【感想・ネタバレ】苺飴には毒があるのレビュー

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Posted by ブクログ

高校生のときって、
中学生までと比べると交友関係が広くなったり、行ける場所も遠くなったりするけれど
今思えば狭い範囲の中で悩んでいたなと思います。

だれかに嫌われたくないと思うがあまり
なんとなくつきあって、もやもやして、を
繰り返すことがありました。

どうしていいのかわからないけれど、
そのなかで懸命に生きていかないといけない。

どうしていいかわからないと思いつつも
よくよく考えてみると、
そんなとき心の中では答えはてでいる気がします。その答えに向き合える強さがあるのかが分かれ道のように思いました。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

うひょう!!最高だよおおおお!
(読後3秒のテンション)


めちゃくちゃ良いよ、苺飴。
なんだろう、読んでるとね、口の中であのザラザラした飴の感触があるの。

わたしれいちゃんのこと知ってるし、女の子はみんなれいちゃんと会ったことあるとおもう。
いや、男の子もみんなれいちゃんと面識あるよ。

毒をまとって、友達の顔をして、毒を吐き続けてないと自分を保てなくて息もできなくて、たぶん苺飴の毒にいちばん依存してたのはれいちゃんで、でもそうさせたのって本当はだれなんだろう???
なんてことを考えてしまう。

あの子が欲しい、この子が欲しい。
名前を呼ばれないのはうれしいことなのか、悲しいことなのか。

読んでると、言いようのない不快感が口の中にあって、あああああああああ!!!!って叫びたくなるの。
いちばん振られたくない場所を見つけられたみたいな、なんとも言えないこの感じ。

おそらく寿美子と同じ時代を生きていたからこそ、解像度の悪い写メの画像みたいに脳裏に浮かんできたものに数日はうなされそうだ。

あとなんといっても!!
ラストの愉くんの『やっぱり女の敵は女だね!』のセリフよ。
この抜群に女(主にわたし)を苛立たせる、ハァァァァ!!??おまえに女のなにがわかんだよ!!!黙れええええ!とぶん殴りたくなったよ(暴力反対)
ほんとこういう解像度の低いワードを、殿方ってしれって口にしちゃうんだよなぁ。
君には一生、この苺飴の味はわからんだろうなと思いながら、そっと本を閉じました。

何を飲んでも、ハミガキしても、うがいしても、苺味が消えなくて途方に暮れる、そんな昼下がりである。



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2023年11月17日

Posted by ブクログ

毒親が浸透している世の中で
毒友というワードも
これから流行るのではないか!!!
期待しています^_^

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2024年01月23日

Posted by ブクログ

幾つになっても、どこにでも、れいちゃんはいるよね~。距離を置くしかないんだよね。、、、と、冷静でいられるくらいの感覚になれたはずだけど、いざ私の知ってる直近のれいちゃんが出てきちゃって完全冷却まではまだいってなかった事を思い知る。

いや、いいのよ、陰口は陰で言ってる分には。それを誰々さんが、あなたの事をこんな風に言ってたよと伝えてきた上で味方のふりをするのがいちばん信用ならんわ!!!とちょっと熱が残ってるくらいにまだ近い過去なんだね。離れて良かった。

れいちゃんに、誰かを貶める共犯関係ではない何気なくても楽しい会話ができる友達ができますように。真っ直ぐな友情が築けますように。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

毒友、というジャンルが新たに創設されそう…!毒親本はかなり流通してきているけど、毒友は確かに存在するのにそれを描く作品はなかったように思う。とても理解ができた。れいちゃんの裏にも色々あるのはわかるが、それでも人に毒を吐くのは違う。客観視した様子を具に描かれている作品だ。時々差し込まれる打矢さんの短歌がとても素敵だし、寿美子はきっとそれに救われている。

それにしても、砂村かいりさんの作品の、恋に落ちていく様がとても好きだ。

p.239 「私は多分…人よりも矛盾に対して潔癖なところがあるかもしれません。というより、ロジックを返して、しか理解できないことが多いので、わかりやすい整合性を好むような気がします。…それはおそらく、他人の力や言動が自分の意思を飲み込んでいくことに対する反発や嫌悪なのかもしれなくて…。そうしたときに心のゆとりがなくなってしまわないように、思考して踏ん張れる点が長所であり、柔軟性に欠けるのが短所だと思います」

p.270 想いとは新月のようあの空にあるようでない、ないようである

吐き出した息はどこまで美しく、君は心に夜を飼う人

p.279 街はおしゃれで個性的な労力なので溢れていること。電車には自転車もペットも乗せて良く、定期券はバスから地下鉄、船に至るまで共通で使えること。店に入れば店員さんと必ずハローと挨拶し合うこと。日曜日はほとんどの店が営業しておらず、24時間営業のコンビニなんてないから、生活に必要なものを照らしたのは、土曜日を迎えると窮地に陥ってしまうこと。
「学校の給食、単品でパンケーキだけ!とか、じゃがいものクリームソースかけだけ!とかだったりしたよね」「自分の誕生日にはさぁ、クラスの人数分のケーキとかマフィン持っていって、みんなに振る舞うんだよね。あれは謎のイベントだったよな」「やっぱりクリスマスマーケットが圧倒的だよね。格が違う」「あー、ジャンダルメンマルクとのあれはさぁ…店の数も気分も、何なら電気の使用量もドイツ1なんじゃないかって位、ピッカピカに眩しく賑やかだったよね」「世界一でしょあれは絶対」「焼きたてのプレッツェルにかぶりつくのがたまらなかったなぁ」「ドイツではブレーツェルなんだよね。あと、ちょっと酸っぱい黒パン好きだった」

p.295 私はもう、他人の感情の面倒は見ない。もし仮にあの飴に毒があって、れいちゃんにコントロールされていたのだとしても、私からはもうその毒は抜けきっている。与えられても、もう食べない。そして私からも、何も差し出さない。

p.302 誰かのことを憎み切らなくてもいいし、無理に許し切らなくてもいい。自分の感情を頑張って加工しなくていい。戸惑いながら手探りの日々を生きていた。あの頃の自分に、今ならそんな言葉を届けてあげられる気がする。

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2023年12月24日

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寿美子の気持ちもれいちゃんの気持ちも、どっちもんかってしまうな
栞が知り合いの女の子に見えてきちゃった

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2023年12月17日

Posted by ブクログ

なんとも言えない感情が心の奥の奥のどこかでうようよと動く感じがずっとしてた。直視したくないような、でも懐かしさで取り出したくなるような、そんな感じ。
ただ私の高校時代の経験にはあまりないことでもあったので、わかる、と言うわけではなく、わかるような気がする、ていう。どちらかというと小中学校時代の記憶にかする感じがした。

二人の関係性がなんかこう、読んでるだけの私もどこか依存してしまう。れいちゃんは主人公にとっての毒友で、そしてきっと同じでないけれどれいちゃんにとっても主人公は毒友だったんじゃないだろうか。
誰が悪いとかそういう意味ではなく、一緒にいることがお互いにとって、毒になる。
主人公もそこはかとなく、ずっと誰かを見下すようなどこか上から目線な感じがあって、それがなんか、ふたりの絶妙な毒友感……。
ふたりだけの、ふたりにしかない、そんな思い出たちの数が読んでる私も複雑な気持ちになった(そこがめちゃくちゃ好きだと思った)

そして諭の言葉に私もがっくり肩を落としたよ!笑

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2023年11月28日

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クラスが生々しく表現されていた。
今、高校生の私は実際かなり人間関係に左右されることが多くてとても共感できた。
もっと気楽でいいんだと思えた。

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2024年06月08日

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れいちゃん、嫌だなと思う瞬間も、その嫌な感じがおもしろいこ、ノリがいい子になってしまう瞬間がある。誰しも、無意識にれいちゃんになる瞬間があって、れいちゃん同士で笑っている時もあるかもしれない。主人公が、毒を吐かないで、自分を生きる選択をしたことがとても勇気がある事だと思った。でも、現実は1人より、嫌なこと2人、一人でいることが恥ずかしい、一人でいる自分に問題があると思われたくないと思うことがおおいんじゃないかな?

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2024年04月13日

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嫌な思いをしてまで付き合うことはないだろうに。中高校生くらいだと、そんな関係もあるか。最後には自分の気持ちが伝えられたのだからヨシとするか。

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2024年04月13日

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面白かった
難しい言葉が沢山使われていた
あるよね、いるよね、こんな友達、友達って言えるか分からない、なんで一緒にいるか分からない人

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2024年03月11日

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ネタバレ

小中高と共に過ごし気まぐれで傷つけられてばかりいた幼馴染みの毒友。彼女に対して抱くその微妙で説明しがたい感情のひだをうまく表現している。いじめとはまた違って友情も一筋縄ではいかないのだとつくづく感じた。
そして、はないちもんめは考えれば怖い。

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2024年02月22日

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ネタバレ

学生時代に出会った事がある様なれいちゃん。
途中までは何とも言えない気持ちになったけど、栞と出会い、寿美子が変わっていき、離れられたところはよかった。
寿美子にとってれいちゃんは毒友。
れいちゃんにとっても違った意味で毒友だったのかもしれない。 

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

2024-018
れいちゃんも何か心に闇をかかえているのだろうか。俺なら、距離をすぐに置くけど、それがなかなかできないのが、女の人なのかも。

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2024年02月11日

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学生時代特有の誰と一緒にいるかや、噂話や、友人のちょっとした言動で心が動いてしまうこととか。
思い返して胸が痛くなった。

大人になって、いい意味でのスルースキルを身につけていけたけれど、学生時代は自分の全てが学校にあるようで苦しかった。

れいちゃんはどんな大人になったんだろう。

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2024年01月22日

Posted by ブクログ

胸キュンは封印。
随所に毒が散りばめられた青春小説。

子どもの頃に遊んだ「花いちもんめ」を思い出す。
選ばれた時の高揚感と、最後の一人になりそうな時の不安感。
中高生時代は学校こそが全てで一人でいる事は悪の様に感じた。

本作に登場する少女達も狭い世界の中であがいている。

れいちゃんに悪感情を抱きながらも登下校を共にし距離を取れない寿美子に悶々とし、陰口を撒き散らす事で他者とコミュニケーションを取るれいちゃんに嫌気が差す。

本書に登場する『毒友』のフレーズには頷くしかない。

甘酸っぱい苺飴の奥に潜む苦味を痛切に感じる一冊。

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2024年01月14日

Posted by ブクログ

途中何度も読むのを止めようかと思った。
れいちゃんに苛立ったから…

栞との絡みが出て来た辺りから、やっと心落ち着かせて読むことが出来た。

総合して余り好きになれないお話だった。

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2023年12月04日

Posted by ブクログ

同作者の描く物語の展開が好きで新刊を楽しみに読んだが、もしかすると私の本への好みが変わってしまったのかもしれない。
女子同士特有の空気感や、学生の時だからこその独特な牽制の仕方が感じられて、繊細さを感じる作品だった。
「炭酸水と犬」「アパートたまゆら」の方が個人的には面白いと感じる作品だった。なかなか難しい。

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2023年11月30日

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