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ピッチャーの心理をわかりやすく解説された名著だと思う。
歴代の活躍されたピッチャーと、その中の一握りのエースの違いを、自身の経験も交えて解説されています。
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元エース投手で救援投手というジャンルを切り開いた江夏が、自身の経験を元に投手論について説いた一冊。
投手の立場から述べており、どれも理論的でとても勉強になった。
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通算203勝193セーブした江夏豊がエースになるのは運だという。岩瀬のスライダー、高津のシンカー、佐々木のフォークと抑えのエースは決め球があるという。江夏はアウトローのストレートのコントロールがすばらしい。運じゃなく、努力と才能であると私は思う。
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「(日ハムの)斉藤は単に器用なだけ」「一番考えなかったピッチャーは江川」「野茂と東尾は恐怖心を植え付けて勝てるようになった」・・現場感覚に裏打ちされたオモロ話満載。数多くの人と出会い、自分で考え、工夫すれば成功する、と。「工夫」がミソ。自分流アレンジ。
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野村監督の原点回帰は、江夏から学んだのか?それとも江夏が野村から学んだのか?両者ともに大事にしている。
江夏はオレオレかと思いきや結構謙虚である。
野球の本質は、どのプレイヤーにおいても共通している。
エースとは「責任」「考えること」「気概」
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「投手分業制」「飛ばないボール」「球数制限」―ピッチャーを取り巻く環境は確実に変化しつつある。それでもなお、変わってほしくないものがある。エースの資格。チームの勝ち負けを一身に背負う絶対的な存在感。味方をも恐れさせる無言の力。年間20勝、完投翌日の連投も辞さなかった以前にくらべ、「真のエース」はもう生まれないのか?阪神時代はエース、移籍後はストッパーとして輝かしい記録と記憶を残した伝説の左腕が、いまプロ野球界に厳しくも熱きメッセージを贈る。「もっともっとわがままになれ!優等生はいらない!」。
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江夏さんならではの視点が出ている個所は、やはり面白い。
たとえば、ダルビッシュがすごい所以、二死一塁の場面でシングルヒットが出たときに、三塁のベースカバーに行っているところなど。
抑えの投手には変人が多いこと、江夏の興味を持っている選手は西武の牧田というところも良し。
ただ、もっと現役選手についての解説が欲しかったな。