【感想・ネタバレ】バーテンダー 10のレビュー

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Posted by ブクログ

たゆたえども沈まず、という話がこの本の中にありまして。
一見口うるさく説教くさく面倒くさい上司が大人の男にとって一番大事なことを部下に教えるという内容です。

パリ市の紋章に刻まれている一節、「たゆたえども沈まず(Fluctuat nec mergitur)」これは、どんな苦しい状況でもけっして倒れなかったパリを表現する言葉です。作中では海辺で潮がついてしまいどうしようもなかった葡萄を、畑の人が苦肉の策でコニャックにつかったところその潮加減が見事マッチして良質なものが出来たという話が添えられています。

大人の男は、どんな状況でもあがく、諦めない。沈むのは船だけではないんだぞ、と思い。良い言葉だなあと耽っていたら去年の手帳にもメモしてありました。
忘れっぽさと心に刻み込む難しさを痛感する一冊を記念に。

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2014年02月06日

Posted by ブクログ

バーテンダーという職業を通して、『神のグラス』と呼ばれる主人公の佐々倉溜が人間関係と人生へのヒントを与えてくれるしんみりと味わえる漫画。

主人公はバーテンダーとして輝かしい経歴を持つ一方で、なにか暗い過去を秘めている。そんな彼がヨーロッパから帰ってきて日本のバーを渡り歩き、この巻ではホテルで働いている。一流大学に受かるが進学せず、自分の道を突き進み、ストイックにバーテンダーという職業に没頭する姿は、変わった設定であるけれども、なかなかカッコイイ。

本作品ではかなりのお酒が紹介されていて、大人ならば読んでて退屈はしないと思われる。なによりも、お酒やカクテルの背景知識が散りばめられていて、小説や映画、歴史といった、人間の深みを演出するのにドンピシャなネタが満載が良い。掲載雑誌のカラーのせいか、絵がさらっとし過ぎてる感じがあるが、その分内容が十分に厚みを持っているので、ちょうど良いのかもしれない。

僕はお酒を飲む方ではないが、このようにお酒に関するストーリーをスマートに紹介している作品は読みやすいし、面白いと思う。
人間の性格や性質が露見するものとして幾つか考えられるものがあるが、その中の代表例として、『お酒』がある。飲むならば、カッコよく飲みたい。飲んで吐いての不毛な状態は簡便だ。「とりあえず、ビール」という思考停止気味のワンフレーズもなんかヤダ。
それでも飲む機会は生きている以上沢山存在するので、それならば積極的に迎え撃つしかないのではなかろうか。本作品によって、疑似体験でスタイルをなんとか学んでみよう。下戸なので。

この巻で一番印象に残った主人公のお師匠の言葉を最後に一つ。
「溜…プロになることは簡単だよ。本当に難しいのは…プロであり続けることなんだ」

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

Barの好きな人には、いいね。
カクテルの種類が覚えられる。
でも、バーテンダーには嫌な客になれるかも。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

サラッと読むにはやはり向いてる。各話のゲストの掘り下げが薄いが、展開が早く暗くなりすぎない。
やっとホテルのお姉さんがアタックを。

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2012年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

たゆたえども沈まず…
う~ん、いい話だ!
「写る魂」も1話で完結しそうなのに
2話構成で深みを増して面白いと思います。

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2012年02月20日

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