【感想・ネタバレ】ビジネス教養としての最新科学トピックス(インターナショナル新書)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

茜灯里(1971年~)氏は、東大理学部地球惑星物理学科卒、朝日新聞勤務後、東大大学院理学系研究科博士課程修了、東大教員として勤務後、東大農学部獣医学課程で獣医師免許取得。国際馬術連盟登録獣医師、東工大特別研究員、東大大学院農学生命科学研究科付属牧場特任教授、鹿児島大学共同獣医学部附属動物病院特任助教、立命館大学総合科学技術研究機構助教等を経て、フリーの作家、科学ジャーナリスト。2020年に日本ミステリー文学大賞新人賞受賞。
本書は、2021年9月に始まった「ニューズウィーク日本版ウェブ」の連載コラム「サイエンス・ナビゲーター」に、最新の状況を加筆修正してまとめたもの。
宇宙、医療、地球・環境、生物、アートとテクノロジーの5つの分野から、最先端の29のトピックが選ばれているが、それぞれの分量が6~8ページで、かつ、ポイントが列挙されているため、とても読み易く、また、関心のあるところ(知らなかったところ)から読むのにも便利である。
一通りページをめくってみて、備忘のために、興味を持ったトピック、ポイントをいくつか挙げると以下である。
◆発見された太陽系外惑星は5000個超・・・2019年に発見されたティーガーデン星bは、地球類似指数が0.95である
◆5類引き下げになった新型コロナウイルス感染症のこれまでとこれから・・・コロナ後遺症やワクチンの副反応の疑いについては、さらなる議論が必要である
◆コロナワクチンと同じmRNA技術を用いたインフルエンザワクチンが開発される・・・インフルエンザのmRNAワクチンは、「はずれがない」ことが期待できる
◆がん細胞だけ攻撃する免疫細胞をオーダーメイドで作ることに成功・・・ノーベル賞受賞技術「CRISPR-Cas9」で、がん治療に新たな可能性が示される/技術の簡便さの弊害で、実際に中国で「デザインベビー」が誕生した
◆ブタからヒトへの心臓移植に見る「異種臓器移植」の可能性・・・世界初のブタからヒトへの心臓移植で、患者は約2カ月間、生存した
◆「ガイア理論」のラブロック博士が死去 改めて功績を振り返る・・・地球を1つの生命体とする「ガイア理論」は、新学問やアートに影響を与えた
◆両親がオスの赤ちゃんマウス誕生 幅広い応用と研究の意義、問題点を整理する・・・マウスのオスのiPS細胞から世界初の卵子が作成され、オス同士から子供が誕生した
◆誤情報も流暢に作成する対話型AI「ChatGPT」の科学への応用と危険性・・・アメリカの医師免許試験を解かせると、ChatGPTは合格圏に入った
◆AI鑑定はアート界の救世主か?ルーベンス作品の真贋論争から考える・・・英ナショナル・ギャラリー所有の「サムソンとデリラ」が、AI鑑定で偽物と判定された
この種の本は、情報のアップデートがポイントなので、3~5年間隔で続編が出ることを期待したい。
(2024年2月了)

0
2024年02月06日

Posted by ブクログ

最新の科学技術情勢のエッセンスをコンパクトにまとめ。もともと短いコラムを集めたものだそうで、コンパクトにまとまっていますが、もう少し「遊び」部分があると、新書としては読みやすくなるのになぁ、と思いました。「なるほど〜!」はたくさん。

0
2024年01月10日

Posted by ブクログ

暇つぶしにパラパラ読んで、へぇーとなる。前提知識も特に不要でとっつきやすい、面白い科学関連の雑学本、という感じでした。

0
2023年12月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ニューズウィーク日本語版Webの連載をまとめたもの
宇宙やバイオ、地球科学など様々なトピックが数ページにまとまって読める。
一話完結式なのでスキマ時間にはちょうどよいかも。

0
2024年02月14日

Posted by ブクログ

三省堂の平置きコーナーで見つけ、読んでみた。

宇宙、医療、地球環境など5つのテーマから様々なトピックを採り上げた一冊。医療や生物は個人的に日々触れることが多いが、宇宙の話(最初の若田さんの話がまず興味深い)や、終末時計など普段あまり触れていないテーマも多く、読んでいて勉強になり今後知っていく上での導線になったと思う。

なお冒頭の欧米の優れたビジネスパーソンは、文系でも科学に関する話題が分かるという件は、周りにいないのもあり正直懐疑的。

0
2023年12月16日

Posted by ブクログ

<目次>
第1章  宇宙
第2章  医療
第3章  地球・環境
第4章  生物
第5章  アートとテクノロジー

<内容>
chatGPTは、別の本でもその恐ろしさ、期待が半々だが、最低限の知識を得たかな?一番の驚きと可能性は、「糞便移植」。健康な腸内細菌を移植するというヤツで、やってみたい気がした

0
2023年12月01日

「学術・語学」ランキング