【感想・ネタバレ】日本の照明はまぶしすぎる ──節電生活の賢い照明術のレビュー

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Posted by ブクログ

日本の照明は高度成長期と共に明るくなったが、まぶしくなりすぎている。
もっと暗くしてかすかな明かるさを楽しもうと主張する。
家庭でできるアイデアを提案しているので、家の電気を消してろうそくで遊んでみよっと。 

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2012年01月27日

Posted by ブクログ

日本の照明が、いかに明るさ一辺倒で生活に入り込んで来たことが分かる。また、欧米先進国では、戦前から、その推奨照度が一律に上がって来ていることは、一種の豊かさの象徴であったり、作業効率化に根ざした変化であったのではと感じる。著者は、もっと照明の持つ演出効果を活用することやまぶしすぎる照明の弊害など、とても面白い視点で照明を語っている。

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2013年07月24日

Posted by ブクログ

高度成長期、蛍光灯のまばゆい光が日本人にとって豊かさの象徴であった。今や、無駄な光と必要な光の峻別の時代。震災時、街が暗いと感じた人もいたと思うが、慣れればかえって居心地がよいと感じた人も。見方を変えれば夜も昼も明るいなんてもったいない。著者は照明デザイナー。過剰な光を取り除いて心地よい暗さの提案をしていくことこそが果たすべき役割と言う。おなかいっぱいの光。おいしい光。おなかいっぱいでもおいしいとはいえない。

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2012年09月12日

Posted by ブクログ

かつて日本の照明はろうそくがにない、
和服の裾をそっと照らしてきました。

それなのに、
いまや夜なのかどうかわからないくらい
こうこうと照らす照明ばかりです

もっと、おちついた光を
社会にも家庭にも
とおもいました。

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2011年10月29日

Posted by ブクログ

私もこのジャンルの仕事をしているので、つくづく思うことを専業のプロとして本にしてくれている。ここには書かれていないが、「光は、影があってこそ生きる」ということを日本人はこの30年ほど忘れているんだと思う。谷崎潤一郎の『陰影礼賛』も基本的にはそのことを書いているし、誰もが知っているだろうが、トイレは落ち着く場所である。それは、光の強さが心地よいからである。
後書きで、著者は、2011年3月11日東京ビックサイトの「ライティング・フェア2011」の会場で東日本大震災を味わったという。私もその場所にいて、「ビックサイトは丈夫だから安全だ」と感じながらも、灯りの展示会場で明るすぎる製品を展示している場を襲った暗闇のような地震と電力問題が発生したことは私も著者と同じ感想を持った。ここまでの光は必要なのか?と。
5章までの内容については今更学ぶことはほとんどないが、6章の「電球ソムリエ」という概念は面白い。ワインのソムリエに比して電球を解説するのだが、そこにワインと同じように決まった「テイスティングコメント」を用意するべきだという。それぞれが、それぞれに「明るい」「明るすぎる」というのではなく、決まった用語を使い解説するという。著者の9分類はまだまだ検討の余地があるとしても、なかなか有意義な提案であると思う。馬鹿の一つ覚えで「明るいからいい」と言ってる人々に教えてあげたいものだ。
ちなみに我が家のリビングは16畳だが、4WのLED電球2球の8Wしか付いていない。それで困ったことは一度もないのである。

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2011年08月26日

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