【感想・ネタバレ】中国共産党を作った13人のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中国共産党の成り立ちについて、日本語で客観的に解説している基本図書。上海の第1回共産党大会博物館での見学時に並行して購読した。

1)共産党の成立、特に1910年代後半においては、日本の影響は非常に大きく受けている。このことを歴史上どう評価するかは日中関係とのパロメーターであると思っている。

2)共産党設立の経緯は、第一次世界大戦終了後のパリ講和会議でアジアの民族主義が否決されたこと、これにより孫文の三民主義への失望が生まれ、中国、ベトナムをはじめアジアは、共産主義の影響を受けることになった。(この意味で中国共産党は、あるいみ国民的革命政党と分析することができる)。無論、1917年のロシア革命も大きく影響する。また、共産党の成立には、ソ連からも大きな影響を受けている。

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2020年04月05日

Posted by ブクログ

[ 内容 ]
一九二一(大正十)年七月二十三日、上海の高級住宅に十三人の中国人青年が集まった。
そこで行われた会合こそ、中国で「歴史的壮挙」とされる、中国共産党第一回全国代表大会である。
欧米列強に蹂躙された国土を取り戻すために命を懸け、過酷な運命に翻弄された十三人。
彼らの青春群像を丁寧にたどっていくと、従来、中国共産党が意図的に軽んじてきた、党創設にまつわる日本の影響が浮かび上がってくる。

[ 目次 ]
第1章 帰国子女だった李漢俊
第2章 維新號事件で検挙された李達
第3章 西郷隆盛に憧れた周佛海
第4章 日本びいきの思想家、陳独秀
第5章 芥川龍之介が目にしなかった上海
第5章 上海に勢ぞろいした社会主義者たち
第7章 中国共産党第一回全国代表大会
第8章 一九二七年、李大〓(しょう)の死、そして李漢俊
第9章 十三人の男たちのその後
最終章 取り違えられた写真―陳独秀

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月23日

Posted by ブクログ

 今年は中国共産党結成90周年。1921年上海。若者13人の会合が出発点とされる。恥ずかしながら毛沢東以外の12人はほとんど知らなかったが,それもそのはず,中華人民共和国建国時に党に残っていたのは毛と薫必武のわずか二名。残りは初期の運動のさなかで死んだり,離党して漢奸として処刑されたり,復党を果たすが文化大革命で弾圧されたり。状況がめまぐるしく変わり,生き馬の目を抜く世界。権力闘争のすさまじさがわかる。
 本書は,13人のなかでも日本留学経験のある4人を中心に,また13人には入らないが同じく日本に留学した陳独秀,李大釗の人生にも触れつつ,日本と初期の中国共産党のかかわりを描いている。西郷隆盛はずいぶん彼らに影響を与えたらしい。
 前提知識が乏しく,きちんと読みこなせなかったのは残念。

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2011年12月19日

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