【感想・ネタバレ】白隠禅師の読み方―今に甦る「心と体の調和―内観法」の極意のレビュー

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仏教と思いきや

仙道に近い感じですね。
話の流れで小周天とかが出てきてもおかしくないような内容。
なお、白隠さんにまつわるお話はファンタジー要素が強めです(笑)
まぁ歴史上にこういう存在があるのもアリかな。
教えに関しては悟りというよりも健康法要素が多めって感じですね。
やってみよっと。

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2020年04月01日

Posted by ブクログ

著者は足跡をきちんとたどるタイプで、白隠禅師はもちろん、白隠さんにまつわる周囲の人々の足跡もきちんとたどり(ときには中国大陸まで足をのばして!)、周囲のひとびとを書き上げながら白隠禅師の姿を浮かびあがらせようとしている立体的な作品となっている。そのような周囲とのかかわりから、不幸・苦しみ・地獄を生き抜くという内観の法の姿勢、南無地獄大菩薩(南無は~に帰命するという意)を唱えた考え方など、近代とは異なる目的と手段を峻別しない白隠禅師の生き方のあり方を鮮明に浮かび上がらせることに成功している。悟りとは真澄の鏡、隻手の声、師に逢えば殺せなど、禅や仏教の周辺の話などに触れられていて浅くも多角的に書かれている。内観の法の実践について知りたいのなら多少不満が残るかもしれないが、内観の法の成立について禅や仏教との関連からとらえるにはこのうえない良書だと思う。時間をおいてぜひ読み返したい書。

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2012年10月28日

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