配されてしまう。
パレスチナ問題が平和的に解決されるためには、本書で言うネルソン・マンデラのような「相手を理解して許す」心がなければ難しい。
争いを道具に使う国や人々がいる限りは実現は程遠いが、イスラム教カリフを名乗ったバクダディも違うやり方であればアラブ世界の統一と平和を実現していたかもしれない。人権問題は彼ら自身が解決する問題だし、我々の価値観だけを押し付けてはいけない。バクダディがいなくなっても、根本的な考えの差や、復讐のスパイラルが消えない限りは第2第3のカリフが登場するだけかもしれない。
平和は尊いし誰もが望むもの。血を血で洗う世界に涙を流すのは女性や子供、お年寄りなど社会的に弱い立場にある人達だ。この様な漫画から先ずは知る事、そして平和について改めて考えたい。パレスチナだけでない。今日もスーダン内戦では多くの死者や怪我人が出ている。人は争いを止めることは出来ないのか?そんな事はないと信じ続けたい。

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2023年04月22日

Posted by ブクログ

前作(2004年末)末尾で語り手のPL人とユダヤ人とが“民族”の無意味を鳴らしたが、’03年イラク戦争、’06年末フセイン大統領処刑にともない旧政権バース党を公職追放したことで「かつて有能だった官吏」がシナイ半島、および移民にまぎれてEU全体に拡散し“聖戦”ジハードを唱える「イスラム国」の原資となった。イラクは少数のスンニー派(世俗主義)が多数派(厳格主義)シーア派を押さえていたが(対立するイランはシーア派政権)、「自由な選挙」で選ばれたマリキ首相は米占領軍撤退後、スンニー派副大統領に欠席裁判で死刑判決…
 イスラエルは日本と並ぶ「アジアの(民度の高い)民主主義国」である。パレスチナが国際的に認知されれば、≪敵意の海≫に浮かぶユダヤ人の国に対して人口がより多い橋頭堡ができ…最終的には再度≪大離散≫する以外のユダヤ人は抹殺されることだろう。アラファトPFLP議長はポロニウムという前代未聞の手段で暗殺された(おそらくロシアに)/「米国はユダヤ資本に配慮してイスラエルの肩を持つ」とするがWW2最中にFDRが受け容れを拒否したのはトラウマでないか?ユダヤ人には石油のためにアラブに配慮していると見える。可哀そうは両方!
 エジプト・ムバラク政権は長期にわたる専制だったから、むろん腐敗していただろう、しかしそれを打倒することが幸福とは限らない。作者は馬鹿だから「非暴力で倒した」と賞讃するが、結局「銃にプラカードは勝てない」。さきにイランで「イスラム革命」で厳格主義政権ができ、中東で(サウジを除けば)唯一親米の政権が打倒されたことに何者かの意図が感じないでもない。≪民意≫は「大きい声」を出し手に銃を持つ者の側に傾きがち。アフガニスタンで秩序を回復したタリバンが支持されたように。昭和十五年に対米戦争が民主的選挙で支持されたように!
 文藝春秋2017年新年号「2016年の三冊」に4人もの人がフランス小説『屈服』を挙げた。極右ルペン当選を阻止するための妥協でフランス大統領にイスラム教徒が就任し≪融和≫政策がとられ…最終的に主人公がイスラムへの改宗を受け容れるマゾヒズム小説。「イスラム国(作者はISシンパと見られる)」に影響されたホーム・グロウン・テロを押さえるにはp127「移民の貧困や格差、宗教への差別をなくし、欧米が力で支配するのをやめることだニャ」フランスの第三子以降への手厚い支援はイスラム系住民の人口膨張となって脅威を与えている…
 苦い現実のあと、読者に舌触りが良いように「日本は奇跡の国」と治安の良さを賞讃する(忘れ物が盗られないなんてことは在日外国人が多い戦後にはありえない)。市民が銃をもつアメリカ社会は軍隊を文民が押さえる事の出来る政治システムでもある。戦後日本は軍隊を日蔭者とし卑怯にも防衛をアメリカに依存して「守ってくれるかな」とビクビクしているが。アメリカがさらに弱くなり、いっけん日本人と見まごう民族が乱入できるようになれば、生態系に外来種が入り込んで固有種を絶滅させるような事態になりかねないが?集団的自衛権に反対する勢力?

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2020年02月22日

Posted by ブクログ

「まんが パレスチナ問題」の続編で、その後の10年間(2005~2015年)を描いたもの。

前著と同様、わかりやすい説明で、ニュースなどで断片的に知っていたいろいろな話がつながってくる。

タイトルは「パレスチナ問題」なのだが、内容的には、アラブの春とその後、そして、ISの話が中心。

パレスチナ問題が改善に向かったわけでもなく、こう着状態におち入り、状況が悪化しているなかで、中東問題は、 ISやシリアなどの問題にフォーカスが移っていることをあらためて実感する内容。

パレスチナ問題は、今や、そうした中東問題との関連においてしか語ることができないようだ。

一時は、希望に思えた「アラブの春」も、その後の混乱のなかから生まれるのは、内戦状態であったり、独裁的な政権の復活だったり。。。。

独裁者を倒せば、なんらかの民主的なプロセスが生じて、より平和で自由な体制が生じる、という期待は、なんども打ち砕かれる。

最初は正義の人も政権にながくいると腐敗して、結局は独裁政治になってしまう。そして、体制を維持するために秘密警察や軍隊の力を使うようになる。

権力は腐敗する。絶対権力は絶対的に腐敗する。

という言葉をまた思い出してしまう。

そして、中東からの難民の増加は、ヨーロッパの混乱を招き、多民族に対する不寛容さをさらに強めてしまう。そして、ヨーロッパ社会から阻害された若者が、テロリストとしての訓練をうけて、ヨーロッパでテロを引き起こし、それがさらなる不寛容さを高める、という悪循環。

この循環をかえるレバレッジポイントはどこだろうか?

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2019年03月21日

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