【感想・ネタバレ】トッカン 特別国税徴収官のレビュー

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お金って怖い
お金に食われてはいけない。

グー子が本当の自分を見つめ直して、砕けていくとき、私自身もどきどきした。私も独りよがりになっていないか。誰かに嫌われるのは自分に原因があるのではないか。

でもそれってなかなか自分では気付けない。
人に言われた時、初めて気づいて、立ち直れないくらい傷つくのだろうな。

心がひりついた。

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2023年04月04日

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国税局の徴収官のお話。
そっか、税金滞納すると差し押さえされるって聞いたことあったけど、そういう仕事の人がいるのねー、と読み始めたけど、面白い。
どうやって売り上げをごまかし、どうやって集めたカネを隠すのか、滞納者と徴収官の攻防は面白い(人の仕事だからそんなこと言ってられるんだろうけど)

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2023年01月14日

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ネタバレ

トッカン 特別国税徴収官 (ハヤカワ文庫JA) 2012/5/24

徴収官奮闘記
2013年12月10日記述

高殿円さんによる国税に関しての小説。
高殿さんはライトノベルを中心に40冊以上も作品を出しているらしい。
普段読まないライトノベルの出版の早さに驚いた・・

本作はライトとか関係なく完成度の高い作品として仕上がっている。
鏡特管の元に鈴宮深樹(新人3年目)の奮闘ぶりが伝わってくる。

脱税したお金をどこに隠しているのか分からない喫茶店。
手強い銀座のママ・・
滞納を続けざる得ない工場の夫婦・・

後半になぜこの仕事で必死になって頑張るのか・・
公務員だから安定しているからというありきたり以外の働く理由を取り戻し成長する主人公の姿に感動できる。
主人公の心の声に共感し感情移入出来るからこそこれだけ面白く本書は読めるのだろう。

日本の労働者の大半はサラリーマンで税金は天引きが中心になる。
だからちょっと税務署と言っても縁遠いものかもしれない。
しかし、徴収官といういわゆるマルサとは違うけれども地味だけど重要な仕事をこなしている人達がいることを忘れてはならないだろう。

唯一気になった点は登場人物の名前で一見なんと読むのか分からない事が多かった気がしたこと。
そのまま読めない名前ならよみがなを全てにつけておいて
欲しかった。最初だけしか読みがついてないと後々読み返したりしなくてはならないので面倒だ。

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2021年12月19日

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トッカン(特別国税徴収官)付き徴収官のグー子の物語。税金徴収の裏にある物語やグー子の成長、なかなか面白い。シリーズを読むのが今から楽しみである。年末年始は読書三昧かな。

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2020年12月19日

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浸みる言葉って、ある。

弱っている心に、じんわりと砂糖の甘さのように広がる言葉が、ときどきある。

この表現いいな。とても共感できる。主人公が打ちのめされる描写がしっかりあるからこそ、鏡教官の最後の言葉に説得力がある。

続きが読みたい作品。

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2024年05月13日

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税務署の仕事は全く知らなかったので、興味深く読むことが出来ました。
サクッと気楽に読める作品。
主人公の性格はクセがあるので、初めは受け入れ難かったのですが、この主人公だからこそのストーリー展開で面白かったです。
続きもあるということなので続きも読みたいと思います。

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2024年05月13日

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お仕事小説として楽しく読める。
ただ、各キャラクターの描き方がやや大袈裟すぎる(キャラがたちすぎている)のが気になってしまって読みにくいのが残念。レッテル貼りをしておいて、実は見た目通りの人物ではない、というのがやりたいのかなとは思うが、最初のレッテルを貼りすぎなきらいがある。
そのせいもあり、主人公二人をはじめとしたキャラクターがどうにも好きになれず、ストーリーは好きなのにページをめくる手がとまりがち。次作はもう少し慣れて読みやすくなるだろうか…

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2024年03月07日

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専門分野のおしごと系エンタメは別世界にトリップできるようで楽しい。
税金ネタなので身近だし大切!とは思っても、ニコニコ源泉徴収の身では、節税の葛藤とは縁が薄い。せいぜい節約といえば国民年金かNHKくらい(クズ)

本作は法律コテッコテではないものの、あとがきになってマルサの女は法人相手、トッカンは個人相手という違いをやっと理解するようなハードさ。そこに貧困や自殺、詐欺といった問題が存在するということも知らなかった。お金に殺されないで、という主人公の叫びは悲痛だし、異世界だ。

またクセ強キャラ(Audibleナレーターさんのアニメ声もあって)であるずぼら系主人公のドタバタ感もすごい。セフィロスのようなパーフェクト上司も相まって、いかに共感できるかと格闘しながら読んだ。
自分の票田や天下り先に税金をつぎこむセンセたち。その怒りだけが共通項かも。市民側であるにもかかわらず、国家の大義との板挟みになる徴収官は大変な仕事だ。
きっとそれは、公務員全般にも言えるんだろうなと思った。民間なら淘汰されそうな変な職員もいるし。

あらゆる方面から挟まれがちな、日々まじめにがんばってみえる公務員のみなさんに頭が下がる思いがした。
シリーズがあるようなので全クリ目指そ!

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2023年11月01日

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世間では、公務員は安定していて、楽している…と言われがちだけど、逆に公務員という看板を背負っているからこその、プレッシャーも多いと思った。
一言で、誰かの人生を壊してしまう可能性がある…というのは、公務員以外の仕事でもあり得ることと感じ、身につまされる思い。
仕事に真摯に向き合おうと思えた作品。

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2023年08月26日

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特別国税徴収官、所轄のマルサのような仕事。映画のマルサは法人専門だが、こちらは個人の方の仕事。国税庁の仕事のことが楽しくわかる。人生の保険のために安泰な公務員の仕事に就いたが、むしろ憎んでいた国税庁で働くことの意義を学んでいく。

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2023年08月20日

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ネタバレ

 一応小説仕立てなのでカテゴリは、ビジネス以外、としましたが、税金はコンサルティングの中で重要な位置を占めます。

 現実の国税(税務署)も良く知っています。

 小説の中の話なので滞納者のために奔走するトッカンがでてきますが…

 税金の回収がなぜ冷酷か。「最大の犯罪は脱税、なぜならその影響は全国民に及ぶから」というのはうなずける。

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2023年08月13日

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おもしろすぎた。やはり、高殿円さんの小説はおもしろい。
ぐー子のキャラが秀逸。性格に賛否あると思うけど、私は嫌いじゃない。

税務署勤務の知人が、いつだったか「あまり好かれる仕事じゃないから、外では職種をあまり言いたくない」と言っていた。それを聞いた時は、そうなのかなー、くらいにしか思ってなかったけれど、この本を読んで「なるほどな」と思わされた。
ぐー子や鏡特官の言葉、2人が対する人たちの言葉から、はっとさせられることも多かった。

ドラマは観てなかったけど、この本の後半の怒涛の展開から、映像化されたらきっとおもしろいんだろうなと思った。
続編読むのも楽しみ。

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2023年07月02日

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お仕事系小説。舞台は税務署。特別国税徴収官(略してトッカン)とその部下の新米女性徴収官の話。優秀な上司とダメ部下、よくある展開だが、『マルサの女』みたいなシーンがあり、結構面白かった。

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2023年02月09日

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著者30代の作品は、TVドラマの原作本となった。スゴイ! 東京国税局の出先機関である税務署を舞台に、鏡トッカンの元で手強い滞納者に対する滞納処分を経験するぐー子こと鈴宮深樹の成長物語。相手の言葉に言い返せず「ぐ」と詰まってしまう彼女だったが、だんだん思ったことを言えるようになっていくのも、読んでいて楽しい。『マルサの女』とは違う、税務署職員の知られざるお仕事の姿がそこにあった。

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2022年01月22日

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特別国税徴収官という職業を初めて知った。
税金を納められない人の各々の人生のストーリーと、なんとか説得して納めてもらおうとする徴収官のやりとりが、物語となっているのでわかりやすかった。
主人公の女の子が、身近にいそうなくらいフランクな性格でより物語にのめり込みやすかった。

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2021年08月01日

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お堅いカンジなのかなーと思って読み始めたけど、予想に反してとてもコミカルで読みやすかった。主人公の葛藤がなかなか共感できる。だからなおさら、彼女のめげなさがまぶしい。世の中理不尽なことだらけで、一部のお偉いさんたちのおこぼれで生活させていただいてるんだなーとかごちゃっとした気持ちにもなった。税金が全部真っ当に使われてるなんて思ってないし、それでも恩恵だって山ほどうけてるんだけど。問題が大きくて深すぎて、どうしたらよくなるかなんて見当もつかない。まぁ大して税金納めてないけど。

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2021年05月28日

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懐かしい感じのノリだなーと思ったら10年以上前の小説だった。
さすがに古さは感じる……けど、そこが今読むと良さだったりする。
ドラマ版のぐー子、井上真央かー。そのキャスティングすら懐かしい。

最初は主人公の考え方にイライラする場面が多かったからこそ、後半の成長が印象的に映る。
ここからラストで急ぎ足で恋愛に繋げるのはちょっと無理やり感あるし、シリーズが続くならそこはもっと続刊でじっくり描いてほしかったなー。

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2021年04月22日

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税の徴収官、というのは設定として面白かった。
話としては今ではもう珍しくないまっすぐな新人女性と嫌な感じだけど実は主人公のことを気にいっている嫌味っぽい上司…というドタバタお仕事小説。
プロとして職務を全うするということについて考えさせられます。

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2021年02月14日

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税金滞納者を取り立てる皆の嫌われ者、国税徴収官。
実に因果な商売である。
査察は、税金を納めるように暴いて行くが、
徴収官は、とにかく税金を徴収する。
税が確定しておれば、あとは、取り立てるだけ。
内容的には、査察に近いこともしている。
毛皮、シャネルのセーター、愛犬までも、差し押さえする。
なるほど。なるほど。
そんな 国税徴収官に、紛れ込んだ ぐー子。鈴宮深樹。
学生のリクルートスーツを、社会人になっても着て、葬式女と言われる。
まるで、不思議の国のアリスに迷い込んだようだ。
上司は、怒った顔したハスキー犬のようなカガミ。
情け容赦なく、税金を徴収する。
カガミの ぐー子に対する 発言は 明らかに パワハラ、モラハラ。
それでも、ぐー子は、着実に成長していく。
最後に、ぐー子が、カガミに、感謝してしまうのが面白い。
「質問検査権」を振り回さないところが良い。

それにしても、カガミが、コーヒー好きで、
コーヒー店のコーヒーの品質を見破り、
それでカガミが秘密に告発するってあるのかよ。
店主の夫の浮気さえも、妻に告発する。
ちょっと、やりすぎで、暴走気味。

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2020年01月09日

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国税徴収官という仕事は知らなかったので、仕事内容や、業界用語?の部分など、楽しく読んだ。ただ、主人公の性格がちょっと… 今後の2人の関係がどうなるのかは気になるところ。

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2023年12月21日

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税務署を舞台にした小説ではあるが、良くも悪くも細かい仕事内容にはあまりフォーカスしておらず、割と想像の範疇にある。だから、税務署の仕事の世界を知りたいという欲求はあまり満たせないかもしれない。

しかし、滞納者には滞納者の人生があるというところを重視しているようで、それが物語に奥行きを持たせている。ただの勧善懲悪ではなくて、滞納者にはこんな悲劇が…みたいな単純なお涙頂戴でもない。

滞納者にもこれまで生きてきた人生の厚みがあるし、一方で人間なのだから衝動的に変化が起こることもある。
深樹が滞納者を前にお役所対応をしたことを恥じたのと同じようにハッとさせられた。

どんな仕事でもそうなんだよな。
客というのはただお金を持ってくるカモではなくて、その人にも生活があるということを理解してあげないと、いい取引相手にはなれない。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

テーマは面白かった。
国税庁の調査官が主人公。徴税というテーマで、物語が作られている。
法人部門をさんずい、個人部門をにんべんと呼ぶらしい。などなど。全く知らなかった専門用語に心躍る。

主人公らが対峙するのは脱税をした人々。
どこに、どのように現金をかくしているのか、というのはさながらミステリー要素。
答えが分かった時、なるほどそう来るか!と膝を打つ想い。

ただ、良かったのはそれくらいかなぁ。
キャラクターはよくある感じ。
ちょっと抜けてるんだけど暗い過去を持つ、若い女性が主人公。
そして、主人公の上司。一見、人の心を持たない、徴税が大好きなスーパーエリート。
それから、ライバルの意地悪な同年代女性。そして、ちょっと妖艶な謎多き女先輩など…。
ちょっとテンプレが過ぎる感じ…笑

ストーリーに関しても、割りとよくある展開かなぁ。

小説としては星3つくらいな感じ。
続編が出てるらしいけど、読むかは微妙なライン。
若い小説初心者向けの一冊かな。

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2023年07月22日

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特別国税調査官=トッカン
井上真央主演ドラマになった原作
見たけど覚えていないw
お仕事小説は読むのが進んでいいな
家も失い死ぬ状況で税金未納がある
そんな貴方に「滞納処分の停止」を
教えます・・・うまくいけば税金を
消滅できます(´・ω・`)でもダメよ

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2022年12月19日

Posted by ブクログ

トッカンこと特別国税徴収官のお話。鏡特官とぐー子、なかなか良いタッグを組んでストーリーも面白い(^^)

ただ鏡特官、ぐー子に対してそれは言い過ぎなんじゃというところがあって今でいうパワハラ?セクハラ?発言なのでは?? 

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2022年06月29日

Posted by ブクログ

最期までぐー子のことはあまり好きになれなかった。
お話としては面白かったけど。

その中で白川燿子のセリフがいい。
「この世にどんな極悪非道な悪人がいたとしても、一番多くの人間を殺しているのは紛れもなく国よ。死刑という法で、あるいは弱者の救済がおろそかで、予算の無駄遣いで、国は多くの人を見殺しにしている。」

今声を大にして叫びたい気持ちです。

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2022年02月21日

Posted by ブクログ

あの手この手で税金誤魔化しているのを取り立てる、そんな話かと思ったら、税金滞納が隠れ蓑だったりして二転三転。納税は国民の義務、その大切さを教えるのも税務署職員の大事な仕事ですね。まあまあ面白かったけど、読み続けるかは微妙。二人の個人的背景はいるのか?と思った。

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2021年10月30日

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Audibleにて。男性と女性の2人の声優による朗読だが、主人公グー子の口調がアニメのキャラのような声色。

ストーリーは京橋税務署を舞台とした2000年前後の話。滞納税額500万円以上の滞納者からの取り立てをする特別国税徴収官のアシスタントが主人公のお仕事成長物語。

男性と女性の仕事の切り分けや、中年男性のために若い女性がおつかいに行く設定など、そこかしこに現在の日本の職場で行われたら大問題になりそうなイシューが散りばめられていて、ここもと約20年ぐらいの世の中の変化を実感。

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2021年03月03日

Posted by ブクログ

トッカンを舞台にしたライトノベルな人間劇

●感想
 Audibleには池井戸潤をはじめサラリーマン小説が多くある。そんな仕事の酸いも甘いも知る本を期待して手に取ったが、かなりライトな内容。本書はあくまで、トッカンの仕事を題材に、主人公ヒロインの周りで起こるドタバタ人間劇がメイン。サラリーマン小説というより、ヤングアダルト。ヒロインの悩み方もちょっと20代半ばのモラトリアムな感じ。
 じゃあ、人間劇として面白がれるかというと、今の自分にはノリが若かったかも。登場人物の精神年齢が幼すぎるのである。日本のテレビドラマみたいな過度にキャラ付けされている人物が多く、感情の起伏が皆激しい。そして他人いちいち口をだす。「上司が部下の女子の化粧や服装に文句をつける」「女の同僚は主人公の実家の商店が脱税した事実を職場で言いふらす」「整形していて、化粧がうまい同僚が気に入らない」「公務員は安定していてムカつく。こっちは必至で働いても稼ぎも無いのに」...など、文句のつけ方が若い。皆他人に興味ありすぎ。そんなつまらないことで争い、悩まれても、感情移入できない...。せっかく「トッカン」という面白い職業にフォーカスしているが、上記のような人間劇が物語を推進するため、仕事本というよりヤングアダルトな印象を受けた(そもそも私が本書のターゲティングから外れているのだろうが)。

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2020年10月18日

Posted by ブクログ

2020.6.7
自分も若い時のツケがたまりにたまって何度か給料差し押さえの過去があるので、あの頃の感覚を思い出して吐きそうだった笑
主人公もその周りも滞納者側の目線で悩んでくれるタイプの人でまだ救われました。どうか、その気持ちを忘れない人しか徴収官になりませんように…
そしてどうかこれ以上税金が、特権階級の私腹の肥やしになりませんように…

ドタバタポップなお仕事小説と思いきや直面する問題が重過ぎて、中盤からは色々考えさせられ、目が離せませんでした。
鏡のキャラを考えても恋愛は絡めない方がよかったと思うが、面白かったです。

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2020年06月08日

Posted by ブクログ

『トッカン―特別国税徴収官』/高殿円

アクションやクライムサスペンスものが好きな自分の中でこの書籍はストーリーもジャンルも全くの異質なものでした。きっかけは、前職に関係したこともあって、読んだことでした。

そもそも、税務署や国税の徴収官を取り上げたもの自体が珍しい。

税金、とりわけお金が絡むことになると、やはり、とてもシビアな現実がそこにはあります。中小零細に限らず、個人事業主においても、みんな必死にわが道を歩いてる中で正直、きれいごとだけではないことも沢山あります。
そんな状況の中、主人公は泥沼の中に咲く睡蓮のように、汚れを知りません。汚れを知らない真っ白なキャンバスにどんな人間模様が描き出されるのか・・・

つまるところ、お金は人の隅々まで映し出す鏡なのだと思う。だからこそ、本質的な人間の部分がよく描写された作品です。

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2020年05月10日

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