【感想・ネタバレ】神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS1のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

庵野監督、島本和彦氏などの大阪芸術大学出身者とその友人関係で作成されている「ARIA」、「アスラクライン」、「かんなぎ」に続く、比売神を使った連作の4作目。(他に「神のみぞ知るセカイ」、「StarDriver輝きのタクト」、「異世界の聖機師物語」。派生で「フラクタル」、「おとめ妖怪ざくろ」、「化物語」などがある。)

元々は、ゴジラの元ネタから派生した作品である。
「ヒカルの碁」及び、その他。「ヒカルの碁」の佐為の神(藤原氏の神)の比売神をヒロインにしたシリーズのうちの一つ。
モデルは、島本和彦氏の「逆境ナイン」を映画化した際のロケ地、三重県志摩市の神社の神。逆境ナインのプロデューサー、山際新平氏の地元、波切神社の神。必ず、1ポイント波切神社と判る物を入れる事がお約束事になっていて、「タタラ・フォロン」の名前がお約束事になっている。
なぜ、波切神社かと言うと、ヒカルの碁の主人公パロディ。主人公のヒカルを演じたのが川上とも子さん。
アニメ版「学校の怪談」の主人公、宮ノ下さつき役でもある。「学校の怪談4」のロケ地が、波切神社のすぐ傍の大王崎灯台。ゴジラの本多猪野四郎監督の初めての映画のロケ地でもある。
これに、現地が舞台の小説やその小説家の友人の作品がPeach-PIT氏の「ローゼンメイデン」、「DearS」、さらには「七人のナナ」などの元ネタになっている。
波切神社の祭神と、「ローゼンメイデン」、「Dears」、「七人のナナ」、「逆境ナイン」、「学校の怪談」、「学校の怪談4」、「ARIA」、「セーラームーンS」(以下略)などを使ったのが「かんなぎ」で、本作もヒロイン等の設定は、ほぼ変わらない。
藍華・S・グランチェスタ=水無神操=ナギ=コーティカルテ・アパ・ラグランジェス(声優はかんなぎの戸松遥さん)
アリア・ポコテン=ペルセフォネ=ざんげちゃん=ユギリ・ペルセルテ(声優は七人のナナの水樹奈々さん)
水無灯里=嵩月奏=涼城白亜=ユギリ・プリネシカ(声優は佐藤利奈さん)

タタラ・フォロンがタタラ法師(ダンダラボッチ)+アポロン、コーティカルテが国狭槌神(比売神のうちのタギリヒメとイチキシマヒメ)、ユギリ・ペルセテが比売神のタギツヒメ、ユギリ・プリネシカも比売神のタギツヒメ。ドーリスライが乙姫。かんなぎとの違いは星に合わせて設定がされている。さらに、ギリシャ神話を星に合わせて組み込んでいる。
日本神話での設定は度会神道(伊勢神宮外宮の神道)に合わせている。
かんなぎとの違いは、大己貴神とダンダラボッチを同一にしてあるだけ。後のメインキャストはほぼ同じ。恋愛関係は度会神道に合わせている。
ギリシャ神話での設定が、コーティカルテがオルフェウスまたはアルテミス、ユギリ・ペルセテがペルセポネ、ユギリ・プリネシカがディスポイナ、ドーリスライがエウリディケと言う事になる。
設定は「かんなぎ」同様、文殊菩薩の神話を使っている。国狭槌神は文殊菩薩でもあり、中国の神話では天女に相当する。この天女の帰って行った星が琴座のベガ、琴座の平行四辺形が出雲地方では「菜切星」で「菜切」は波切神社の「波切」の古名でもある。琴座は音楽の神、オルフェウスの竪琴であるため、コーティカルテに音楽の始祖精霊を当てている。オルフェウスの妻がドリュアスのエウリディケ。一緒にいると時間が過ぎる事を忘れるという精霊。オルフェウスの話をこの地方の信仰に合わせると、浦島太郎の話と同一になる。伊勢神宮の外宮の建立年=浦島太郎が龍宮城に旅立った年という裏話。
ドーリスライとユギリ・プリネシカが合体してしまうという設定は「天地無用」の津奈美、ささみと同じ設定でもある。ドーリスライ=ドリュアス=木の精霊と言うわけ。
天地無用シリーズの度会神道版が「異世界の聖機師物語」。

人間関係、恋愛関係の設定は、同じだが、内容は大きく異なり、榊氏オリジナルの世界観を作っている。

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2013年01月30日

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