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Posted by ブクログ
2014.11.20ー76
探偵シリーズ4作目。
オカマのマサコちゃんの惨殺犯と噂のある代議士の後援会長の甥を追い詰めるものの犯人は見当違いとの結末はあっけないが、東直己ワールド全開で一気読み。
面白かった...けど
面白かった。
映画版を見てからだけど、映画版より「俺」のマサコちゃんに対する気持ちが伝わって良かった。
でも、最後のどんでん返しが尻すぼみかな?
映画版の方ストーリーの方が整合性はあったかな
Posted by ブクログ
孤軍奮闘する俺が意地を張り続ける中で、知人達が離れたり近づいたりと距離感を変えながら見守る塩梅の絶妙さはシリーズを熟読したファンならではの楽しみポイントか。
いつもながら嫌味を言う時の切れ味は天下一品。
Posted by ブクログ
『探偵はバーにいる』でススキノ探偵の<俺>がデビューしたのが1992年。本書は長編第四作で1998年。28歳だった<俺>も中年の領域に入り、可愛い恋人もできて、多くのススキノの脇役たちとの繋がり方もよりいっそう年輪を経て、磨きがかかっている。
ハードボイルドの探偵はたいていどこか孤立した存在で反社会的な傾向があるものだが、このシリーズの主人公も例外ではない。そればかりか、むしろへらず口を武器に、真っ向から多くの社会の側から押しつけられる価値観に牙を剥いたりもする。
オカマのマサコちゃんが嬲り殺しにされる事件に端を発する、かなり奥深い今回の事件も、社会の闇に切り込んでゆく颯爽たるナイトの物語でありながら、ススキノで酒ばかりカッ食らう快楽主義者の<俺>は欠点だらけで親しみやすい非常に身近な存在であり続ける。まあ、それがこのシリーズの最大のポイントなのだけれど。
この主人公を作り出すことでほとんど成功したシリーズではあるけれど、ぶつかる敵の大きさは巻を重ねるごとにどんどん巨大になってゆくイメージがある。本作では権力に影響を与えることのできる代議士の不正に挑戦。
北の街のリアルな描写のなかで、ゆったりと好きな映画を好きなように語る主人公の面白おかしさがあるかと思えば、一気に緊張に持ってゆく権力機構の闇の暴力が取って代わる。これ以上ないようなメリハリがこのシリーズの厚みである。娯楽性と、何とも言えぬ人間たちの物語。友情、そして愛情の物語である。探偵を取り巻く生活の匂い。それを書き切ることのできる筆力の確かさ。
この頃から東直己の作品から大きな作家的自信を、こちらとしても感じ取ることができるようになってきた。多作とは言えない彼が、作家という商売だけで飯を食えるようになるための、試練をクリアしてゆく様子が、何とも頼もしい限りである。
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「バーにかかってきた電話」
「探偵は吹雪の果てに」
と、きて
「探偵はひとりぼっち」を、今度は読んでみた。
順番がバラバラで、しかも「吹雪の果てに」を読んだ後に
「ひとりぼっち」を読むと、ああ、探偵もいろいろあったのね・・・
てな、感じで、しみじみしてしまったよ
この作品は映画「探偵はバーにいる2」の原作。
でも、映画は原作通りではなさそうなのは、よくわかった。
その点は期待しないでおこう。
でも、でも、探偵と高田のコンビがまた観たいのだ~楽しみ♪
Posted by ブクログ
みんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが、殺された。
みんな悲しんだのに、犯人逮捕を望んだのに
いつの間にか、口にしなくなる。
マサコちゃんのことが大好きだった俺が
犯人探しに立ち上がる。
立ち上がったとたん、
孤立無援、四面楚歌。
ひとりぼっちってこういうことだったか。うんうん、なるほどね~。
いやぁ、よく生きてたよ。
政治とお金とぶら下がる人達。
犯人はわかっているのに、真相に迫れない。
と、思ったら
真犯人はこんなところに。
全然疑ってない人が、まさしく自分を殺そうとしてるなんて、こわっ、怖すぎる。
孤立無援だけど、四面楚歌だけど、
みんなが俺に手を差し伸べる。
俺じゃなくてマサコちゃんの人徳だな。
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ススキノ探偵シリーズを『消えた少年』以外、順々に読んでいるが一番好きな作品。
人物の心情などが心に入ってくるように分かる文章が好きだ。
面白い。
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ススキノ探偵シリーズ5冊目完了。
もう完全にはまってしまった。面白すぎる!
渋くて暴力全面のハードボイルドとは違い、笑いのセンスがあり
人情、友情あり、かっこいいなあ~
ひとりぼっちでは、政治がらみで協力者がことごとくいなくなり
ひとりぼっちになってしまうというところからはじまっている。
いつもとおりいろいろあって最後に解決。
以外や以外な奴が犯人だった!
しかも、最後の最後に春子の衝撃的な発言に
俺でなくても、びっくり!!
はたして春子とどうなるのだろうか!!
早く次の作品読もう!
Posted by ブクログ
前半はなかなか読み進まなかった、このシリーズは「俺」がひとりぼっちなのは、もう面白くないんだな、ススキノの人たちの様々な個性と「俺」が絡んでの作品世界なんだ。そして前作の最後のエピソードがこの先どうなるのか、と、遥かシリーズの進んだところで読者となったわたしは気になっていたのだ、だって、好感持っているキャラクターの根幹を揺さぶりかねない変化をもたらすもの、と感じていたから。中盤からはいつものススキノのみんなではない人たちとともに一気に走り始めて、あっという間の520ページ、たった一週間の物語、楽しませて頂きました。
Posted by ブクログ
ススキノ便利屋シリーズ5作目。
前作「消えた少年」から俄然面白くなったこのシリーズ。今作も面白かった。相手は北海道の将来を担う政治家。相手が相当の大物なだけにススキノ住民から総スカンを食らう「俺」なのだが、殺された友人の為に「俺」は突き進む。
最終的にどう決着をつけるのか、とドキドキしたが、ナルホド、こういうオチか、と。イイ意味で丸く収まってヨカッタ。前作からの春子さんに加え、いつものレギュラー陣も総揃えで読んでいて楽しかった。
Posted by ブクログ
”トルコ”が”ソープランド”と名前を変え、政界はそろそろ55年体制が崩れ始めるそういう近過去の物語。
ススキノで飲んだ体験が、数えるほどしかない私としては、ススキノといえば、このシリーズでしか知りうることなく、
なんとなく、ススキノといえば思い出す人物がいて、そのひとをオーバーラップさせている。
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ススキノの俺シリーズ第四弾。
みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、滅多打ちにされて殺された。
若い頃彼と愛人同士だったと噂される大物代議士がスキャンダルを恐れて消したのでは?と噂される中、彼の友人だった俺は、犯人探しに乗り出した。
最後の一行まで目が離せない展開。
最後の一行の衝撃が秀逸です。
Posted by ブクログ
みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが、めった打ちにされて殺された。若いころに彼と愛人同士だったという北海道選出の大物代議士が、スキャンダルを恐れて消したのではないかという噂が流れはじめる。マサコちゃんの友人だった俺は、周囲が口を閉ざすなか調査に乗りだした。やがて、身辺に怪しげな男たちが現われ、奇怪な事件が…
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☆3.0
うーん…。
何だかあっけない終わり方。
「俺」がオカマのマサコちゃんの死の真相を追うことで、色々な勢力に狙われ、強力な親友、高田まで負傷して入院。
窮地に陥った「俺」がどのように奪回していくのか、と思いきや、アレ?これで終わり?って感じで肩透かしをくらった気分。
色んな「大人の」事情に真っ向勝負を挑む「俺」の無謀さにハラハラしつつも、胸がすく思いをしていたのでちょっとがっかりしてしまいました。
ストーリーは変えてあるものの、映画の方が面白かったです。
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円山の麓近く 本筋が渋滞してる時には脇道 中の島 占い師 UFO 理論 権威 感心してもらうために必要 自分が納得 でも実際には自分の直感が勝負 自分に自分がある 結果がものを言う 対話のイニシアチブ フグ田タラちゃんのような口調 幌平橋 中島公園 ヤラセの襲撃 中札内村のジンギスカン 堤 フィールドワーク 醜聞しゅうぶん 「コンサバ(コンサバティブ / conservative)」とは、本来アメリカの政治用語で、古風、昔ながら、保守的、といった意味だそうで、現在でも本来は政治用語のようです。 輪島が横綱だった頃 プロレスに転向 肥後=熊本 蛯原 牧園 社会の底辺で生きる客引き 種谷 胃腸薬 バーテン岡本 相田 桐原 津軽海峡をしょっぱい河という北海道人 文学部哲学科 安西春子 一千万 アメリカ留学 バカの総大将 信頼 一番下等な人間に成り下がった 秋沢 嫉妬 ケラーオオハタご当地ハードボイルド 観光雑誌編集長
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映画化2作目の原作らしい。
「俺」の生活の変化っぷりにちょっと笑ってしまった。ワンシーンワンシーンは面白いのだが、全体的にスピード感が無いのと最後に残るもやもや感が辛かった。。
Posted by ブクログ
『探偵はバーにいる』シリーズ第四作。
時代設定が古いんだけど、古臭さを全く感じさせない。
レトロ感が溢れるわけではない。
描写がとても、巧い。
しかし、今回はちょっと結末が強引か?
人と人生ってこんな感じか、と、感慨深くおもってみたり。
Posted by ブクログ
すすきの探偵シリーズ。
春子ちゃんとうまく行ってなんだこのリア充め!と思うのもつかの間、いつものように騒ぎに巻き込まれていくんだけど、今作に関しては巻き込んだという方が正解か?
ある意味衝撃のラストに脱力しながらも最後の2行でまさかの2段落ち。
羨ましいようで羨ましくない俺さんの未来に栄光あれ。
Posted by ブクログ
東 直己のススキノ探偵シリーズ、「探偵はBARにいる2」の原作です。
独特の世界観と、ちょっとハードボイルドな風情、いつもの登場人物達・・・
安心して読める展開ですが、若干の物足りなさを感じるのは映画と違って
高田(松田龍平がやる役)があまり活躍しないからでしょうか?
所謂“バディ物”を期待すると、イマイチな感じです。
ま、面白く読みましたが・・・(^_^;)
Posted by ブクログ
そういう風に落ちるのか!?予想できなかったけど、なんかちょっとしっくりこない感じも。。
だんだんミステリーというより、主人公の成長物語になってきたな。
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ第4作。今回はいつもに増して暴力シーンが多かったような。そうでもないかな。でもなんだかそんな印象でした。それ以外の印象が薄いのかもしれません。
友人であるオカマのマサコちゃんを殺した犯人を見つけるために、俺が奮闘するわけですが、どうにも空回り感は否めず、どう逃げ回るかばかりで、いつものメンバーとのくだらないやりとりみたいな、どうでもいいような、でもこのシリーズに欠かせない何かが足りなくて、物足りない。そんな感想です。
Posted by ブクログ
問題提議が何気に考えさせられた。
ひとつの悪い事が引き金に、
単純なモノのくせにまわりが引っ掻き回す。
本当によくある話だ。
ただ、
最後の言葉がこの物語を全て忘れさせてしまった。
Posted by ブクログ
ススキノ探偵シリーズ第四作。
みんなに愛されていたオカマのマサコちゃんが殺された。
悲しみにくれる仲間達。
しかし、徐々に皆が口を噤んでしまう。
昔、大物政治家がマサコちゃんと付き合っていたという噂が出たからだ。
春子との付き合いにより穏やかになりつつある俺。
ふと我に返った時には協力者はおらず。
タイトル通り、本当に一人で奮闘する事になる。
俺が幸せになるのは良い事だけど、
切れない刀になりそうなのが正直、不安なラストでした。