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2011年7月~9月にかけてTV放送されたアニメ"BLOOD-C"のノベライズです。CLAMPの大川七瀬との連名で脚本を担当していた藤咲淳一によって書かれてます。当然ですが、基本的にはアニメと同じ流れで話が進んでいきます。小夜の前日譚的なものがあったりとアニメだけではよく分からなかった部分を上手く補完出来ていると思います。ただ、アニメを観ていた人はわかると思いますが、"BLOOD-C"としてはグロさが足りない。もっと古きものとの戦闘は血みどろだったんですが…。意外にあっさりとしている印象です。
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アニメを見てその補完になるかと思い読みました。
アニメ版と余り大差は無かったけれど小夜の描写がアニメよりも多いため自然だった。
続編のThe last darkを読んだ後に振り返るとまた違った印象を持つので続編と合わせて読むべき。
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『カードキャプターさくら』『ホリック』『ツバサ』などで有名なCLAMPがキャラクター原案をおこなった、『BLOOD』シリーズ最新作の文庫版。
『BLOOD』には然程造作が深くないのだけれども、日本刀を持った可愛い女子高校生がヒトならざるモノをバッタバッタと切り裂いていく痛快物語、と捉えている。
そんな最新作、アニメは主人公の小夜の声をあの水樹奈々さんが……。
ドジっ娘が夜夜中になるとヒトならざるバケモノを狩るギャグ七割シリアス三割、みたいなハズが、中盤からヒトが死にまくるっていう謎展開。そしてご存知アニメ最終話。ほぼ真っ白で埋め尽くされるというナイスボートも吃驚仕様(ナイスボートの意味を知りたい人はナイスボートで検索すれば一番上に出してくれるよ! グーグル先生すごいね!)
そんなアニメを文字にしたためたもの。
中身についてはとやかく言うことはない。アニメを観れば分かるし、多少補っている部分はあるけれども総じて流れに沿っているから『BLOOD-C ネタバレ』で検索すれば簡単に出てくるだろう。
上巻はアニメラストまでを書いたもの。
ののとねねは、なんつー犯罪をやらかしたんだろうと思ったのだが、詳しく書かれないってことは別に使い捨てだからということなのかな、とぼんやり。売春とか窃盗とかかなあ。二人で一役みたいな。犯罪おかしてやがったのか、って慎一郎に言われて否定してなかったし。こわこわ。
朱食免。しゅじきめん、と読む。『人を食べても良い、という許可証』のことを指す。
一定数の人間を喰らう権利を与える代わりに、それ以外の人間を襲わないようにさせる。
ヒトが尽きないように。
異形のものたちが尽きないように。
ヒトをヒトたらしめるものはなんだろうか?
生まれ持った資質がヒトをつくるのか。それとも、どう育てられたか、なのか。その答えはどこにあるのだろうか。
それを試すために、小夜は記憶を消された。舞台と役者が揃えられた。だが主役と準主役以外の脇役は闇に葬り去られる。
慎一郎があまりにもあっさりと古きものに喰われる。アニメでは悲鳴をあげて逃げ出そうとするものの踏み潰される。ここで少し違う。が、まあ、流れは同じだ。
ののとねね、二人同時に丸齧りする。アニメではお互いに盾にし合い、ねねはののを地面に倒して逃げる。ののは捕まり、地面に何度も叩きつけられ顔面をグシャグシャにされバリバリと喰われる。ねねは逃げ延びようとしたが捕まり、股を引き裂かれ同じくバリバリと喰われる。
アニメのほうが残虐性に重きを置かれたかたちだ。小説だと割合さっくりあっさりしていて、死んだという実感があまりない。
ねねたちを扇動した香奈子は唯芳に刀で刺され血をすすられる。アニメでは助けてと唯芳に抱き着き、抱き返されてホッとしたところで首筋を噛み切られ血をすすられ……。
まあ、そのほうがアニメとしては、絵としては映えるので、気にならない。
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CLAMPの表紙が目について読んでみました。CLAMPなつかしー。昔よく漫画よんだなぁ、なんて思って。なぜか主人の書斎に転がってた本です
もっと中に挿絵があったりするのかなー、と思ったけど一切なしでちょっとがっかり。アニメだったのも知らずに普通に小説として読みました
設定とかストーリーとかCLAMPっぽさはあるけど、おもしろいかと言われるとちょっとびみょー。
登場人物も内容もあまり深みが感じられなかった。
やっぱり映像で見たほうが面白いのかも。
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アニメ全部みた上で読んだ。色々懐かしいなあ。台詞がよめたってのがよかったかな、特に古きものの。なんていうか、この物語はほんと悲しいなあって感じでさあ。誰のためなのか、ほんとに悲しくなる。これからに向かう小夜が綺麗だった
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アニメ版を見ていないせいか、何か根幹にある大事な設定がすっぽり抜け落ちていて、その上でだらだらと展開する状況を読まされているような、そんな感じでした。
エピソードを詰め込もうとした結果なのかもしれませんが、小説としてはもう少しコンパクトにできたのではないでしょうか。思わせぶりなセリフが多い割に、ラストに向けて収束していく感じがなく、いきなりネタバレで終わってしまっていて正直消化不良な印象です。
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アニメ未視聴。確かに、CLAMPらしい意外な展開かもしれない。けれど正直、このラストは誰得?恐怖を煽られるだけで、この物語から得られるものが何もない。また他のCLAMP作品と比べても、展開が読みやすかった。伏線の張り方がわざとらしく、文章も上手くない。あと、季節を伏線の一つとして使ってる割に、序盤で『奥に設えられた薪ストーブは冬を迎えると雪深くなるこの地方の必需品』という記述が出てくるのも違和感がある。いくらミスリードを誘うためとは言っても、そもそもそれまで夏の記述だったのにいきなり冬の話かよって初読の時点で混乱した。
一方で、登場人物が過ごす日々の出来事や思考すべてをそのまま記述すると、起きているあいだだけでも膨大な文量になる。したがって作者は、自由な推測を読者にある程度は委ねざる得ない。しかしそのような物語における“盲点”を見事に突いた作品ではある。読後の後味は悪いが、面白い試みだとは思った。でも、わざわざ“犬”を存在させるのは……?
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ト書きみたいな本だったけど文人さんのセリフを文章にして読めたのは良かった。
アニメでは誰一人モノローグを使ってないことがわかったのも良かった。