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京極堂物では一番かな…。
すみません、数十年前に初版で読了w。
京極先生の作品は毎度毎度分厚い文量で、要るのか要らないのか分からない位の衒学趣味に付いていけるかどうかが、評価の分かれ目だと思います。「全然話が進まないじゃん!」と、途中で読む手が止まってしまう様な方は、早々に諦めた方が時間の無駄に成らないと思います。
敢えてタイトルは挙げませんが、正直文量の割に結果がショボい残念な作品も京極先生には有りますけど、その中でも今作は「長~い講釈をず~っと聞かされた苦労」がかなり報われる結末であり、推理小説としても大変貴重なトリック(と言えるのかw?)が用いられ、読後感は爽やかだと思います。
但し、こういう小説に中高生がハマると、夏休みの宿題や夏期講習の課題対策にものすご~く悪影響を与える、膨大な時間を使ってしまいますので、若い方々は心して読むようにww。
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加菜子と頼子のやつ、初読が中学生くらいだったのでほえ~ってなってたけど今読むと痛々しくて……自分の状況を忌んで現実の世界が価値のないものに思えるのは思春期あるあるだが、より切実に夢を見て、訳がわからなくなって……
冒頭の頼子視点はそういう思春期の傷つきやすさ、身勝手さ、切実さ、痛々しさを書いてるにも関わらず醜悪でなく、夜の散歩なんかは幻想的だとさえ感じさせるの、文章の力と私の思い入れ。
超能力者、霊能者、占い師、宗教者の下り、毎回読んで成る程と思うけどすぐに忘れる。
ラジオの喩えがかわいい。
自分の作品を排泄物だと卑下する無責任さに気付き狼狽し謝罪するまでをひとりでやるのとか、自分でもわからないひっかかりを京極堂なら説明してくれるだろうという信頼とか、関口のそういうところ……
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京極夏彦による百鬼夜行シリーズ第2弾。
本作は非常に複雑な構造を持っている。バラバラ殺人、新興宗教、少女の殺害未遂と誘拐事件などが複雑に絡み合い、物語が進行する。その合間合間に挟まれる箱の中の少女をめぐる描写がいかにもグロテスクだ。
本作のタイトルにもなっている魍魎が一つのキーワードとなっている。新興宗教にはまってしまった母親は娘に向かって「もうりょう」と口走り、教主は魍魎退散をお題目にする。魍魎とは何か、もう一つのテーマとなる。
本書は3分冊の1巻目だが、冒頭から半分くらいまでは本シリーズの主人公ともいえる京極堂は登場しない。京極堂を中心とする友人たちと本作の主要な役回りを演じる人たちが語られていく。物語がどんな方向に進むのか、全く予想がつかない。
一方で、本シリーズの特徴ともいえる、京極堂によるウンチク解説が後半に待っている。その掘り下げ方は尋常ではなく、もはやストーリーそっちのけで解説されても興味が後を引くほどの分量に圧倒される。この、悪く言えば長すぎるウンチクが気にくわない人もいるだろうが、これがあるとないとではこのシリーズの魅力が大きく変わってくると思う。
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初めての京極作品。
序盤からぐいぐい引き込まれていく。
全く違う事件なのに根幹にあるものは同じで、みな複雑に、いや必然的に絡まっていく様子がとても面白い。
私は、頼子と加奈子の関係性が好きだった。
少女時代特有のにおいがして。
最後もきっちり謎なきままに解決(?)して気持ちはすっきりしないものの、読み終わった!という満足感が得られる本だと思う。
(上・中・下読破)
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と、いうわけで、漸く読み終えた。
思ったより早かったのは分冊マジック。
みっしりみっしりほう!(9/6)
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ついに読み始めた。いつ頃読み終わるのか誰か教えて下さい。(8/9)
Posted by ブクログ
小難しそうな文体で始まったので、読みにくそうだなあと感じたけれど、読み進める内にどんどん引き込まれていく。一気に読んでしまいました。
登場人物各々の設定が深くて、リアルな人物像が浮かんで来る。
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祖母が亡くなつたので急ぎ歸省した。
『匣の中の娘』の一文で始まり、同じ言葉で締めくくられる上巻。
久保が紡ぐ幻想文学の世界と平行して展開されるバラバラ殺人と加菜子と頼子の物語。
絡新婦まで読んで、もう一度読み直すと加菜子に対して思うことが増します。
今回のおちゃめな京極さんは鳥口君との初対面とオカルト談義で自分で言った区分を気に入った辺りですかね。
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一度読んでしまったら最後
もはやこの本を読むことをやめるわけには
いかなくなります。
ある意味恐怖の本ですね。
いろいろな視点が展開されてきます。
まだ上巻ゆえにそれらはまだ
点と線ではつながりません。
非常に歯がゆく感じてしまうほど
面白い本です。
そのほかでは
京極堂の人物そのものが非常に面白いです。
でもそれに付き合わされる関口は…かわいそうですな(笑)
奇怪な事件にしても
仕掛けが気になって…
ねむれなくなりそうです。
Posted by ブクログ
京極堂シリーズ
自分たちの繋がりを信じる楠本頼子と柚木加菜子。深夜の駅での加菜子の転落事件。電車にひかれ重傷を負った加菜子。電車に乗り合わせた木場修。木場の憧れる女優・美波絹子の登場。加菜子の姉・陽子と名乗った絹子。絹子の取り巻き雨宮と増岡。加奈子を収容した謎の施設。関口の短編集発売の話。久保俊公との出会い。久保俊公の小説「箱の中の女」。関口の知り合いの事件記者・鳥口に巻き込まれた取材。謎の函の警備に付く木場。連続バラバラ殺人事件との関係。函を訪れた福本巡査と頼子。病室から消えた加菜子と殺害された増岡、失踪した雨宮。鳥口の取材する新興宗教・御筥様。御筥様の信者の名簿とバラバラ殺人の被害者の関係。京極堂への相談。
2011年6月2日再読
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京極氏のデビュー作に続いて読もうと、
分厚い一冊版を買う勇気は無く、あえなく分冊版を買いました。
やっぱりおもしろかった!
引きずり込まれた!
まだまだ読んでいない作品が残っているので
楽しみが続くので嬉しいです。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
14歳の楠本頼子は、憧れの同級生柚木加菜子と親しくなり、ある日二人で湖を見に出かける。しかし加菜子は、駅のプラットフォームから転落し瀕死の重傷を負う。加菜子を轢いた列車に偶然乗車していた東京警視庁の木場修太郎は、加菜子が運ばれた病院で恋焦がれていた元女優美波絹子と出会う。加菜子の姉である絹子(本名陽子)は、加菜子を絶対に死なせないと宣言し、巨大な箱のような「美馬坂近代医学研究所」へ加菜子を移送する。その後陽子のもとに加菜子の誘拐予告状が届き、警察による厳重な警備にも関わらず、加菜子は忽然と姿を消す。一方作家の関口巽は、カストリ雑誌の編集者鳥口守彦とともに連続バラバラ殺人事件と穢れ封じ御筥様との関連を調査することになる。御筥様の信者リストには、バラバラ殺人事件の被害者と思われる少女や新進気鋭の作家久保竣公の名前があった。二人は京極堂こと、陰陽師の中禅寺秋彦に助言を求める。
【感想】
冒頭から何度か挿入されている不気味な話が、最後に久保の書いた小説とわかるまで、終始気になった。ハコが全てに共通している理由、それぞれの事件や事実がどのように関連していくのかなど、謎が多く次も楽しみ。京極堂のうんちくが少々長く、読むのに時間がかかった。あらすじ書くのも時間がかかった。
Posted by ブクログ
京極夏彦の和風ミステリー、「百鬼夜行シリーズ」の2作目。分厚過ぎて文庫本が"匣"型になってしまったことで有名(?)な本作、『魍魎の匣』を手に取ってみた。(手に取ったのは、取り扱いに良い分冊版。)
中央線武蔵小金井駅で発生した人身事故。重傷を負いながらも一命を取り留めた女学生・柚木加奈子。「加奈子を――死なせはしません」、加奈子の姉・美波絹子、もとい柚木陽子は決然と言い、加奈子を森の中に佇む正方形をした異様な建物「美馬坂近代医学研究所」へ運び込む。警察によって過剰な程の警備体制が敷かれる謎の研究所。そんな中、身動きが取れないはずの加奈子が研究所から姿を消してしまい―――。
その素性に謎を秘める加奈子。加奈子の転落事故に居合わせた、彼女との"運命的な関係"を妄信する同級生の頼子。突然引退して世間から姿を消していた元女優で加奈子の姉である陽子。そして、陽子が加奈子を託した「美馬坂近代医学研究所」の所長・美馬坂幸四郎。彼らの秘められた関係を明かすための鍵は、同時期に発生する「連続バラバラ事件」と、その被害者を繋ぐ「穢封じ御筥様」と呼ばれる宗教集団なのか。まだまだ物語は始まったばかり―――。
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引き込まれます。雰囲気が良い。魍魎と名乗ってるわりには、オカルトに傾倒せず、けっこう普通のミステリーとして読める。怖さは無い。しっかし「京極堂」って自分好き過ぎだろ、ってくらい理想化された自分の姿を表現してるんだろうな。
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まだまだ導入。
連続バラバラ殺人事件と、怪我をして怪しい研究所で治療されている加奈子がどうつながっていくのかが見もの。
箱を使った怪しい霊能者が絡んでくるのだろう。
京極堂の超能力者、占い師、霊能者、宗教家に関する薀蓄のくだりがやたらと長い。まあ面白いけど。
Posted by ブクログ
京極さんはハマるのわかっとったから
ずっと手を出さずにきたんですが
試験期間って関係ない本読みたくなるよね~あるよね~…
榎さんが出てきたときの安心感ったらない。
Posted by ブクログ
加菜子の転落事故やバラバラ殺人、「御筥様」など、たくさんの事件が起こり、たくさんの怪しげな人物たちが登場しますが、どれを取ってもまだまだ序章といった感じ。これから先の展開の予想が全く出来ません。
しかし、私の大好きな榎木津さんが名前しか出て来なくて残念です。
Posted by ブクログ
京極堂シリーズ第2巻。
面白い。心理効果が更にスケールアップしてる気がする。
だが、なぜ上巻の最後のほうまで読んで、その後ほったらかしなのか…。
謎。。。
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『ええ、仏頂面の石地蔵ならひとり座敷にいます』
百鬼夜行(京極堂)シリーズ第二弾。
第49回日本推理作家協会賞受賞の超絶ミステリ(下巻のあらすじより)
ミステリ・・・?これやっぱりミステリなの?
まあミステリの定義にも依るとは思いますが。
これをミステリに分類するのは異議を唱えますが、「超絶」という言葉で形容するのには納得です。
私もkろえは至高だと思う。2冊目にして京極夏彦は絶頂に達した。
もちろんこれから先も魅せられずにはおれない物語が紡がれるのですが。
これは木場修の話です。今の時代に生きる私には彼の考えがちょっと理解しづらかったですが、純情なんだな、と思いました。
それにしても関口くん視点だと榎さんは変人ですが、それ以外だと常識人ですよね。
それとも榎木津パパと話してるからかな?
このお話は京極堂のちょっとした過去なんかもあって、マストな一冊です。
関口くん、京極堂、榎さんのちょっとずれた友情がおもしろい。
09.03.01 記
Posted by ブクログ
京極夏彦の魍魎の匣を読みました。箱に詰められた美少女がきっかけで、登場人物がつぎつぎに魍魎に魅入られて彼岸の境界を越えて行ってしまいます。禍々しい物語で、京極堂の薀蓄を延々と聞かされる物語でしたが、今回も楽しめました。そして、今回は木場修の物語でした。脇役の役どころと思える木場修の物語が語られていきます。ところで、この物語を読みながら私が連想していたのは...私はテーブルトークRPGを遊んだことがなかったのですが、昨年はじめてクトゥルフに誘ってもらいました。物語は高尾山の奥にある怪しい寺院が舞台で、秘密の儀式が行われている、という設定のシナリオでした。マスター(クトゥルフなのでキーパーですかね)の、だちゅらさんのお話とおどろおどろしい呪術の資料を見たり聞いたりしながら、仲間と一緒に冒険していくというお話でした。なぜか、このお話を読んでいると、RPGに参加していたときに感じた感覚と同じ感じを持ったのでした。
Posted by ブクログ
初めての京極作品。
前半の不穏な雰囲気にいまいち馴染めなくて読み切れるか不安だったけど、後半の関口鳥口京極堂でオカルト云々を議論してるシーンは楽しく読めた。妖怪ファンタジーかと思ったけど、意外とリアリティーな要素もあるらしい。
続編も読んでみようか迷うところ
Posted by ブクログ
この上巻ではこれから話が始まっていく所って感じの部分だけどすでに面白いよ。これからどうなって行くのか全然読めない。ワクワク感が半端ない。まだ全貌が分からないから★3だけどきっと面白くなるに違いないよ。同時進行でのシーンの切り替えがあるけど、そのどれにも引き込まれるなぁ!あと安定の京極堂との座敷の会話が100ページ位続いていてスゴイ(╹◡╹)
Posted by ブクログ
こちらも再読。
「姑獲鳥〜」より覚えているだろうと思いきや、読み返してみると薄ぼんやりとしている私の記憶。
かなり無骨なイメージの木場修が恋をする。
結末は覚えているが、そこにたどり着くまでの過程がスッポリと抜け落ちている。
京極本は余りにもレンガなので、再読では分冊にしてみた。
Posted by ブクログ
相変わらず理論展開が小難しいけれど、こういうのに慣れると頭が良さそうな話し方ができるのかなぁ?
バラバラ殺人とか、匣のなかに女の子を入れておくとか、なんだかダークさが惹きつける雰囲気小説だよね。
登場人物たちのキャラが立っているから、わかりやすいような気もするけれどね。
Posted by ブクログ
まだ序章でよく分からないことだらけ。とってもワクワクします。占い師、宗教者、霊能力者、超能力者についての京極堂の講釈になるほど、と思った巻でした。
Posted by ブクログ
京極堂シリーズは全て分冊で購入している。
感想は下巻に。
上巻で京極堂が出てくるのは遅めだけど、出てきた瞬間からいつもの京極堂で語りに引っ張り込まれる。
Posted by ブクログ
初の京極作品。
感想はまとめて「下」に。
しかし、、、読み応えありますね。
圧倒的な文字量と情報量に「??!!」となりながらも、
なんとか頑張って読み続けてます。
Posted by ブクログ
連続バラバラ殺人事件、武蔵小金井駅で発生した美少女転落事故などの事件が起き
主人公は連続バラバラ事件とある宗教の接点を見つけるそしてそれを解き明かそうとする
美少女転落事故では入院だった少女が突然姿を消してしまう。。
これ、映画化してるそうなので読んでみました。
が
上なのでまだ内容はよくわかってません。
でも、中々面白いので次の中の苦にならないと思います。
Posted by ブクログ
74/100 No.5「長門有希の100冊」
06年 『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』で第49回日本推理作家協会賞 長編部門
07年 映画化、08年TVアニメ放映
なにかと話題の小説なのかも・・
時代は昭和のはじめ(か?)、少女の事故とバラバラ殺人、おんばこ様という宗教との関係は・・
立方体の窓の無い不気味な研究所の病室から少女が消える。
さんざんぱら話を広げて中巻ではどうなるんだろー
どんどん引き込むお話の展開であることはたしかだぞ。
Posted by ブクログ
上巻なのでまだ何とも言えませんが、続きが気になる展開です。中・下を読むのが楽しみです。京極堂の蘊蓄は相変わらず、理解できたような出来ないようなですが、前作よりは納得出来る内容でした。鳥口君は優秀ですね〜。