感情タグBEST3
Posted by ブクログ
同乗したバイクで事故に遭い、恋人を亡くした主人公、泉美。
彼はいなくなり、そして自分自身は"今"生きている。
目の前で恋人を亡くしたショックで、
事故当時の記憶をどうしても思い出すことが出来ない彼女が
空白の時間を取り戻し、事実と向き合っていくストーリー。
トレイラーや作品紹介を読めば、
決して物理的なハッピーエンドにはならないだろう、、と
誰でも予想は出来るけれども、
事実に迫るたび、主人公が感じる動悸や恐怖を同じくして感じ、
胸が苦しくなる1冊。
冒頭から、既に彼女は恋人を失っている設定から始まり、
"今"と、"過去"を行き来するような展開になっています。
(これくらいならネタバレにならないです?よね?)
最期まで一緒にいたはずなのに、どうして思い出すことが出来ないのか。
自分自身の感情と、精神的な身体反応がバラバラになった状態で
何のために事実を知ろうとして、事実を知ってどうするのか。
「主人公の再生」と一言でまとめてしまうと簡単に聞こえますが、
向き合っては背を向け、立ち向かっては逃げ出す主人公の姿は
誰もが共感できる姿のような気がします。。
原作と映画は若干設定が異なるようですね。
(…といっても、映画は観ていないのですが)
原作は主人公の女性を追っていますが、
映画はなんとなくだけど、恋人にもスポットがあてられているような気がします。。
Posted by ブクログ
大切な人が自分を守った事により死んでしまったらどうするだろう。
今まで会えてたのに、会えなくなったらどうやって生きて行けばいいんだろう。
自分だったらどうするだろう…。
大切な人がいるだけに、自分の事の様に読んでしまい、胸が締め付けられました。
多分あたしだったら現実を受け入れられずに誤魔化して生きて行くと思う。
本当は、辛い事に向き合う事で強くなれるんだろうけど…。
映画も見てみたい!
Posted by ブクログ
私は結婚してて大切な人がいるから。その人を失うことが怖い。居なくなって初めて気づくことってあるんだろうな。日常も、見える景色も違ってくるんだろうな。ってことを考えた本。ジワジワ来たが、クライマックスがボンヤリしてて肩透かし。
Posted by ブクログ
解説にも書いてあるように、相手が最初から死んでいる話はあんまりないと思う。
泉水がなくしてしまった淳ちゃんとの最期の10分間の記憶を取り戻すまでの再生の物語。
Posted by ブクログ
先がよめてしまう内容。おもしろくない内容…というわけではないけど、先がよめてしまう分、すぐに飽きてしまうかも。
個人的には、言葉の綴り方があまり好きではない。ただ、わかりやすい表現がほとんどなので、とっても読みやすく、すぐに読み進められる。
Posted by ブクログ
予想はできるけど、失われた記憶を取り戻す場面で、うるっときます。
映画は見ていませんが、事故の瞬間の描写は、きっと映像では目を背けたくなる内容で、小説だから表現できたのではないかと思います。
さらっと読めます。
Posted by ブクログ
同乗したバイクで事故に遭い、泉美は恋人淳一を失う。トンネルの悪夢にうながされ、彼女は失った淳一との最後の記憶を探り始める。うぅ、切ないです!必死に淳一との最後の記憶を取り戻そうともがく泉美にぽろりです。見つけた真実の記憶も悲しいです。でも再生の物語でした
Posted by ブクログ
独特な文章で戸惑うところもあるが、泉美の痛みというものが物語が掴めてくる後半にかけてひしひしと感じられる。
たとえそれが残酷な真実だったとしても、淳一を忘れたくない・最後の記憶を知りたいと傷つきながらひたすらに追い求める泉美の、一種の美しささえ感じられる純愛の物語。
Posted by ブクログ
借り本。
高校時代から恋人同士だった淳一と泉美。同乗したバイクで事故に遭い、淳一を亡くした泉美。そんな彼女が立ち直り、生きていく決意をする軌跡を描いたストーリー。
読み始めの部分が抽象的でわかりにくかったというか入り込めないというか。
読んでいくうちの答えがわかってきて。
あそこのあの表現はこれだったのね・・・みたいな。
同乗してたバイクで恋人を失ってしまった悲しみ、辛さ・・・。
それはその当時の記憶を忘れてしまうほどの衝撃を与えていたんだと思うと胸が苦しくなった。
ただ・・なんとなく断片として残った記憶によって、必要以上に苦しみを感じることになっていた泉美の描かれ方はちょっとせつなかった。
そこまで苦しめなくても・・・みたいな。
本当は覚えてたのでは?とか思ってみたりもしたけど、それは読者的にも意地悪かな。
悲しみを乗り越えていく手段、方法は人それぞれなんだと改めて思わされた。
ただ・・大事な人を失くした人は同じ経験をした人がみるとわかるものなんだなぁって。
出雲で出会ったおばあさんと泉美の会話で思わされたし、そのやりとりで泉美自身が救われたような気がした。
そこまで引っ張った展開をさせたのかも?!
この本を読んだのはあの地震のあと・・。
ある日突然、大切な人を失うこと・・・読んだあと、なんともいえない感覚が心に残った。
うまくいえないけど・・・かなりせつない気持ち。
現実は・・・立ち直るのはホントに大変。
泉美みたいに、ある意味簡単ではないのかも。
いや・・・そんなに簡単なことではない!
Posted by ブクログ
涙でページがめくれない。
と巷で話題になっていたので本屋さんで探しまくってやっとの思いで購入に至りました。
確かに、凄く切なく、途中で涙が溢れ出ました。
でもこの手の文章、どっかで読んだような…と言う何ともしっくりこない所が残念。
女性の前向きさには勇気をもらいまし!
Posted by ブクログ
事件の後の日常生活で何度もフラッシュバックしてくる夢の描写はぞくぞくさせる何かがあった。そのわりに、必死に求めていた事件当時の記憶がちょっとシンプルだったかな。映画化されたことでもっとドラマチックなものを期待してしまったせいもあると思うけど。最後のおばあさんが出てくるあたり、物語をキュッと引き締めてくれてよかった。
Posted by ブクログ
久しぶりに買った本。
恋愛小説が大好きだけど、序盤にキーパーソンが死んでしまうという展開をするものは初めて読んだ。
登場人物が少ないながらも一人ひとりがとても個性的で、でもどこにでもいそうで、そんな不思議な感覚を持ちました。
ラストにわかる衝撃の真相を読むのが辛くなりましたが涙が止まらなかったのも事実です。
映画化しているようですが見ていないのでDVDが出たら借りようと思います。
Posted by ブクログ
一人の女性が、彼氏を事故で失ってしまい、その真相を徐々に思い出していく。
それほど難しい話ではなく、真相といっても恋愛小説に似たものなので、
めまぐるしい展開や大どんでん返しはない。
軽く読める一冊。