【感想・ネタバレ】できるリーダーになる たった5秒の習慣のレビュー

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Posted by ブクログ

著者は、学習院大学卒業後、輸入家具販売会社を経て、1991年に中小企業診断士の資格を取得。翌年に事務所を設立。「楽しく・わかりやすく・具体的に」をモットーに幅広い分野での企業・店舗のコンサルティング・社員研修を行なっており、リーダー、メンバー双方の声を引き出して問題解決を測る手法に定評がある。

書に「売り場の基本がしっかり身につく本」「モテモテ販売員の接客術」「はじめての接客」等多数。

著者が新入社員を対象に行なった「理想の上司」のアンケートでは2009年において上位3つは
1位 適切なアドバイスをしてくれる
2位 やる気を引き出してくれる
3位 人柄がよく親しみやすい
と強固なリーダーシップを発揮するタイプより、人間味があって近づきやすく「自分に合わせてくれる人」が好まれるという傾向がある。

上記を見れば「考えが甘い」をいう意見もあるものの、今のような厳しい時代に社会に出ていかなくてはならない若者の気持ちを如実に表している。

それを踏まえた上で著者が考える「できるリーダー」とは、自分を支えてくれる周りの人々との日々のコミュニケーションに基づく信頼関係を大切にして、高い成果を上げる人。そして組織が追い求めるビジョンとミッションを実現する人と考えている。

本書では「できるリーダー」になるためのポイントを以下の3ステップに分けて説明している。
①空回りから脱出する・・・逃げずにチームのメンバーに向き合う
②信頼関係を構築する・・・仕事人としての責任感と働き方を示す
③厚い人望を獲得する・・・強さと包容力のバランスを磨く

リーダーシップを語る上で本書は、難しい表現や語句は一切でてこない。ひとつレイヤーを下げて現場よりに具体例を示しつつ、リーダーとして行うべきことを説明している。

仮名で登場する様々な事象で展開される具体例の中には自分も同じようなことをしていた。されていたというような「ハッ」とするようなテーマも数多く見受けられた。

自分が新入社員や少し前に実際に上司から受け、良い思いを受けなかったことの紹介等は現在の自分の立場で無意識のうちに行なってしまっていないかと考えさせられてしまう。

時が経つにつれて年齢が離れた人との関わりが会社でも多くなる。全て合わせる必要はないものの、バランス良く双方のプラスになるようには考えて行動していこうと考えさせられた一冊であった。

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2012年04月23日

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