【感想・ネタバレ】子供部屋のシャツのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年09月11日

心理描写がほとんどなく、
読者の共感を呼び起こさない。

赤川次郎らしい恐怖小説。

書き手と、読み手との間にあるのは、
通勤時間に読める読み物という位置づけしかない。

社会問題を解決したいのでもなく、
親の怨念だけを主張しているのでもない。

子供部屋のシャツが一人歩きしている。

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Posted by ブクログ 2011年05月09日

 その昔、初版で読んで、余りにも怖くて手元に置いておけなかった本。
 でももう一度読んでみたくて堪らなかった本。
 今日本屋に行ったら新装版を見付けて、飛び付く様に買い、一気に読んだ。

 前に読んだ時は子供だったし、今読んでも以前の様な怖さは感じないかとも思っていたけど、やっぱり滅茶苦茶怖かった…...続きを読む…(泣)。
 それが嬉しくもあるけど、夜中に目覚めたくないなぁ。

 昔読んだ時も思ったのだけど、本当に怖い話が好きな人からすると、特に怖くもない本じゃないだろうか。それなのに何で自分はこんなに怖いのか、ちょっと不思議な気もする。

 そういえば、山岸凉子の『わたしの人形は良い人形』という漫画も物凄く怖いのだけど、この本と雰囲気が似ている気がする。
 最早手に負えなくなった子供、というのが私の恐怖のツボなんだろうか。

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Posted by ブクログ 2012年11月19日

山に出掛けるときにザックに放り込んだ一冊。たぶん何年も(十何年も、二十何年も)前に手にした本なんだろうな。中身はまるでおぼえちゃなかったけど。

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Posted by ブクログ 2012年01月10日

“何だろう?何かが、幸子の記憶に触れたのだ。
二階に上ると、幸子は、無人の廊下を、見通した。たった今、人がいたのに違いない。気配がある。空気の乱れ、とでもいうべきものが。
「——どこにいるの?」
と、幸子は言った。
自分の声が、びっくりするほど小さく、震えている。——しっかりして!あなたは以前には教...続きを読む師だったのよ!
自分を叱って、ゆっくりと廊下を歩き出したが、
「そうだわ」
呟きと共に、幸子の足は止まった。
教師。教師だったころ。——その記憶に、あれが触れたのだ。
あの甲高い、男の子の笑い声が。”[P.151]

簡素な文章から滲み出る静かな恐怖。

“「久美。——パパだ」
佐田は、久美の部屋のドアをノックした。
久美が、ドアを開けた。
「パパ……。どうしたの?」
「終ったよ。——何もかも、終った」
佐田の言葉の意味を、久美は分からなかったろうが、しかし、あえて訊こうともしなかった。
「もう……大丈夫なの?」
「ああ。大丈夫だ」
佐田は、力一杯、久美を抱きしめた。
佐田の背中に、貼りつくようにくっついていた、汚れたシャツが、フワリと床に落ちたのには、二人とも気付かなかった。”[P.236]

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