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当該団体・組織のことがよくわかる。劇画、マンガ、小説、ドラマ、映画等で、「不良」、「半グレ」、「やくざ」等を美化するようなものが多すぎる。うんざりである。そんなものに関わることがいかに恐ろしいことか。実態を知ることのあり方を改めて認識した。
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最近のとあるニュースで気になり手に取った。
みかじめ料など、暴力団ならではのワードが分かりやすく書かれている。
とりあえず、暴力団の世界では「一般市民を攻撃することはタブー」であることを確認できてよかった。
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やくざ取材の第一人者、溝口敦による暴力団の解説本。まず文体がですます調で拍子抜けする。2011年の発行だが、2020年現在もさほど状況は変わっていないと思われる。暴力団の構造、暴対法による影響などが繰り返し説かれる。やくざの全体数が減り半グレが暗躍する理由や、香港の暴力団組織の構造も興味深い。もっとも恐ろしいのは台湾のやくざというのがやや意外であった。著者は繰り返し、やくざは必要悪ではないと説く。さすが出版をめぐりやくざに刺されただけのことはある。
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暴力団について、その道の第一人者が書いた一冊。
暴対法によって大分衰えたとはいえ、今もなお存在する暴力団や半グレ集団について知ることができた。
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です・ます調の文体は読みにくかった。あとがきを見ると、著者の意図があったそうな。頭の中で「である」調にして読み進めたけど。暴力団の概論なんだろうな。今後の半グレ集団の動向が不気味だと感じた。著者とそのご子息が暴力団員から加えられた危害は、背筋が冷たくなるのと同時に、ジャーナリスト魂に尊敬の念を抱いた。
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The 暴力団入門。
暴力団ってどういうもの?という疑問に適切に答えてくれる。
個人的には、現在の暴力団が陥っている苦境や、「半グレ」との差異がよく分かり、興味深かった。
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そもそも暴力団とはどういう組織で、具体的にどういったことをしているのか、内部の人間関係はどうなっているのか?こうした暴力団のいわば基礎知識について記述したのが本書であり、暴力団についてまったくのど素人、任侠映画も見たことない、でもその実態を知りたいという自分のような人間向け。
印象深かったのが暴力団と警察との関係性、なぜ暴力団自体を違法としないのかということは自分もなんとなく疑問に思っていた。確かに警察とて一つの職業、その食扶持がなくなったら困るということ自体はりかいできるが、改めて警察って信用ならない組織だなと思い直した次第。
著書は最後に、暴力団は確実に衰退してきており、暴力団に旨味がなくなった今、半グレ集団に入ろうとする若者が増えてきていると指摘する。折しも清原が麻薬取締法違反で逮捕されたタイミングであるが、いずれにせよこういった組織に身を染めるのは自分自身の弱さから来るものなのだろう。本当に強かったら改めて筋肉の鋼で身を固めるだろうか?相手に凄んでみせるだろうか?そんなことを思う。
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中立の立ち場から淡々と暴力団についての説明をしている。
入門書的ながらもその内容は幅広く網羅的で、日本の暴力団についての全体像がつかめる構成となっている。
淡々とドライに書いているところが長所ではあるのだが、そのドライさがやや物足りなさを感じさせるのも事実であった。
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暴力団の入門書。
暴力団から,ヤクザ,マフィア,半グレまで。
暴力団は衰退傾向(特に若年層が入らない)で,「オモテ」に出ないマフィアへ移行するのではないか,ということ。
続編もあるようで,継続して読みたい。
・暴力団(暴対法2条2号)
ほぼすべての暴力団が指定暴力団'(暴対法3条)指定を受けている。
かつては博徒系,テキ屋系,愚連隊系の3つに分けていた。
・準構成員(34頁)
構成員ではないが,暴力団と関係を持ちながら,その組織の威力を背景として暴力的不法行為を行う者,または暴力団に資金や武器を供給するなどして,その組織の維持,運営に協力し,もしくは関与する者。
・共生者(36頁)
暴力団の資金獲得活動に協力し,又は関与する個人やグループ。総会屋,暴力団関係企業,事件屋,仕手筋,社会運動等標榜ゴロ。準構成員よりも距離を置いている。
・反社会勢力(37頁)
暴力団,暴力団関係企業,総会屋,社会運動標榜ゴロ,政治活動標榜ゴロ,特殊知能暴力集団等,暴力,威力と詐欺的手法を駆使して経済的利益を追求する集団または個人。
・企業舎弟(38頁)
暴力団と一見関係ない風を装って企業活動を営んでいる暴力団の構成員か,準構成員。フロント企業。
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暴力団とは何か、どのような仕組みでどのように稼いでいるのかなどが、とてもわかりやすくしっかりと書かれている。また暴対法、半グレについても触れられている。特に暴対法以降の暴力団の姿について。
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暴力団と言うと、なんとなく悪い人たち…という認識で、彼らが一体何をして生計を立てているのか、そもそもどんな悪いことをしているのか、芸能人との関係者等、考えてみると分からない事だらけだったので手に取りました。
世界一わかりやすいわるいやつらの基礎知識!と帯に書かれているだけあって、本当に分かりやすい♪
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まえがきの「暴力団のあらかたについては本書を読むことで、一般の方々にも理解できる」という言葉のとおり、ヤクザ・マフィアもののフィクションをほとんど読んだことがなく予備知識のないわたしでも読み通せました。
ただ、ところどころ暴力団やマフィアに関する予備知識が必要とされている記述も見受けられます。たとえば、
・『男はつらいよ』の寅さん、清水次郎長の稼業(第一章)
・バブル期に暴力団が地上げや株取引で稼いでいたこと(第六章、第七章)
・イタリアのシチリアマフィアやメキシコのコカイン・マフィアが凶暴であること(第七章)
といったことは詳しい説明がないままさらりと流されています。これは常識だろうと著者が判断したということなんでしょうかね。
2011年の出版ということで、関東連合OBによる市川海老蔵殴打事件や島田紳介の芸能界引退などのニュースには触れられていますが、2012年秋に福岡県の飲食店に脅迫電話が相次いだ件や2013年のみずほ銀行暴力団融資事件については当然ノータッチです。
これまで暴力団は必要悪だからなくならないと多くの人に信じられていたが、今後は、暴力団は「半グレ集団」などに取って代わられて消えていくだろう――というのが本書の中心的な指摘です。この指摘はおそらく正しいでしょう。では、風前の灯にある暴力団が最後の足掻きとしてどんな凶行に至るのか。福岡県の様子を見る限りとても怖いです。どう対処すべきか、同じ著者が2012年10月に刊行した「続・暴力団(新潮新書)」も併せて読んで考えたいです。
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暴力団について、関連する法律の紹介等、いろいろ勉強になる。ネットでもよく話題になってる関東連合についての解説もある。
ニュースの参考書にもなりそうだし、手元に置いておくか…。
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初版が十数年前の発行で社会情勢が変化してきており、現在のヤクザ像と若干離れているが、その当時に、現在の暴力団の衰退と半グレの台頭を的確に予測しており、またリアルなヤクザ像の描写は、反社取材の第一人者として的確な洞察力を感じた。本書を読むまで、溝口さんの著作は割と暴力団側に立った目線で書かれているのかと思っていたが、感情を排して客観的、合理的に書かれた姿勢から、内容に信憑性を感じられた。
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シノギ、上納金など、暴力団独特の仕組みについて、簡単に書かれている。
名前を借りることで円滑に違法行為を行うことから、フランチャイズに近いという表現はなるほどと思った。
暴力団に対しては法的な締め付けがキツくなり、利益の上がる活動ができなくなり、経済的に追い込まれ、それに伴い新規組員も減っていく落ち目の状況だという。
本書は10年前に書かれたものであるが、暴力団にとって厳しい状況は変わってないだろう。代わりに最近話題の半グレ集団が台頭してきており、今は裏社会のプレーヤーの過渡期にあるのかもしれない。
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「ヤクザと原発」を読んだので、より理解を深めるために読んでみた。
読み物としてかなり興味深かった。
最近は儲からない家業となっているようだ。実際若者は暴力団に入らずに、「反グレ集団」となることが多いようだ。
「海外のマフィアとどちらが怖いか」という章も興味をそそられるテーマである。
それにしても、著者は背中を刺されたことがあると、あとがきに記しているが、大変なものである。
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暴力団はサッカーで手を使うようなもので、労働を卑下する反社会的存在。
なくなれば、他の犯罪組織になって余計に危険という考え方は現状維持で前に進むのが恐い後ろ向きである。
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暴力団を取り巻く社会の状況、警察の取り組みなどが書かれています。
暴対法が暴力団の存在自体を違法なものとして定義していない点など、目から鱗の指摘もありますが、
概説どまりの印象で、目新しい事はほとんどなかったかな。
暴力団員の日常生活などを期待していたので、その点が物足りなかったかな。
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暴力団とはなんぞや。
日本は不景気だけど暴力団も不景気。同じ犯罪をするなら暴力団に入らないで犯罪グループ作った方が儲かるから所謂半グレという犯罪者集団の方が勢力を大きくしている。
警察と暴力団の関係性、収入源、出世の仕方、なり方、今の現状などなど暴力団とはなにかがわかる一冊だった。
これを読んでからヤクザものの映画を見たら面白そう。
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日本人は「ヤクザ」にえもいわれぬシンパシーを持っている。それはおそらく、国定忠治や清水次郎長の物語に始まり、岩下志麻や片瀬梨乃が演じていたような任侠物映画などに影響されてのことだろうけど、筆者は極めて冷静に書いている。暴力団にはある程度の美学があるのは確かだが、それはほとんど実践されていないし、今までのシノギで生活できなくなった暴力団は、今後犯罪者そのものになっていくだろうと。筆者は一貫して「暴力団」と呼び、「ヤクザ」や「極道」とは記さない。
そして、筆者は暴力団対策法にも批判的だ。暴力団の定義付けを図ることは、同時にその存在を許容することにもつながる。実際に今効いているのは、各都道府県の暴力団排除条例だ。存在自体は認めつつ合法的シノギからは排除を図る。その結末は即ち「犯罪者集団と化していく」ことなのだろう。
そして、ヤクザ退場後の裏社会について。ヤクザが日本の裏社会の秩序を保っている、そんな現状肯定的な見方には筆者は与しない。確かに半グレや不良外国人のような連中が増えて、振り込め詐欺は増加の一途となっている。ヤクザは自分の縄張りを犯されることには敏感だが、義侠心を発揮して他の犯罪分野を取り締まるようなことはしない。そんな風に、妙な期待値を排除してヤクザ即ち暴力団を見るに、最早衰退は必須、というのが筆者の結論なのだろう。
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暴力団についての初歩的な話が書いてあり、詳しく知らない身としてはわかりやすい。ヤクザの語源から暴力団の内部など書いてあり、暴力団入門書的な一冊。山口組 六代目組長の司忍という名前が偽名と知ってびっくりしている。
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暴力団に関するノンフィクションライターの第一人者の筆者による、暴力団とは何かを記した入門書である。構成員など言葉の説明から、組織紹介、活動実態、外国のマフィアなどとの比較、法律の影響や警察との関係、活動の盛衰など、暴力団の全貌がおおまかにつかめる内容で、たしかに入門書である。
2011年発行の本書は、島田紳助引退事件など記憶に新しい事件についての記述もあり、3年前の書ではあるが古さは感じない。それだけ、暴力団に関する報道が少なくなっているのだろう。
筆者は暴力団の衰退と半グレ集団の伸長を予言しているが、その通りであると思う。日本の犯罪集団の形態が大きく変わろうとする現在において、その理由が分析されている本書は貴重だと思う。
暴力組織に興味がある人は少ないだろうけど、本書は決して読みにくい本ではない。残虐で不快を感じる記述はなく、誰でも読める一般人むけの書である。
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あとがきより
「本を出すなと言われて出さず、あげく金をもらったなら、ライター生命は終わりになる。そんな話には乗れない」と電話を切りました。
(中略)
そうしたら、その三ヶ月後、左の背中を組員に刺されました。
海外の反社会的組織との比較をふくめ、淡々と暴力団について書かれています。
暴力団へ同情的と感じる部分があるように思えましたが、暴力団組織が、現代社会に合わなくなって来ている現代が、現れているのかもしれません。
現代社会の理解というより、暴力団のあった、古き良き時代が終わろうとしている時代を、理解するための本かもしれません。
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カンボジア旅行していた時に、高級ホテルでそれっぽい人をみた。
日本に帰国した日に書店に行って本を何冊も買った時に思わず買ってしまった一冊。知っている様に実態のあまりよくわからない暴力団の実態、現状についてざっくり書いてる。読みやすいので興味があれば普通に面白い。