気弱そうな主人公の八重樫ミツルは、謎のメイド・ドラエと出会い、否応なく武術の世界に足を踏み入れます。ドラエの指導のもと、多種多様なスタイルの格闘家と闘うことになるミツル。ドラエはなぜミツルの前に現れたのか、そしてドラエは何者なのか……?! 肉体的にも精神的にも成長を遂げていく主人公と、見やすく迫力のあるバトルシーンが魅力の武術漫画です。
武術の説明は難しくなりがちですが、この作品は、武術の特徴や仕組みが大変分かりやすく簡潔に説明されており、武術に興味があれば楽しく読めること間違いありません! 作品の中で紹介される格闘術のウンチクや、日常での身体の使い方が紹介されているのも大変参考になります。武術に興味がある人にイチオシの作品です!
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Posted by ブクログ
あっさり勝利したミツルの戦いに続き、今回はジローとその刺客として本家から送られてきた孫安福(スンアンフー)の試合。どうみても孫は悪人顔なんだか、ネタバレすると達人並みの使い手で実はそんなに悪い奴じゃない。普通ならジローに勝ち目はなかったが結果はまさに紙一重の勝利。その勝因がいいね。太極拳だけでなく形意拳に八卦掌をも操る達人の孫から見て、ジローも彼の父も太極拳以外を学ばずその純粋すぎるところに弱点があると言い放つ。しかし、最後に相打ちのように見えた発勁でジローに軍配が上がった理由こそ彼が太極拳士として純粋だからだと教えを与える孫。ほんと顔つきは悪いが師匠としての器がある。
後半はカイン王子の試合をちょろっと紹介し、褐色ロリとサバット使いが登場。ほんとにミツルが強くなってきたことを感じさせる9巻でした。