感情タグBEST3
Posted by ブクログ
13歳の娼婦、DV癖(ドツく側)のあるセミナー講師、子育てに苦悩する怪しげ健康アドバイザー…タフに生きる女性と彼女らに関わる男たち。彼らの風景を切って貼っつけトリミングすると、彼らの生き様がグイっと心に入ってくる。そのテクニックが抜群に美味いなぁと思った。
特に気に入ったのが「有希子の場合」と表題作
「有希子の場合」、風俗嬢なら不幸なのか?家庭に収まっている主婦や表の仕事をバリバリこなしている人より不幸なのか?道徳観念の根底に疑問符をなげかけておいて…
表題作「きみがつらいのは…」でバブル崩壊期の銀行に勤める主人公がウツに悩む。銀行員というしごくまっとうな仕事だが、組織を生き延びさせるため顧客の生活をぶった斬るような人に不幸をもたらす生き様を描写
道徳観念とか法令とかを守るか否かは、幸福と不幸の分かれ道に決定的な振り分け要素にならないのかも知れないなぁ
Posted by ブクログ
様々な形の男女の出会いや触れあいを描いた7つの短編。どの作品の女性も心に哀しみや傷を抱えながらしなやかに生きている。そして、関わる男逹のヘタレっぷりに共感してしまう。どれも先を読みたいと感じさせるラストがまたいい。
Posted by ブクログ
・・・想像していたのと違ってました。
女性・・・孤独・孤独・・・絶望?・・・といってもいいような・・・仕事や人生、といったものではなく「熟年夫婦」がテーマなのかな????
「きみがつらいのは、まだあきらめていないから」
この題名でワタシは、「孤独の先にあるひとすじの光明」みたいなのを想像していたんですよう。書いていてテレるけど。
でも、そういった作品ではないです。