【感想・ネタバレ】一億円の犬のレビュー

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Posted by ブクログ

『犬を盗む』が面白かったので、ずっと読みたかった本。今回も面白かった!

六本木タワマンのセレブ妻という設定で、SNSに自分の理想の嘘ばかり投稿している主人公の理沙。

嘘をついてる時の気持ちや、嘘がバレそうで焦る気持ち、バレた時の恥ずかしい気持ちが細かく書かれていて、自分も一緒にドキドキしたりハラハラしたり読む手が止まらなかった。

ワンちゃんが健気で仕草がとても可愛くて、自分が飼っていた犬を思い出して懐かしくて泣きそうになった。

今回も犬が死んだり、犬が辛い目に合う話ではないのが良い。前作でも感じたけど、佐藤青南さんはかなりの犬好きだと思うので、その点でも安心できる。

ラスト次第でどうかな?と思っていたけど、なるほど!終わり方も良かった。

犬シリーズの続編が出たらまた読みたい。

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2024年04月21日

Posted by ブクログ

まぁ見栄を張る気持ちも誰しもある訳で分からなくは無いけどね。
行き過ぎた嘘を吐き続けどうにもなれない主人公に犬という嘘を吐かなくていい相手が現れた上、ミステリー?
どうなるかなって思ったけど、すんなり入って最後ちょっと感動までした。

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2024年03月28日

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ネタバレ

犬は癒し。ペットではなくて家族として大切にするべき存在。お金を稼ぐための道具として利用しようとしていたリカがコロンと触れ合って、大切な存在になる様子が微笑ましかった。平気で嘘ばかりついて、卑屈性格は好きになれなかったが、頑張って生きているんだなと最後は許せた。

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2024年01月18日

Posted by ブクログ

佐藤作品は「犬を盗む」しか読んでおらず、2冊目も犬シリーズで。息をするように噓をつく主人公・梨沙に終始嫌悪感は残るが、ストーリテリングの上手さと、噓をつくことに躊躇がなくなってしまった人物の描写がとても丁寧で、知らず知らずストーリに没入してしまった。犬以外の題材も読んでみようと思う。

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2023年12月31日

Posted by ブクログ

面白かった~。良かった〜。
はじめ、タイトルから内容があまり結びつかなかったけど
読んでみて分かった。
自分を偽ることで保っていた自尊心や虚栄心、読んでて
しんどいだろうなぁ〜って思った。
同じく嘘つき寺本と今後、いい人間関係が作れそうな予感。
連ドラで観たら面白いかも❢

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

佐藤青南さんの作品は何作か読んでいますが、本作は私の中では最高傑作だと思います。コロンが
梨沙を助ける活躍は拍手喝采ものです。『一億円の犬』の深い意味を読んで理解して下さい。ラストは清々しい気持ちになる終わり方をしています。あなたもぜひ読んで感動して下さい。絶対おすすめの作品です。

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2023年10月04日

Posted by ブクログ

「犬を盗む」が楽しかったので、同じ作者の犬繋がり…?と読んでみた。全然別物てすが、こちらも犬好きには面白い本だと思います。
主人公は自己保身や見栄のためにウソばかりついている32歳の梨沙。SNS にセレブ偽装投稿をし、犬を飼っていると言ったもののもちろん写真撮れずに割りと得意な日常マンガを上げる。しかしそれが少しうけてフォロワーが五千に。本を出したいという編集者も来る。そのうち保身のために設定そっくりの犬を手に入れようと画策する。
主人公の梨沙にいいところが何一つなくて、共感できず、読むのが辛かったが、二章後半辺りからそれすらあまり気にならなくなって一気に読めました。
殺人シーンやグロい表現はないものの、死体の描写などあるので、小学校はむいてない。

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2024年05月08日

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犬好きとしては犬が可哀想な目に遭うことがなく(もともと可哀想な境遇の犬はいるが)安心して読めて安心…!犬を好きな登場人物が多く出てくるので、共感しながら読めました。

主人公はなんでこんなに嘘をつくの?と疑問や違和感のある方も多いと思うのだけど、両親や友人からの興味関心や愛情を得ようとして虚勢を張りがちな人なら、その気持ちは痛いほどわかるはず。…とは言っても、限度はあるけど…そのついてはいけない嘘とそうではない“話を盛る”程度の境界線をうろちょろしているのは誰か、考えながら読むとさらに面白い話でした。

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2024年05月01日

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SNSや婚活アプリ、見栄と嘘の描写が頻発に出てくるため、今どきの小説だなという感じをまず受ける。
予想を外す展開が続くので読んでいて楽しく、読後の感覚も気持ち良い。
善意で主人公を救おうとしてくれる携帯ショップの店長さんと、打算なしに手助けをしてくれる行為が理解できない主人公との対比が泣ける。

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2024年04月22日

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今作も面白かったです。「犬を盗む」を先日読み終えて、犬を飼ってる身としてはこちらもやはり気になっていたのであまり間を置かずに読むことにしました。本作、SNS時代ならではの作品です。見栄や嘘、バレなければなんでもOKという考え方、良くないですねー。SNSでの誹謗中傷に世の中スポットや問題視がされがちですが、そもそも発信する側の人物像や信憑というのもなかなかハッキリとは見えてこないのも事実なわけで、、、かといって誹謗中傷が正当化されるという事では勿論ないわけですが。本作の主人公の考え方やその発信の仕方は目に余るものがあります。それ故起きるトラブルや問題の数々。しかし、そこは本作ならではの犬(保護犬)というキーワードとその視点から救いの道が徐々に開けていくわけで、愚かな人々の改心に一役買う犬、、一体どうなってしまうんだろうと不安の中読み進めてはいましたが、、、うんうん、そうなりましたか!前作犬を盗む同様、展開テンポもよく、あっという間に読み終わりました。次回の犬シリーズ刊行されたらまた読みたいと思います。

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2024年03月17日

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保護犬との生活を題材としたエッセイ漫画をSNSで発信しているセレブ妻のリサは、出版社から書籍化のオファーを持ち掛けられる。しかし現実の作者である梨沙は、セレブでもなければ独身、そしてそもそも犬など飼っていなかった。いくらなんでも犬がいない状態で書籍化の話を進められるはずがなく、せっかくのチャンスを諦めようとした梨沙だが、設定とうり二つの保護犬を見つけ、その犬を手に入れようと画策するものの、死体を発見してしまうことに。いろんな面ではらはらどきどきさせられるミステリです。
梨沙の嘘は度を越しているのですが、しかしその嘘に悪意はなく、ひたすら自分を飾り認めてほしいだけの嘘だと思えば憎めません。逆にその嘘に足をすくわれがんじがらめになっていく彼女のことが心配で仕方なくなりました。本来の彼女はものすごく自分に自信がなくて、人に構ってほしいだけなんだろうな、と思えば余計にそう思います。
ミステリとしての面白さはもちろんありますが、主題はやはり犬。犬とのかかわりによって梨沙がどのように変わっていくのかが読みどころでした。ちなみに私自身は別に犬が好きではないのですが……それでもこの可愛さにはやられてしまいそうです。

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2024年02月23日

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おもしろかった!
テンポよくストーリーが進み、見栄っ張りの梨沙がどうなるのかのワクワクが止まらず…あっという間に完読。

犬、かわいいね。かしこいね。
犬の従順な愛らしさがうまく描かれていて、著者さんはきっと犬好きなんだろうなあ!

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2024年02月10日

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可愛いワンちゃんと超ゲスな人間たち… 幸せとは何か気づかせてくれる愉快痛快なミステリ #一億円の犬

■あらすじ
主人公の女性、梨沙。SNSでは可愛い犬と共に、セレブな旅行やグルメを満喫している様子が投稿されていた。
しかし実際は見た目は美人でありながらも既に30歳を過ぎ、携帯電話ショップのスタッフとして働きながら、庶民的な生活を送っていたのだ。そんな彼女に出版社からSNS書籍化の話が舞い込んできて…

■きっと読みたくなるレビュー
おもろい!今どきのエンタメミステリーといった感じでよくまとまってますね。めっちゃ笑いながら作品を楽しませていただきました。

ワンちゃんがでてくる動物ものなんですが、この作品の前に加納先生の優しさあふれる『ONE』を読んでいたので、落差がえぐかったです。とても同じ犬を扱う小説とは思えない。

まず主人公の女(あえて女と言わせてもらう)のクズっぷりが大好き。このキャラクターが読み手を惹きつけてくれるんですよ、普通そんなことしねーだろというところが最高に最低で面白い。現代のネット社会や格差社会の理不尽さに対して、わがまま一杯に立ち向かっていく様はむしろ気持ちいいよね。でも、実際にいたら絶対に関わりたくない。

そんな彼女がキュートなワンちゃんを巡って、トンデモな物語が展開される。中盤あたりから一気に痛快で馬鹿馬鹿しい気分になっていくのですが、ぜひ読んであきれ返って欲しい。ほんと何やってんだよ、あんたら。

ただ物語の後半、登場人物にとって真の意味で一億円の価値がある犬になっていく。やっぱりペットの動物たちは我々人間にとって、かけがえのない家族ですよね。結果、優しい気持ちになれる素敵な作品でした。

■ぜっさん推しポイント
本作に出てくる登場キャラクターはみんな素直なんですよ、人間も動物たちも幸せに生きていたいだけなんです。過剰なまでの情報化社会で人間が生きにくい世の中。他人と比較していたら限りがなく、満足感が満たされることはないでしょう。

立ち止まって、いま自分の周りにいる人たちの素敵な部分を感じるのが、幸福への一番の近道かもしれませんね。

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2024年02月06日

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ネタバレ

六本木のセレブ妻が保護犬を飼うと言う設定のSNSの投稿でインフルエンサーになった小筆梨沙。そんな梨沙に書籍化のオファーが出版社から掛かる。何としても本を出版したい梨沙はどんどん過激な方法に出て…

本を出したいからと嘘で固めようとする梨沙も浅はかですが、死体は出てくるし襲われそうになるし、とんでもない展開でハラハラしっぱなしでした。主人公である梨沙も全く共感出来ず、若干引いてしまいましたが、それでもタイトル回収は秀逸でした。

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2024年01月24日

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六本木のセレブ妻という設定で【保護犬さくら】の漫画をSNSに投稿している梨沙に書籍化のオファーがくる。
嘘を真実にするため、さくらに似た犬を探し始めた梨沙は…

「嘘」「罪」「犬」がテーマ
物語が動く後半から面白くなり一気読み!
作者の犬愛が溢れる作品
ただただ主人公の犬が健気で可愛い
思わず涙ぐむラストも良かった!

「犬はかわいくてもアクセサリーやぬいぐるみではありませんから。大切な命なんです。飼い主次第で幸せな一生にも、不幸な一生にもなります。」

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それほどサスペンス感はないかなと思ったけど、読みやすくて面白い内容でした。
犬好きの気持ちや、それを冷めた目で見る犬好きではない人の気持ちが的確に描写されているのはおもしろいですね。
嘘で塗り固められた主人公の女性と、それに影響を与える一匹のわんこの物語でもありました。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

誘拐ものだと思っていたら全く違った。

SNS上で<保護犬さくら、港区女子になる>の漫画を投稿する梨沙が主人公。
六本木のタワマンに住みダーリンは高級官僚、財閥の血筋で大学時代はミスキャンパス。
だがその実態は…。

いけすかない主人公だが、書籍化のオファーが来た事で舞い上がり、年収一億円を夢見て、嘘を誠にする為に動き始める。

嘘で塗り固めた彼女が騙される側に回ったり死体を発見したりと、まさにジェットコースターサスペンス。

とんでもない展開ではあるもののリーダビリティの高さで一気読み。

最後の場面は涙腺が緩む。
面白かった。

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2023年12月20日

Posted by ブクログ

SNSに投稿していた架空の港区女子のセレブ生活。そこに載せていたこれまた架空の愛犬の漫画を書籍化したいという話が来たことから物語は動き出す。港区に住んでなければ犬も飼ってない。その嘘を誤魔化すために危ない橋を渡る主人公のサスペンス(スリラー)がもう抜群に面白い。これだけ聞くと「ただペットショップで犬を買えばいいのでは?」となりそうだが、過去のSNS投稿との整合性が制約として効いてくる。ミニマムなシチュエーションでもサスペンスは生み出せるという好例。そこに二の矢三の矢で殺人事件や詐欺事件が入ってきて事態はカオスにwどう考えても自業自得な事案をしっかり感動的なイイ話に着地させたのも凄い。しかし承認欲求とは恐ろしいものである。

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2023年11月19日

Posted by ブクログ


承認欲求が肥大した主人公は、SNSの中で
理想の自分を演じ、他者からのいいねと
称賛を支えにして、ままならない現実社会を
生きている。

現実と虚構を認識しつつも、嘘の上に嘘を
積み上げた偽りの世界に自分の居場所を見つけ
どんどん歪んだ世界に傾倒していく主人公。
そして、降って湧いた作家デビューの誘い。
嘘で飾り立てた主人公は、話に有頂天になり
嘘を現実にして成功者になろうと画策する。

SNS内の虚像の主人公は保護犬を飼って
溺愛している犬バカ設定だったので、
嘘を真にするために保護犬を迎えようと
さらに嘘を重ね、人を騙し、しまいには
犯罪にまで手を染める始末。
無茶狂いっぷりや極端さには眩暈がする
ぐらい驚きしかない。

とんでも無く身勝手で無茶苦茶な主人公に
嫌悪感を覚えるけど、SNS内で激しく否定され
炎上したあと、自分の悪癖と少しずつ向き合い
変わりはじめる。

その支えになったのが、利用するだけの
はずだったコロンの物言わぬ優しさと、
寄り添う温かさ。
それに気づけた主人公が心根まで歪みった
人でなくてホッとした。

ラストの結末で、話も気持ちもちゃんと
回収してくれた物語で読後感が良かった。

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2024年05月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

六本木の愛犬家セレブ妻という設定でSNS投稿をする梨沙が書籍化のために犬を手に入れようとする話。嘘に嘘を重ねるため起こる倫理観のバグに疑問符の嵐。不法侵入して、死体発見してそれを移動させたうえ人を招く、って正気とは思えない。そこまでの執念を別のところに活かせばいいのに、って客観的に見たら何で?ってことも当人からしたらそれが全てなのしんどい。梨沙みたいなのが職場におったらキツイ。にしても、なんか綺麗な感じで終わったけど釈然とせんな。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙絵の印象と中身のイメージが違った。
それでも、読ませる作品だった!

まぁ驚くのが、主人公の梨沙がサイアク。
港区女子でセレブ生活をSNSにあげているのだが、盛ってる……、というか全部ウソ!
犬を愛し、保護犬さくらと暮らす、というが犬もいない。
アメリカの大学出たとか海外でボランティアしたとか、祖父が元総理だか大臣だかまで言ってたな、、。
ウソしかない。

なのに、出版の話がもちあがり、慌てて犬を調達しようと四苦八苦。
じぶんに都合のよいところは疑わない、というのも頭たりてないな〜と思いつつ自業自得だなと同情する気持ちにもならない。
このウソ武装した梨沙がさらにウソを重ねるのに呆れてしまう。
「息をするようにウソをつく」人というのはまさにこれなんだろうな。

見つけてしまった死体のあたりは、いかにもご都合宜しくてそんなうまくいくかい!とツッコミながらも続きが気になってしまう。
こんなに重大事件なのに、それほど動揺を感じられず時間が経つのにもウソ〜と思いながら。

読んでいくとやはり…という流れになるもラストは想像しなかった展開でびっくり。
梨沙から見てクセのある人物も、実は良い人だったり最低な人間も見捨てずに関係を築いてくれようとしていて優しい気持ちにもなった。

動物はウソをつかないから、人間も本音で向き合うしかない。歪んでしまった人間には心を入れ替えるきっかけにもなりそう。梨沙の変化も自然と受け入れられた。
犬好きな人にはおすすめ。
サラッと読めて楽しめた。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

主人公の女の人のキャラクターが嘘に嘘を重ねていて嫌な感じだな〜と思っていたら次は殺人!?とストーリーがどんどん展開していって面白かった。嫌なキャラクター盛り沢山。純粋無垢な犬だけが救いだった。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

以前に読んだ「犬を盗む」と同じようなわんこが表紙だったので、続編かと最初は思ったけど、
全く違っていた。

SNSの世界で実生活とかけ離れた自分を装っている主人公が、ペット犬の本を出版するというチャンスをものにするため、悪戦苦闘するお話。
嘘に嘘を重ねてその日その日をなんとかやり過ごそうとする彼女に、ハラハラはしても
同情する気持ちはあまり持てなかったけど、
時折見せる優しさや弱さには共感できた。

登場する保護犬ができた子で、
人間性から言ったら(犬だけど)この作品の中で一番。
だからいろいろダメダメな人間たちの行く末より
この犬のしあわせだけが気になって最後まで読み終えた、という感じ。

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

高級なイッヌを誘拐したりする話かな
って思ってたけど
ぜんぜん違った

承認欲求とお犬様のすばらしさを交えた
とんでもミステリーだった
主人公のうそつきっぷりが
最初はものすごくイヤなんだけど
そこまでやる?!って突き抜けっぷりに
だんだん愉快になってきて
お犬様セラピーで改心していくさまは
ダメな子の成長を見るようで
がんばれよ!って気にな…るかな?
多少なる、はず、たぶん…

さくさく読めたので
星は4つでもいいなーの3つ

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2023年10月29日

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