【感想・ネタバレ】循環思考 ロジックツリーだけでは解決しない、複雑な問題を解決する技術のレビュー

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Posted by ブクログ

今までコンサル流の論理思考を学んできた身にとって、循環思考は新鮮でもあり、今まで何かモヤモヤしていた原因を言語化する気付きだった

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2024年02月13日

Posted by ブクログ

サマリー

循環思考とは、著者が提唱する社会システムデザインのための思考方法。社会システムとは、「生活者・消費者への価値を創造し、提供する仕組み」と定義している。一般的な表現をすれば、社会的課題を解決するために課題の構造を線形ではなく循環型で整理し、さらに解決方法も循環型で構築するという思考フレームワークである。

ロジックツリーやプロフィットツリーなどのリニア思考では、社会課題のような複雑な解決することは難しい。社会課題は、様々な要因が相互に影響しあい、さらに要因同士には因果関係があり、時間軸による変化があるからだ。
循環思考による社会システムデザインでは、課題を引き起こしている悪循環を発見し、新たな良循環を作ることでこの問題解決を目指す。社会システムデザインのステップは、次のとおりである。

1.「悪循環の発見」
 課題を引き起こしている「悪循環」を明らかにする。
 大きな課題の中でもその中核課題を特定するためには、悪循環を見つけることが
 適切な課題かどうかは、悪循環を描けるかどうかでわかる。

2.「良循環を創造」
 課題を解決する良循環を描く。
 良循環は悪循環とは無関係。「問題の裏返し」は答えではない。
 課題が複数ある場合は、答えを求めやすいものからアプローチする。
 

3.「良循環」を「駆動」するサブシステムの抽出
 良循環のより具体的な大枠の行動を示すもの。
 サブシステムは三つが適切。

4.サブシステムごとの行動ステップ記述
 サブシステム、サブサブシステムと掘り下げることでより具体的で詳細な行動が記述できる。

5.必要に応じてツリー状に分解する

社会システムデザインには、正しい答えや理想的な答えはない。自分の思考の枠組みを理解し、繰り返し考え、経験を積むことで身体知として身に着けることができる。

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感想

思考フレームワークとしてわかりやすくて有用。「問題の裏返し」は答えではない、悪循環が描けるかどうかが適切な課題設定であるかがわかる、といった指摘は今後問題発見解決を試みる際の意識していきたい。

ただし、「循環」だと要素の大小や階層関係、因果関係の強さなどが扱いにくいという弱点がある。肝心な情報収集や悪循環発見や良循環の組み立て方が経験則でしかなかったのが残念。

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2013年07月01日

Posted by ブクログ

成長という前提条件が変わり、変化が頻繁に
起こる現在において、リニアな思考法では解決
できず、大きな社会システムを考えることが必要
であり、そのために循環思考が重要。
なかなか難しい内容ですが、悪循環、良循環を
自ら手を動かしながら、何回も考えることから始めたいです。

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2012年10月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「●●」を「●●システム」とすると工学的アプローチが使えるというのはネタとして面白い。建築系学科出身というところがエンジニアとして共感しやすい。関係性はダイナミックなものである。筆者はそれを「循環思考」と呼んでいる。開放系としての散逸構造と同じ概念だと思える。

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2019年05月19日

Posted by ブクログ

問題の裏返しが解決策でないことを説く。悪循環を好循環に変えるにはどうすれば良いかに興味があったが、それには触れられておらず。

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2018年02月27日

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