【感想・ネタバレ】網走発遙かなり 改訂完全版のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

島田荘司氏の作品として突出した高評価ではないのですが、それでも★5とせざるを得ません。最大の理由は、圧倒的な文章力です。特別美しい言葉や巧みな表現が際立つ訳ではないのですが、実際はそれらが散りばめられているのにもかかわらず、余りに物語に引き込む力が強すぎて気が付きません。文脈、表現、句読点の位置など...続きを読むに不自然さや引っかかる所が無さすぎて、目から入った瞬間にイメージに変換されてしまうからです。
氏の作品には人の弱さや社会の影の部分を書いたものが多い印象ですが、それらをぶち壊す個性と魅力を持つ探偵を合わせることで万人に愛される作品へと昇華されているのが御手洗潔シリーズかと思います。それと比較すると、この作品の読後感はあまりいいものではないですし、読んでいる間の“やがては御手洗潔に癒される”という安心感もありません。それでもページをめくる手が止まりません。
もちろん★5なのは文章だけでなく、ストーリーやミステリとしても、しっかり楽しめます。また後味もそれほど悪いものでもないので、あまりネタバレに触れる前に読むのが正解かと思います。

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Posted by ブクログ 2024年01月24日

4編の短編であるが、奇妙な行動を
する近所の老人、ピエロ、乱歩に魅
せられた女性の3つの短編が最終章
に繋がる。
乱歩のストーリーは、今年24年に
映画化されるという。
映画化に当たり、発表された俳優
をイメージしながら読むと、俳優
のイメージに合うか想像しながら
楽しめた。
一章の、家族が破滅に向...続きを読むかう描写
は、島田荘司独特の暗さがあって
良かった。
映画は、観ておこうと思った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月20日

成城で完結する短編集かと思いきや、里美家のファミリーヒストリーみたいな話だった。というか笠井老人の人生の話?
乱歩の友人について書かれたエッセイが実在するのは驚いた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月10日

文庫が再販されたことを契機に、再読。前最初に読んだ時から好きなストーリー展開。
化石の街は、最初に読んだ時池袋西武の書店の記憶がはっきり残っていたので特に印象深く覚えていた。街中が深海になる、という感性も好き。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

「改訂完全版」ということで再読。
すっかり内容を忘れていました。

東京の高級住宅街で起きる誘拐未遂。
都心のデパートや地下街で
ピエロに翻弄されるサラリーマン。
江戸川乱歩の古い写真を持つ謎の老女。

その3話それぞれのミステリで
作者らしい「不思議」味を楽しめるので
それらが最終章でつながって
...続きを読む実は「そういうこと」だったのかとなるのは
まぁ一粒で二度美味しいようなものかしら。

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